スポンサーリンク アルコール依存、薬剤:112医A63 - 医療関係資格試験マニア
fc2ブログ
様々な医療福祉関係の資格試験に挑むブログ
プロフィール

かず

Author:かず
某総合病院で日々、臨床で忙しい医師カズです。
各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
内容は、国内の医師、歯科、薬剤師、看護師国試など、さらには米国医師資格試験(USMLE)、米国歯科医師資格試験(NBDE)あたりの問題にも挑戦する予定です。
応援よろしくお願いいたします。

ブログ使用時の注意点:
PCビューで見ると、答えが隠れています。
解答を見る場合は、”MORE”ボタンをクリックして下さい。
スマホですと、全てが表示されてしまうので演習目的の場合はPCビューがお勧めです。

広告
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学校・教育
12位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
1位
アクセスランキングを見る>>
楽天お勧め
google+1
久々の更新です。
今回は精神科領域。

以前にもupしましたような。

Signs-of-Alcoholism-in-Portland-ME-1200x600.jpeg
画像:Signs & Symptoms of Alcoholism から


112A63
57歳の男性。食欲不振と肝機能障害のために入院中である。20歳台から連日日本酒3合を飲んでいたが、仕事に支障をきたすことはなかった。3年前から飲酒量がさらに増加し、毎日5合以上飲むようになった。1週間前から全身倦怠感を自覚し、仕事を休み始めた。それでも飲酒を続けていたが、3日前に著しい食欲不振で食事を摂れなくなったため外来受診し、血液検査で肝機能障害が認められて入院することになった。入院時から夜間不眠があり、入院2日目から落ち着きなく歩き回り、夜間には「動物が壁を這っている」と訴えて不穏になった。このとき手指の粗大な振戦および著明な発汗がみられ、自分が入院していることが分からない様子であった。入院時の頭部CTで異常を認めなかった。

まず投与すべき薬剤として適切なのはどれか。2つ選べ。

a 抗酒薬
b ジアゼパム
c ビタミンB群
d イミプラミン
e レボドパ〈L-dopa〉


解答:MOREへ


スポンサーサイト


スポンサーリンク



解答

正解  b,c

正答率:86%

中年男性の食欲不振と肝機能障害。
かなりの飲酒歴があり、仕事への支障も出ている。
アルコール依存症である。
夜間に小動物幻視などアルコール離脱振戦せん妄が出現していることが明らか。
医師国試では頻出でしょう。


× a 抗酒薬
振戦せん妄の真っ只中に使う薬剤ではない。断酒目的に平常時に使う。


〇 b ジアゼパム
正しい。
ベンゾジアゼピンは脳内のGABA受容体に結合し、アルコールと競合する。
ゆえにベンゾジアゼピン投与により、断酒時の離脱症状を軽減することができる。


〇 c ビタミンB群
正しい。
アルコール依存症患者ではビタミンB1の欠乏が予想され、Wernicke脳症の予防に用いる。


× d イミプラミン
三環系の抗うつ薬。うつ病に用いる。


× e レボドパ〈L-dopa〉
Parkinson病の治療薬であり、×。


スポンサーサイト






関連記事
2022/09/23 19:46 精神・心療内科 TB(-) CM(0)
コメント















 管理者にだけ表示を許可する

アクセス数
検索フォーム
知りたい疾患や用語に関連するブログ記事を探すのに使ってください
広告配信
人気記事
本ブログ内でよく読まれている記事
カレンダー
08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
月別アーカイブ(タブ)
各年のアーカイブ全体はLISTをクリック下さい。 LISTを閉じる際は、SELECTをクリック下さい。
リンク
医歯学などの勉強に有用なサイトを随時増やしていきます。 リンクサイトでアクセス出来ないものあれば、メールフォームで遠慮なく教えて下さい。
ブログランキングなど
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: