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高齢歯科:口腔、歯の変化、治療 2)
前回の続きです。 ![]() http://www.jidonline.com/article.asp?issn=2229-5194;year=2012;volume=2;issue=2;spage=122;epage=127;aulast=Anehosur 10)105A-118 歯肉退縮に関連して起こるのはどれか。1つ選べ。 a 角化歯肉の増加 b セメント質の肥厚 c 象芽質の知覚過敏 d ポケット深さの増加 e アタッチメントの獲得 11)106C-18 老化による舌の変化はどれか。1つ選べ。 a 血管の増加 b 味蕾の増加 c 上皮突起の増加 d 糸状乳頭の伸長 e 筋組織への脂肪浸潤 12)106A-39 高齢者で歯髄の生死の判定が困難になる理由はどれか。2つ選べ。 a 摩耗の増加 b 象芽細管の閉塞 c 修復象芽質の形成 d 側枝と髄管の狭窄 e 歯冠の亀裂の増加 13)105A-117 70 歳の女性。2週前に全部床義歯を装着した。 時々吐き気を生じるので、上顎義歯床後縁を短くしてほしいという。 上顎の顎堤は非常に平坦である。 正しい対応はどれか。2つ選べ。 a 無口蓋義歯にする。 b 偏心位での咬合調整をする。 c 義歯安定剤の使用を勧める。 d 後縁をアーラインと一致させる。 e 維持のために短くできないと説得する。 14)105C-46 加齢に伴う変化で根面齲触のリスクを増加させるのはどれか。 2つ選べ。 a 石灰化度の上昇 b 辺縁歯肉の退縮 c 透明象芽質の増加 d セメント質の肥厚 e 唾液分泌量の減少 15)105C-65 削除問題 高齢者の窩洞形成時に注意すべきなのはどれか。1つ選べ。 a 髄室角の残存 b 歯髄腔の狭窄 c 脆弱な象芽質 d 痛覚閾値の低下 e 歯髄の退行性変化 16)108A-116 口腔ジスキネジアで正しいのはどれか。2 つ選べ。 a 睡眠時に活発化する。 b 構音に影響を与えない。 c 義歯の安定に影響を与える。 d 抗精神病薬の投与で出現しやすい。 e 高齢になると発生頻度は低下する。 17)107C-50 Parkinson 病患者の口腔顔面領域の症状で正しいのはどれか。 2 つ選べ。 a 口呼吸 b 舌の振戦 c 咀嚼障害 d 唾液分泌過多 e 口腔粘膜の網目状白斑 18)108C-36 高齢者の口角びらんに関与するのはどれか。1 つ選べ。 a Quincke 浮腫 b 慢性耳下腺炎 c 口腔カンジダ症 d ヘルパンギーナ e 全身性エリテマトーデス 解答:MOREへ スポンサーリンク 10)105A-118 歯肉退縮に関連して起こるのはどれか。1つ選べ。 a 角化歯肉の増加 b セメント質の肥厚 c 象芽質の知覚過敏 d ポケット深さの増加 e アタッチメントの獲得 解答 c 歯肉退縮は生体の加齢によって起きるもの(生理的退縮)と、病的退縮とがある。 後者は(1)誤ったブラッシング方法による機械的刺激や(2)歯周炎、 (3)咬合性外傷などの過度の咬合力や側方力、(4)捻転などの歯の位置異常等によって生じる。 また、患者固有の歯肉タイプにも関連する。 歯肉により覆われていた歯根が露出することにより審美的問題となったり、 象牙質知覚過敏や根面う蝕を引き起こす可能性がある。 歯肉退縮の治療では、 上記に挙げた病因の除去とともに、必要に応じて遊離歯肉移植などの歯肉歯槽粘膜形成術(MGS)を行う。 (https://www.quint-j.co.jp/web/keyword/keyword.php?no=38853) 11)106C-18 老化による舌の変化はどれか。1つ選べ。 a 血管の増加 b 味蕾の増加:当然減少 c 上皮突起の増加: d 糸状乳頭の伸長 e 筋組織への脂肪浸潤 解答 e 老化に伴う口鼻の変化 http://merckmanuals.jp/home/%E9%AB%98%E9%BD%A2%E8%80%85%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%95%8F%E9%A1%8C/%E9%AB%98%E9%BD%A2%E8%80%85%E3%81%AE%E4%BD%93/%E5%8A%A0%E9%BD%A2%E3%81%AB%E4%BC%B4%E3%81%86%E4%BD%93%E3%81%AE%E5%A4%89%E5%8C%96.html 概して人は50代になると、味覚や嗅覚が徐々に衰えはじめます。 いずれの感覚も、食べ物の風味を十分楽しむのに必要です。 舌は5種類の基本の味、すなわち甘味、酸味、苦味、塩味、 および比較的新しく認められたうまみという味を識別できます (うまみは通常、meaty[肉のような味]またはsavory[食欲をそそる味]と表現されます)。 より微妙で複雑な風味(ラズベリーなど)を区別するには嗅覚が必要です。 年齢とともに、舌にある味蕾の数が減少してその感受性が鈍くなります。 この変化は苦味や酸味よりも甘味と塩味に影響を及ぼします。 鼻粘膜が薄くなって乾き、鼻の神経終末が変性するため、嗅覚が減退します。 しかし、変化はわずかで、通常は微妙なにおいにのみ影響を及ぼします。 これらの変化により、多くの食べ物が苦く感じられる傾向があり、 においの少ない食べ物では味が薄く感じることもあります。 産生される唾液の減少が一因となって、口の渇きをよく感じるようになります。 口の渇きはさらに味覚を衰えさせます。 年齢とともに、歯肉がわずかに退縮します。 その結果、歯の下部が食物片や細菌にさらされます。 また、歯のエナメル質がすり減る傾向にあります。 これらの変化と口の渇きにより、むし歯になりやすく、歯が失われやすくなります。 加齢に伴い、鼻は長く薄くなり、先が垂れさがる傾向があります。 ![]() http://www.lifecare.or.jp/MA/DE/ 12)106A-39 高齢者で歯髄の生死の判定が困難になる理由はどれか。2つ選べ。 a 摩耗の増加 b 象芽細管の閉塞 c 修復象芽質の形成 d 側枝と髄管の狭窄 e 歯冠の亀裂の増加 解答 bc 象芽細管について http://aeuio88.exblog.jp/m2013-07-01/2/ から引用 ![]() ![]() 象牙質のところには、象牙細管が無数に走っております。 そこで、プライス博士は、感染根管治療の際に使用される薬剤では、 どの歯の殺菌も不十分であり生存した細菌が繁殖して、 象牙細管を棲み家として、歯髄に達した毒素や細菌は、全身を廻り、 様々な退行性疾患(特に危険なのが心臓疾患)をもたらすと警告したわけです。 ただ、プライス博士は、細菌が象牙細管に残っていても直ちに退行性疾患をもたらすといっているわけではありません。 というのも、日常口腔内にいる微生物は無害無毒であって、歯や口腔組織がある疾患に冒されると、 それら細菌は順応し突然変異し、さらに増殖能を有するため、深刻な疾患が発生するからです。 すなわち、優れた免疫力を持っていれば、根管充填して細菌が残存していても、 直ちに退行性疾患は生じないというわけです。 ですから、プライス博士は、 ①正しい栄養と咀嚼、 ②正しい予防活動、 ③正しい歯科治療手順がなされることを提唱したわけです。 13)105A-117 70 歳の女性。2週前に全部床義歯を装着した。 時々吐き気を生じるので、上顎義歯床後縁を短くしてほしいという。 上顎の顎堤は非常に平坦である。 正しい対応はどれか。2つ選べ。 a 無口蓋義歯にする。 b 偏心位での咬合調整をする。 c 義歯安定剤の使用を勧める。 d 後縁をアーラインと一致させる。 e 維持のために短くできないと説得する。 解答 bd アーライン ![]() http://denture.iwate-med.ac.jp/cn21/cn29/pg40.html dは分かりますが、後はよく分かりません。 14)105C-46 加齢に伴う変化で根面齲触のリスクを増加させるのはどれか。 2つ選べ。 a 石灰化度の上昇 b 辺縁歯肉の退縮 c 透明象芽質の増加 d セメント質の肥厚 e 唾液分泌量の減少 解答 be 加齢と根面う蝕 http://www.web-know.com/higuchi/p1564rootcaries.htm 根面う蝕は年齢が高くなるほど増加する傾向にあります。 その最大の理由は、根面う蝕は歯肉の退縮により罹患しやすいものの、 若年者では歯痕が歯肉でしっかりと覆われていて根面の露出があまり見られないからです。 歯冠でさえ萌出が完了せず、一部が歯肉で覆われている場合もあるほどです。 歯肉が退縮する主な理由として、歯周病の進行が挙げられます。 歯周病にかかると歯肉の発赤や腫脹、出血などの症状が起こり、 進行すると歯を支える周囲の骨(歯槽骨)が溶けて少なくなり、 歯肉も痩せてきて歯根が露出します。 これらの症状は一般的に年齢が高くなるほど高頻度に見られるため、 年齢が高くなるほど根面う蝕が生じやすくなるのです。 また、加齢に伴って口が乾燥しやすくなることも理由として挙げられます。 加齢により筋力が低下して唾液の量が減っているときに 糖尿病や腎臓病などの病気にかかると、一層乾きやすくなります。 他に、高血圧や前立腺肥大などの病気に対する治療薬の副作用でも 唾液分泌量が低下する場合があります。 このように、口が乾くと虫歯の発生を抑える唾液の働きが低下して 根面う蝕が生じやすくなるのです。 15)105C-65 削除問題 高齢者の窩洞形成時に注意すべきなのはどれか。1つ選べ。 a 髄室角の残存 b 歯髄腔の狭窄 c 脆弱な象芽質 d 痛覚閾値の低下 e 歯髄の退行性変化 解答 bce ? 16)108A-116 口腔ジスキネジアで正しいのはどれか。2 つ選べ。 a 睡眠時に活発化する。 夜間睡眠時には消失 b 構音に影響を与えない。 c 義歯の安定に影響を与える。 d 抗精神病薬の投与で出現しやすい。 e 高齢になると発生頻度は低下する。 もちろん増加 解答 cd ジスキネジア(dyskinesia) http://www.jda.or.jp/park//trouble/bruxism03.html ジスキネジアは異常行動を意味し、自分の意思に関わりなく体が動いてしまう不随意運動を言います。 口腔領域で認められるものは口腔ジスキネジア(oral dyskinesia )と呼ばれ、 「主に舌、口唇及び下顎の制御不可能な不随意運動」と定義されています。 口腔ジスキネジアの症状は、口をすぼめる、口をとがらす、舌鼓を打つ、 吸い込む、口唇をなめ回す、口をもぐもぐ動かす、舌を突き出す、 あるいは下顎を咀嚼運動のように動かすなどがあります。 口腔ジスキネジアの合併症 咬耗、歯や義歯の損傷、無歯顎患者の進行性骨欠損、 口腔の痛み、顎関節の退行性変化、顎関節脱臼、摩擦・咬傷(舌や頬をかむ)、 発語障害、嚥下障害、咀嚼困難、不十分な食物摂取と体重減少、 可撤性義歯の偏位や維持力低下及び社会的機能障害(失業、孤立、うつ病) などが挙げられており、顎関節症の原因となる可能性があるため注意が必要です。 ジスキネジアの原因 1)明白な原因がなく、中枢性に生じる特発性のもの 2)薬物誘発性のもの 特発性口腔顔面ジスキネジア(spontaneous orofacial dyskinesia)の原因 統合失調症、アルツハイマー、認知症、自閉症、精神薄弱など様々な中枢神経系の病態が関与していると考えられています。 また、不適合な義歯の装着が、特発性口腔顔面ジスキネジアの危険因子であるとの報告もあります。 口を大きく開け、会話する、あるいは食物を咀嚼することにより不随意運動が軽減あるいは消失し、 夜間睡眠時には消失します。 薬物誘発性ジスキネジア 抗精神病薬や抗パーキンソン病薬等の長期服用による遅発性ジスキネジアが知られています。 抗精神病薬はドーパミン系を遮断し、 抗パーキンソン病薬はドーパミン系を賦活することにより 異常運動が出現すると考えられていますが、詳細なメカニズムは不明です。 17)107C-50 Parkinson 病患者の口腔顔面領域の症状で正しいのはどれか。 2 つ選べ。 a 口呼吸 b 舌の振戦 c 咀嚼障害 d 唾液分泌過多: e 口腔粘膜の網目状白斑:扁平苔癬を意味する、パーキンソンとは関係ないだろう。 解答 bc 18)108C-36 高齢者の口角びらんに関与するのはどれか。1 つ選べ。 a Quincke 浮腫 b 慢性耳下腺炎 c 口腔カンジダ症 d ヘルパンギーナ e 全身性エリテマトーデス 解答 c 口角びらんの原因 (コトバンクから) 子どもは、口角に付着したよだれや食物の残りかすなどに細菌が感染しておこることが多いものです。 ときに、真菌(しんきん)(かび)の一種のカンジダが感染することもあります。 おとなは、糖尿病、貧血(鉄欠乏性貧血、巨赤芽球性貧血)、ビタミンB欠乏症などの病気で、 感染に対する抵抗力が低下しているときに細菌やカンジダが感染しておこることがあります。 抗生物質や副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン薬の長期使用が原因のこともあります。 高齢者は、このような原因がなくても、カンジダが感染しておこることがあります。 |
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