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まだ、医師国試には出題されたことはないようですが、
どうでしょうか? 整形専門医34-70 55 歳の女性.20 年前より 2 型糖尿病の加療を受けている.2 か月前に段差につまずいてから 右足の腫脹が出現した.右足部単純 X 線立位正面像を示す.誤っているのはどれか. ![]() a 著明な疼痛を認める. b 血行障害を伴う. c 末梢優位の感覚障害を認める. d 血液検査で炎症所見が乏しい. e 単純 X 線像で骨破壊像と形成像が混在する. 解答:MOREへ スポンサーサイト スポンサーリンク 解答 正解 a 糖尿病歴が長い患者で、軽微な外力で生じた骨病変。 骨折には見えない病変。 なんやら著しい破壊像が第1から第4中足骨基部のリスフラン関節を中心に生じて、亜脱臼状態を呈しているようです。 聞いたことがあるかもしれません。 本症例は、 シャルコー関節(神経病性関節症)! シャルコー関節(神経病性関節症)とは? 明らかな重度な外傷がなく,関節破壊や病的骨折を生じる疾患で,膝関節や足部・足関節に好発する。その病態生理は明らかではないが,末梢知覚神経障害による疼痛閾値の低下と,自律神経障害に起因する微小循環障害による骨脆弱性を背景に,微小外傷が繰り返し加わることで発生すると考えられている。 原因疾患: 糖尿病性末梢神経障害が最も多く,神経梅毒,脊髄空洞症,二分脊椎,アルコール性末梢神経障害,シャルコー・マリー・トゥース病,先天性無汗無痛症,特発性神経障害なども知られている。 Eichenholtzの進行分類 ステージ0:関節周囲に腫脹・発赤・熱感を呈するが,単純X線では明らかな所見を認めず,MRIで骨髄浮腫を認める。 ステージ1:腫脹・発赤・熱感とともに,単純X線で骨吸収像・骨片・骨折を認める。 ステージ2:腫脹・発赤・熱感は減退し,単純X線で骨硬化像・骨片の吸収を認め,MRIでの骨髄浮腫像が消退する。 ステージ3:腫脹・発赤・熱感は消失し,単純X線で関節破壊・関節変形などを認める。 上記は、シャルコー関節(神経病性関節症)[私の治療] から引用 Eichenholtzの進行分類 ![]() 図:Diabetic charcot neuroarthropathy : Classification から 本例は、 腫脹があり、 単純X線で骨吸収像・骨片・骨折を認めるようなので、 シャルコー関節のstage 1でしょうか? ×a 著明な疼痛を認める. 上記説明の通り、シャルコー自体、疼痛がないために生じる病変であるので、誤り。 〇b 血行障害を伴う. DM などでは、生じる。 〇c 末梢優位の感覚障害を認める. 当然、正しい。 〇d 血液検査で炎症所見が乏しい. 慢性変化であり、急性相反応は出にくいだろう。 〇e 単純 X 線像で骨破壊像と形成像が混在する. 上記説明からも、正しい。 |
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