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歯科医師国家試験 臨床問題を熱く語るブログ
【補綴】クラスプの交換  2015年10月11日 配信 から

クラスプについては、以下の記事でも扱いました。

partial dentureの1題:107B-45

クラスプの修理

部分床義歯学 特集1

部分床義歯学 特集2



ごく最近の ”臨床問題を熱く語るブログ”に再び登場していましたので、
転用再編しました。


100歯D-8


t02200167_0568043212969937631.jpg 
  初診時

t02200161_0565041412969937630.jpg 
  義歯

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  義歯装着時


65歳の男性。
上顎義歯床下粘膜の咀嚼時疼痛を主訴として来院した。
義歯は3年前に装着し、疼痛は1週前からあるという。
初診時の口腔内写真、義歯の写真及び
義歯装着時の写真を別に示す。
まず行う処置はどれか。2つ選べ。

a 咬合調整
b 粘膜調整
c リライニング
d クラスプの交換
e 義歯床の拡大



解答:MOREへ

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解説


クラスプの交換
は臨床で頻度が高い処置だそうです。

第100回(2007年実施)で出題されていたので紹介!


第100回 Dー8 です。

65歳の男性。上顎義歯床下粘膜の咀嚼時疼痛を主訴として来院した。
義歯は3年前に装着し、疼痛は1週前からあるという。
初診時の口腔内写真、義歯の写真及び義歯装着時の写真を別に示す。
まず行う処置はどれか。2つ選べ。

a  咬合調整
b  粘膜調整
c  リライニング
d  クラスプの交換
e  義歯床の拡大

t02200167_0568043212969937631.jpg 
  初診時

t02200161_0565041412969937630.jpg 
  義歯

t02200152_0559038512969937632.jpg
  義歯装着時


正解 b d



【思考過程の確認】

①いろいろ議論できる問題です。

まずクラスプ交換について話をします。

右上2は鉤歯となっていますが、クラスプにはレストが付与されていません。
(レスト部分が破損したんだと思われます)

レストがない場合には、義歯が沈下してしまいます。
レストがない状態で咬合調整をしても全く意味がありません。
したがって、レストが破損しているクラスプはクラスプを丸ごと交換します。

これを臨床では「クラスプ交換」と呼びます。


②手順としては、以下のようになります。

1)レスト付のクラスプをあらかじめ製作しておく

2)次回来院時に義歯からクラスプを除去して新しいクラスプに交換する

3)クラスプ除去の際には義歯床のレジンを技工用カーバイドバーで削合します。

新しいクラスプが入るスペースを確保してから、
新しいクラスプを即時重合レジンを用いて装着します。
(注)アンダーカットに即時重合レジンができるだけ入り込まないようにします。
即時重合レジンが完全硬化する前に義歯全体を抜き差しをすることがポイントです。

最近の歯科医師国家試験では日常臨床の素朴な処置
がストレートに問われるので
義歯の問題を解く際には「クラスプ交換」も意識しましょう。


③実はこの問題の答えはbとdだそうです。


実際の臨床では、
クラスプ交換→咬合調整という流れになり、
粘膜調整を実施するかどうかは微妙だと考えます。

というのは・・・

クラスプ交換後に咬合調整を実施してバランス良く咬合させることで、
咀嚼時疼痛が減少(消退)することがあるからです。

④この問題は第100回(2007年)に出題された問題なので、やや作りが粗いんです。
ここ数年の歯科医師国家試験は問題の精度が増している ので、
粘膜調整が解答になるとは断言できないです。

過去問を勉強する際には
国試の変化&最近の傾向に気を配ってください

とのことです。




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2015/10/12 21:21 全部床 TB(-) CM(0)
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