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今回は、久しぶりにUSMLE step 2CKの邦訳した問題。
簡単なんでしょうが、本邦とは考え方が少々違うのかも。 ![]() 画像: Lumbar Fusion: What You Need To Know About This Back Surgery から スポンサーサイト ![]() 問題 48歳の男性。 2日前からひどい腰痛痛があり内科受診。 ここ数年時々腰痛があるが、今回はいつも よりひどく臀部や右下肢にも痛みが 放散するとの訴え。 体温 36.8度。 理学的には腰部硬直を多少認める。 疼痛は、腰部傍背筋部を押すことにより、 また臥位で下肢を他動的に45度挙上 することで増強する。 アキレス腱反射の低下あり。 以下のうち、次に行うべき処置・検査は どれか? 1つ選べ。 a 腰椎MRI b NSAIDsの投与と2日程度の安静 c 腰部の単純XP d 骨シンチ e 外科医へのコンサルト 出典: USMLE Step 2CK QBook (3rd edition) Section 2の問題を邦語訳 解答:MOREへ スポンサーサイト ![]() スポンサーリンク 解答 正解 b 座骨神経痛の存在、 アキレス腱反射の低下、 SLR test陽性 などから L5/S1の腰椎椎間板ヘルニア であろうと疑える。 通常の我々整形外来に来た場合は、 まずはレントゲン撮りましょう ということで、 cを選んでしまうだろう。 しかし、正解はb。 スポンサーサイト ![]() 解説 以下、USMLE Step 2CK QBookの解説から 引用改編したもの。 このような初回の腰痛に関しては、 まずは、保存加療。 NSAIDsの投与と2日程度の安静が 一般的な考え。 しかし、あまり長い安静は利益が少ない。 a 腰椎MRI 腰椎椎間板ヘルニアの部位の存在を明らかにするには有用。 外科治療などのアプローチが必要となった時に行うべき。 米国と本邦での保険制度の違い、 本邦でのMRI装置率の高さも にもよるだろう。 c 腰部の単純XP 40歳以上の成人には、腰椎に何らかの 変性変化があり、あまり疾患特異性は ないだろう。 ただし、 ヘルニア以外に脊椎腫瘍や転移性骨腫瘍、 および脊椎炎などが強く疑われる場合は 有用だろう。 とのことです。 しかし、 脊椎のpedicle sign; winking owl sign は 脊椎metaを疑わせる 単純XPにおけるred flag signなので、 これも、正解としてもいいのかもしれない。 本例のような症状でも、 ヘルニアと決めつけるのは 危険かもしれない。 d 骨シンチ これも、脊椎炎や脊椎metaを強く疑う場合に 有用な検査。 e 外科医へのコンサルト 保存治療に反応しない場合にコンサルト。 本邦では、 最初から整形外科に来院されるため、 なんとも。 これも、米国と本邦での医療アクセスの違い が出てしまう。 スポンサーサイト ![]() |
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