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今回はオペ器具の問題。
114D12 脳神経外科手術で用いる器具の写真(A、B)を別に示す。 ![]() A ![]() B これらの器具を用いるのはどれか。2つ選べ。 a 脳動脈瘤に対するコイル塞栓術 b 慢性硬膜下血腫に対する穿頭ドレナージ術 c 下垂体腺腫に対する経蝶形骨洞的腫瘍摘出術 d 頸部内頸動脈狭窄に対する頸動脈内膜剥離術 e 正常圧水頭症に対する脳室腹腔短絡術〈VP シャント〉 解答:MOREへ スポンサーサイト 脳外科学のバイブル。 我々の時代は1冊のみで なんとか読破できたが、 今は随分と分厚くなってしまったようです。 スポンサーリンク 解答 正解 b,e 正答率:83% 脳外科の臨床実習で一度は見たことがあるとは思う器具だろう。 図A, Bの器具は頭蓋穿骨器と呼ばれ、頭蓋骨に孔を穿つ器具である。 図Aは自動式で、圧縮空気式と電動式がある。先端にドリルが装着されているが、ディスポーザブルで着脱可能である。頭蓋骨の穿孔が終了した時点で自動的に回転が停止し、硬膜や脳表の損傷を回避することができる。 図Bは手動式(手廻し用)の頭蓋穿骨器である。本体はクランク構造となっており、円蓋柄部分を術者の胸元に固定しそこを中心としてハンドルを廻すことにより頭蓋骨に孔を穿つ。先端の骨錐は着脱可能であり、複数の骨錐を用いて頭蓋骨を穿孔する。写真には鉾状錐と円錐の2 種が提示されているが、まず鉾状錐を用いて硬膜がわずかに露出するレベルまで掘り下げた後に円錐を用いて硬膜の大部分を露出させる。 選択肢について a 脳動脈瘤に対するコイル塞栓術 (×): 脳血管内治療の一つであり、シースイントロデューサ・ガイドワイヤー・ガイディングカテーテル・マイクロカテーテル・コイル等のデバイスが必要である。 b 慢性硬膜下血腫に対する穿頭ドレナージ術 (○): 慢性硬膜下血腫に対する穿頭器具として頭蓋穿骨器は必須であろう。 c 下垂体腺腫に対する経蝶形骨洞的腫瘍摘出術 (×): 経蝶形骨洞的下垂体腺腫摘出術は現在では経鼻内視鏡下で行われるのが主流となっており、開頭術時とは異なる専用の長い鑷子、骨パンチ(ケリソン)、ドリル、リングキュレット等が必要である。下図 参照。 ![]() 慶應義塾大学病院 頭蓋底センターHPから引用 d 頸部内頸動脈狭窄に対する頸動脈内膜剥離術(×): 頸動脈内膜剥離術は頸部軟部組織を切開剥離していくので、頭蓋骨穿骨器は使用しない。通常のメス、剥離子、血流遮断用のクリップやブルドック鉗子、必要に応じて内シャントチューブ等を使用する。 e 正常圧水頭症に対する脳室腹腔短絡術〈VP シャント〉 (○): VP シャントにおいては、脳室側カテーテル挿入の際に穿頭するので頭蓋穿骨器は必須である。
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