> 最近の歯科国試の出題傾向 - 医療関係資格試験マニア
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かず

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某総合病院で日々、臨床で忙しい医師カズです。
各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
内容は、国内の医師、歯科、薬剤師、看護師国試など、さらには米国医師資格試験(USMLE)、米国歯科医師資格試験(NBDE)あたりの問題にも挑戦する予定です。
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https://www.taizando.co.jp/bestseller/shikakokushi_mondai/shikakokushi_mondai.html


歯科医師国家試験 臨床問題を熱く語るブログ


第108回国試の出題予想 その1 2014年11月25日 配信
第108回国試の出題予想 その2 2014年11月29日 配信
第108回国試の出題予想 その3 2014年11月30日 配信

から、まとめて転用編集したものです。

昨年の記事なので、
108回に向けてのことですが。

来年の国試勉強方法の参考にしてください。



現在の歯科医師国家試験では
過去問で聞かれていない事項が突然出題される傾向

にあります。

合格者数を抑制(≒合格率を下げる)するためには、
受験生間に差が付く問題を出題しなければならないからです。


今回は、日常臨床で遭遇する頻度が高いけど、

これまでの歯科医師国家試験で

・ほとんど出題されていない事項

・出題歴が皆無

な事項を取り上げます。

第108回歯科医師国家試験受験生のお役に立てればと思います。


①残髄

抜髄したが、次回来院時に確認すると、歯髄が一部残っているという場合のことです。

臨床ではかなりの頻度で遭遇しますが、
歯科医師国家試験できちんと出題されたことがありません。

残髄している場合には、浸潤麻酔をして、残っている歯髄を除去します。

なお!!!

歯髄は軟組織なので、デンタルエックス線写真には写りません。
残髄していても、エックス線写真では判断できません。
念のため(´・ω・`)


②大臼歯で一部だけ失活している場合

大臼歯は根管が複数あるので、一部だけ失活していることがあります。

(例1)上顎の大臼歯でMB根、DB根は失活しているが、P根だけ生活している場合。
(例2)下顎の大臼歯でM根が失活しているが、D根は生活している場合。

このようなケースは日常臨床で頻繁に遭遇します。

歯髄電気診では生活反応があるが、髄腔開拡をして確認すると一部だけ失活している。
という状況です。


③ヒーリングアバットメント(ヒーリングキャップ)

scan4330_001.jpg 
http://www.takamura-shika.com/cgi-bin/takamura-shika/siteup.cgi?category=1&page=0


予備校の模試では既に出題されていますが、
国試本番ではこれまで一度も出題されていません。

歯肉から金属が一部だけ見えているシチュエーションなので、見たことがないと

「なにこれ??(´・ω・`)」

「根面板??( ・∀・)??」

って思ってしまいます。

要注意です。


④印象用コーピング

otani002_012.jpg 
http://implant-society.com/otani_masashi/cases/上顎右45/


第107回国試ではオープントレーが出題されましたので、こちらもあやしい。

だって、オープントレーは印象用コーピングを操作するために用いるんだから!!

なので、オープントレーと印象用コーピングはセットで考えましょう。

あ・・・

印象用コーピングが複数存在する場合
(例えば、下顎5番6番にフィクスチャーを埋入したケースを考えてください)には、
印象用コーピングをパターンレジンで接続(≒つなぐ)します。

インプラントレベルの印象採得の流れは、
国試の世界では常識的な知識になっています。

受験生は知っておきましょう!!!

ちなみに・・・

パターンレジンとユーティリティワックスを混同しないように!!!!

同じ色だけどねw

参考:http://www.oralstudio.net/clinic/begin/beg012_004.php



⑤後継永久歯がない場合の乳歯の根管充填


後継永久歯が存在しない場合には乳歯を永久歯だと考えて、
根管充填をガッタパーチャポイントで実施します。

水酸化カルシウム製剤(商品名:ビタペックス)は使いません。

乳歯の根管充填=水酸化カルシウム製剤とパターンで覚えている方は間違いなので、修正してください。

多浪生の方はパターンで考えがちですが、
今の歯科医師国家試験はパターン認識で解答できる問題が極端に減少しています。
多浪生の方は考え方を修正した方がよい場合が多いように思います。


⑥オープントレーは印象用コーピングをゆるめて撤去する

第107回国試ではオープントレーが出題されましたよね。
オープントレーを使用する際には
印象用コーピングがトレーの孔から飛び出すわけです。

印象用コーピングはフィクスチャーにねじこんであるので、
印象材が硬化した後にオープントレーを撤去する際には
印象用コーピングをゆるめて撤去しなければなりません。

したがって、オープントレーを撤去する場合には手間がかかる
・・・ということです。

なお、印象用コーピングはオープントレーの印象材に取り込まれた状態になります。

ここらへんは「スパルタゼミ」受講生の皆様には
インプラントの印象採得方法の流れを説明したときに詳しく説明した部分です。

このブログを見ている受験生の方で、
印象採得の流れがわかっていない方は質問できる先生に聞いてくださいね!

以前も紹介した本ですが、この本はとても勉強になります。
(国試直前期なので、別に買わなくてもよいです。)




印象採得に関しては、
36~37ページ
40~41ページ
44~45ページ


⑦上顎洞底挙上術を理解を聞く問題

上顎洞底挙上術とは、

・サイナスリフト

・ソケットリフト

の2つの概念を含みます。

この2つは術式が違います。

本術式について、下記のごとく述べておきます。

*******************


上顎洞挙上術 について

http://www.implant-kaneko.jp/implant/index05.html からの転用です)
:手術中の写真もあるので、本サイトを見て確認を!


上顎洞底部に骨を移植・造成する方法を「上顎洞挙上術」とよびます。

骨の残存量が非常に少なく、インプラントの同時埋入が不可能な場合は、
上顎洞挙上術をまず行い、6~9ヶ月後にインプラントを埋入します。(段階法)

ある程度骨が残存し、インプラントを残存骨に固定できる場合は、
上顎洞挙上術と同時にインプラントを埋入できます。(同時埋入法)

手術法は、

サイナスリフト(側方アプローチ)



ソケットリフト(歯槽頂上アプローチ)

の二通りです。

 手術方法適応症利点欠点
サイナスリフト上顎洞側壁を開洞する洞底残存骨5mm以下骨造成が多くできる。目視で確認しながら手術できる。手術の難易度が高い。
(横から)(残った骨が少ないとき)
ソケットリフト歯槽頂上から挙上する洞底残存骨5mm以上低侵襲で手術できる。手術が容易。骨造成量は少ない。手探りの手術のため、術野を確認できない。
(オステオトームテクニック)(下から)(残った骨が多いとき)

index05_img_01.jpg 
index05_img_02.jpg 

index05_img_03.jpg




index05_img_04.jpg 

********************



最近の国試では図や画像を見て判断することが要求されています。
要するに、字面だけ覚える勉強では対応できない、ということです。
(特に多浪生の方は字面だけ覚える勉強している方が多いので注意)

したがって、サイナスリフトとソケットリフト
を図や画像を見て区別できるようにしておいてください!

もし読めるなら・・・

図書館で以下の本の「上顎洞底挙上術」の部分を
読んでおくと理解が深まると思います(`・ω・´)ノ




⑧持針器の種類

持針器には

・マチュー型

14505.jpg
http://www.ydm.co.jp/dental/post-116.html

・ヘガール型

14510.jpg

http://www.ydm.co.jp/dental/post-28.html

があります。

使い分けの基準は特にありません。
術者の好みで使い分けています。

なお、

ヘガール型はパッと見、

モスキート鉗子にそっくりです。
29001.jpg

http://www.ydm.co.jp/dental/post-23.html

気をつけるようにしてください。



「歯科医師国家試験 臨床問題を熱く語るブログ」 
というサイトは、いつも有意義なことが述べられています。

よく研究していますね。



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2015/10/03 22:41 歯科国試全般 TB(-) CM(0)
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