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今日はここから、易しめの循環器関係の問題を抽出しました。
解いてみてください。


医学部CBTレベルでしょうか?

heart disease 
NIH Medicine Plus から
http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/magazine/index.html




問題



設問1
●粥状硬化した動脈にみられないのはどれか。

A) 石灰沈着
B) 潰瘍形成
C) 血栓形成
D) コレステロール沈着
E) アミロイド沈着



設問2
●うっ血性心不全で誤っているのはどれか。

A) 息切れ
B) 尿量減少
C) 徐 脈
D) 起座呼吸
E) 胸部エックス線像で心陰影拡大



設問3
●急性心筋梗塞で誤っているのはどれか。

A) 胸痛のない心筋梗塞が存在する。
B) 冠動脈の閉塞で起こる。
C) 血中CK値が上昇する。
D) 高血圧は危険因子である。
E) 心電図上、異常Q波が最も早期の変化である。



設問4
●誤っているのはどれか。

A) 右心不全では体循環系のうっ血が著明となる。
B) 左心不全では左室拡張終期圧が上昇する。
C) 心不全とは心疾患による循環不全を指す。
D) 心タンポナーデは右心不全の原因となる。
E) 大動脈弁狭窄は左心不全の原因となる。



設問5
●狭心症に関して誤っているのはどれか。

A) 発作の誘因として精神的緊張がある。
B) 糖尿病は危険因子である。
C) 発作時には負荷心電図検査を行う。
D) 動脈硬化が原因となる。
E) 男性に多い。



設問6
●末梢循環障害と関連因子の組合せで誤っているのはどれか。

A) 解離性大動脈瘤      ── アテローム硬化
B) 血栓性静脈炎       ── 長期臥床
C) 下腿静脈瘤 ── 妊 娠
D) Buerger(バージャー)病 ── 喫 煙
E) 結節性多発動脈炎     ── 糖尿病



設問7
●末梢循環障害で誤っている組合せはどれか。

A) 閉塞性動脈硬化症  - 高血圧
B) 血栓性静脈炎    - 長期臥床
C)下腿静脈瘤     - 心不全
D) レイノー現象    - 膠原病
E) バージヤー病    - 喫煙




設問8
●虚血性心疾患の病態と最も関連があるのはどれか。

A) 心弁膜不全
B) 肺循環不全
C) 冠動脈硬化
D) 大動脈硬化
E) 心筋炎



設問9
●正しいのはどれか。2つえらべ

A) 解離性大動脈瘤の合併症として両下肢麻痺がある。
B) 左心不全では肝の腫大が生じる。
C) 急性心筋梗塞では血中CK値が上昇する。
D) 右心不全では起座呼吸が生じる。
E) 狭心症発作は安静時には起こらない。



設問10
●急性心筋梗塞で誤っているのはどれか。

A) 喫煙は危険因子である。
B) ニトログリセリンの舌下投与が治療に有効である。
C) 血中の白血球数の増加がみられる。
D) 心電図ではST上昇がみられる。
E) 不整脈を伴うことが多い。





解答、解説はMOREを押して

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解答


設問1
●誤っているのはどれか。

×大動脈弁狭窄は左心不全の原因となる。
○心不全とは心疾患による循環不全を指す。
×心タンポナーデは右心不全の原因となる。
×左心不全では左室拡張終期圧が上昇する。
×右心不全では体循環系のうっ血が著明となる。

解説
心不全とは心拍出機能と末梢側需要とのあいだにアンバランスをきたし,全身性の多彩な自覚的,多角的所見を呈する症候群をいう.
原因としては,循環障害,炎症,
変性による心筋の収縮・拡張機能障害が最も多く,
心疾患による循環不全ではない


設問2
●うっ血性心不全で誤っているのはどれか。

×胸部エックス線像で心陰影拡大
×尿量減少
×起座呼吸
×息切れ
○徐 脈

解説
うっ血性心不全では頻脈を呈する.


設問3
●粥状硬化した動脈にみられないのはどれか。

○アミロイド沈着
×コレステロール沈着
×血栓形成
×潰瘍形成
×石灰沈着

解説
全身性のアミロイドーシスの場合,血管壁に最もアミロイド沈着しやすい.
組織学的には,動脈硬化症の変化とまぎらわしいことが多いが,
アミロイド染色で陽性を示すことなどから鑑別される


設問4
●急性心筋梗塞で誤っているのはどれか。

×血中CK値が上昇する。
○心電図上、異常Q波が最も早期の変化である。
×冠動脈の閉塞で起こる。
×胸痛のない心筋梗塞が存在する。
×高血圧は危険因子である。

解説

心筋梗塞とは冠状動脈梗塞によって起こり,
心筋への血液供給が急激に減少,
途絶することにより心筋の壊死を生ずる.
臨床的には激烈な胸痛が1時間以上持続する.
高齢者や糖尿病者では激しい胸痛発作が欠如する場合もある.
原因は冠動脈粥状硬化による閉塞ないし狭搾が多い.
急性期には大半の症例で不整脈がみられ,
心室性期外収縮が50~80%に認められる.
心電図上では早期の変化として,ST上昇が認められる.
異常Q波もみられるが早期の変化ではない.
その他,検査所見では血清酵素の上昇,白血球増多,赤沈促進がみられる.


設問5
●末梢循環障害で誤っている組合せはどれか。

○下腿静脈瘤     - 心不全
×バージヤー病    - 喫煙
×閉塞性動脈硬化症  - 高血圧
×血栓性静脈炎    - 長期臥床
×レイノー現象    - 膠原病

解説
レイノー症候群は外傷,神経麻痺,閉塞性動脈疾患,膠原病などに続発する.
閉塞性動脈硬化症,糖尿病,高血圧を合併する.
バージャー病のほとんどが喫煙者で喫煙は本症を増悪させると考えられる.
長期臥床に伴う術後の問題は血栓性静脈炎に
注意しなくてはならないことである.


設問6
●末梢循環障害と関連因子の組合せで誤っているのはどれか。

×下腿静脈瘤 ── 妊 娠
×血栓性静脈炎       ── 長期臥床
×Buerger(バージャー)病 ── 喫 煙
×解離性大動脈瘤      ── アテローム硬化
○結節性多発動脈炎     ── 糖尿病

解説
結節性多発動脈炎は膠原病の一つであり,
全身の中・小動脈の内膜,中膜,外膜を冒す血管全層炎である.
臨床像が多彩で診断の難しい疾患であるが,糖尿病とは関係がない.
バージャー病は喫煙と,解離性大動脈瘤はアテローム硬化と,
下腿静脈瘤は妊娠と,血栓性静脈炎は手術侵襲,
長期臥床などが発症の危険因子となる


設問7
●正しいのはどれか。2つえらべ

○急性心筋梗塞では血中CK値が上昇する。
×右心不全では起座呼吸が生じる。
×狭心症発作は安静時には起こらない。
×左心不全では肝の腫大が生じる。
○解離性大動脈瘤の合併症として両下肢麻痺がある。

解説
狭心症は通常冠動脈アテローム硬化による器質的冠動脈内腔狭窄が
基礎にあるため,運動などによる心筋酸素需要の増加に
冠血流の増加が応じきれなくなり発症する.
一方,冠動脈攣縮による機能的狭窄の場合もある.
左心不全では,左心室拍出量低下による末梢循環不全を呈し,
乏尿などの症状をきたすと同時に,肺静脈圧上昇(肺うっ血)を生じ
呼吸困難をきたす.


設問8
●虚血性心疾患の病態と最も関連があるのはどれか。

×心筋炎
○冠動脈硬化
×心弁膜不全
×肺循環不全
×大動脈硬化


解説
虚血性心疾患と同義的に,冠動脈硬化性疾患,動脈性硬化性心疾患,
冠動脈性心疾患の名称が使われる.


設問9
●狭心症に関して誤っているのはどれか。

○発作時には負荷心電図検査を行う。
×糖尿病は危険因子である。
×発作の誘因として精神的緊張がある。
×動脈硬化が原因となる。
×男性に多い。

解説
狭心症発作時の心電図所見は,典型例では虚血性ST降下・陰性T波,
異型例ではST上昇などを示す.
しかし,発作が起こっていない時は正常心電図を示すことが多い.
そのため,Ho1ter心電図により,
日常生活中における発作時の心電図所見や運動負荷試験により
虚血性変化を誘発するが,
発作が起こっている時に負荷試験を行うことはない.


設問10
●急性心筋梗塞で誤っているのはどれか。

×心電図ではST上昇がみられる。
×不整脈を伴うことが多い。
×血中の白血球数の増加がみられる。
×喫煙は危険因子である。
○ニトログリセリンの舌下投与が治療に有効である。

解説
狭心症では,ニトログリセリンの舌下投与が発作の緩解に
有効であるが,心筋梗塞では無効である



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