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かず

Author:かず
某総合病院で日々、臨床で忙しい医師カズです。
各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
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乳幼児期の原始反射について


原始反射 
ADAM Interactive Anatomy より


今回も、
理学療法士国家試験・作業療法士 国家試験対策 WEBで合格!
:人間発達学 の分野からの抜粋です。

ここは、皆さん 苦手なところだと思います。
私も学生時代、覚えるのが億劫でした。

設問1
●10か月の正常児でみられるのはどれか。

A) 手の把握反射
B) モロー反射
C) 対称性緊張性頸反射
D) ガラント反射
E) 上肢の側方パラシュート反応


設問2
●原始反射の消失時期で誤っているのはどれか。

A) ランドウ反射        : 生後10か月
B) モロー反射         : 生後5か月
C) 非対称性緊張性頸反射  : 生後6か月
D) 手掌把握          : 生後4か月
E) 足底把握          : 生後12か月


設問3
●正常な1歳児でみられるのはどれか。2つえらべ

A) 陽性支持反応
B) モロー反射
C) ランドウ反射
D) パラシュート反応
E) 対称性緊張性頸反射


設問4
●10か月の正常児でみられるのはどれか。

A) 対称性緊張性頸反射
B) 手の把握反射
C) ガラント反射
D) パラシュート反応
E) モロー反射


設問5
●小児を急に頭の方から前方に倒した時に、図のような反応が出現する最も早い時期はどれか

ningenhatatsugaku1.jpg

A) 生後6~8か月
B) 生後12~14か月
C) 生後20~22か月
D) 生後2~4か月
E) 生後16~18か月


設問6
●正常発達で生後8か月以降にもみられるのはどれか。

A) バビンスキー反射
B) 口唇反射
C) ガラント反射
D) 手の把握反射
E) モロー反射


設問7
●10か月の正常児でみられるのはどれか。

A) 対称性緊張性頸反射
B) モロー反射
C) 手の把握反射
D) ガラント反射
E) 上肢の側方パラシュート反応





解説と解答はMOREを

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解説


様々な原始反射

1)ランドウ反射 

赤ちゃんのおなかを持って水平に持ち上げると、顔をあげ、背中と足を延ばす反応

ランドウ反射  
http://ameblo.jp/creaidea/entry-11757159354.html

語呂合わせ・・・・3ラウンドから12ラウンドまで優勢だった!!

2)モロ反射

モロ反射 

http://optkibebe.blog55.fc2.com/blog-entry-438.html


脳幹レベルでの反射の1つであり、乳児に見られる正常反射(原始反射)の1つである。
出生直後より出現し、通常は生後4ヶ月頃には消失する。
モロ反射の消失によって、頚定(首が据わること)や首の運動が可能となるとされる。
脳の障害により消失が遅れることがあり、逆に本来あって良いはずの時機に反射の減弱があると、
核黄疸などの障害が疑われる。
また、左右差が存在する場合も分娩麻痺などが疑われる。(Wikipedia)

3)非対称性緊張性頸反射

頭が横に向くと、それにつられて頭を向いた方の腕と脚が伸びて、反対の腕脚が曲がるという反射

ATNR.jpg

http://braingym.kenkostudio56.com/blog/非対称性緊張性頚反射と発達障害/



4)陽性支持反射
起き上がると下肢に支える力が入る反応、足を浮かすと抜ける反応。

陽性支持反応
http://ianki.jp/ianki/deck/detail/deckId/297877


5)パラシュート反応
両わきを支えて赤ちゃんを持ち上げ、急に体を前に傾けたとき、
両腕を前に出して体を支えようとするかどうかをみます。
これは「パラシュート反応」といって、この先、一人立ちしてニ足歩行をする際、
転んでも、顔や頭を打ちつけないよう防御するための本能的な動きです。

パラシュート反応
http://baby.goo.ne.jp/member/ikuji/kenshin/nani4/

6)ガラント反射

garannto.jpg
http://ameblo.jp/harmony-8/entry-11412887081.html

腹ばいの状態で持ち上げた赤ちゃんの脊柱の脇を片側ずつ、上から下へ指でなぞった時に、
なぞられた側の背中からお尻にかけて「クイッ」と曲がる運動反応。

ガラント反射が現れる時期は、受胎して20週ごろからで、
統合・消失するのは、生後3~5ヶ月後と言われています。

この反射のプロセスは、子宮内にいるときに振動で音を感じるのに役立ち、
聴覚処理の回路を形成する助けになります。また胎内での運動効果を高め、
前庭を刺激します。
そして生まれた後に、ずり這いやハイハイの姿勢をちゃんととれるようにする働きもあります。


各原始反射の出現、消失時期 
(どこやらのサイトから引用したものですが、サイトをコピペし忘れてしまいました)

モロー反応

04ヶ月

背臥位で後頭部支え、急激に手を離す上肢の伸展、外転、後に上肢内転

ガラント反射

02ヶ月

腹臥位空中支持、脊椎側方を指でこすり刺激刺激側へ体幹側屈

踏み直り反射

016ヶ月

空中支持、足背テーブル端に接触下肢屈曲し、テーブルの上に

足踏み反射

02ヶ月

空中支持、足底を床に接触両下肢で足踏み運動

手掌把握

03ヶ月

手掌尺側より棒を挿入手指屈曲し、棒を握る

足趾把握

09ヶ月

足底の足趾部を擦る足趾屈曲

交差性反射交差性伸展反射交差性屈曲反射

02ヶ月

一側の足底を擦るその下肢屈曲、他側下肢伸展

緊張性頚反射非対称性緊張性頚反射

対称性緊張性頚反射

04ヶ月

06ヶ月

背臥位  頭部回旋顔面側上下肢伸展、他側上下肢屈曲四つ這い

頭部後屈上肢伸展、下肢屈曲

頭部前屈上肢屈曲、下肢伸展

緊張性迷路反射

04ヶ月

背臥位四肢伸展、腹臥位四肢屈曲側臥位上側の上下肢屈曲、

下側の上下肢伸展頭部側方傾斜傾斜側伸展と反対側屈曲

頭部後傾斜前肢屈曲と後肢伸展

支持反応陽性支持反応

 

陰性支持反応

一肢の足底に軽い圧力を加えると、その肢の屈筋、伸筋が同時に収縮して関節が固定され、肢は棒のようになる。陽性支持反応が陰性である。

ランドウ反射

412ヶ月

腹臥位にて空中で支える。頭部、脊柱、下肢が伸展する。頭部を屈曲させると、股、膝、肘の屈曲が生じる。

 



平衡、姿勢などの反射(月数以降、生涯続く反射、反応)

下肢伸展反射パラシュート反射 

 

バランス反応

6ヶ月~ 

 

6ヶ月~

垂直位置で急激に下方へ両下肢伸展外転、足趾開排、腹臥位空中支持突然頭部を床に近づける上肢伸展腹臥位、背臥位、坐位、四つ這い、立位など

立ち直り反射眼からの立ち直り反射体幹からの立ち直り反射

迷路からの立ち直り反射

頭部からの立ち直り反射

頭部に作用頭部・体幹・四肢に作用

頭部に作用

体幹に作用

伸張反射

腱反射

屈曲反射

逃避反射、侵害受容反射、腹壁反射

統合レベル
脊髄:伸張反射、陽性支持反射、屈曲反射、交叉性伸展反射
延髄:緊張性頚反射、陽性支持反応
脳幹:緊張性迷路反射、体・迷路・頚部からの立ち直り反射
大脳皮質:眼からの立ち直り反射、跳び直り反応、踏み直り反応

・除脳動物
視床動物:皮質除去      立ち直り反射・反応有り
中脳動物:赤核上方で除脳   立ち直り反射・反応有り
延髄動物:陽性支持反応    四肢で立つこと可
脊髄動物:交叉性伸展反射


この表が分かりやすいか?
 http://emaki.jp/study/kaibo/hansya.html


原始反射 時期



この医学生の作成したサイトも役に立ちそう。

医学生のレポートやっつけサイト
http://medmerry.blog80.fc2.com/blog-entry-477.html


原始反射の暗記法があるようです。
参考まで ↓


http://osakanaot.seesaa.net/article/140167310.html




解答と概説

設問1
●正常な1歳児でみられるのはどれか。2つえらべ

× 陽性支持反応
× モロー反射
× 対称性緊張性頸反射
○ パラシュート反応
○ ランドウ反射

解説
モロー反射は通常4ヵ月頃までは正常であるが、
それ以降の残存は反射性成熟の遅滞の徴候といえる.
同様に、対称性緊張性頸反射は4~6ヵ月頃まで、
陽性支持反応は3~8ヵ月頃までであり、
正常な1歳児にはみられない反射である

設問2

●原始反射の消失時期で誤っているのはどれか。

× 非対称性緊張性頸反射    : 生後6か月
× モロー反射         : 生後5か月
× 足底把握          : 生後12か月
○ ランドウ反射        : 生後10か月
× 手掌把握          : 生後4か月

解説
ランドウ反射は6か月ごろから出現し,
2歳または2歳半くらいまで続き,その後統合される.

設問3
●正常な1歳児でみられるのはどれか。2つえらべ

× 対称性緊張性頸反射
○ ランドウ反射
× モロー反射
× 陽性支持反応
○ パラシュート反応

解説
モロー反射は通常4ヵ月頃までは正常であるが、
それ以降の残存は反射性成熟の遅滞の徴候といえる.
同様に、対称性緊張性頸反射は4~6ヵ月頃まで、
陽性支持反応は3~8ヵ月頃までであり、
正常な1歳児にはみられない反射である

設問4
●新生児にみられる反射と中枢レベルとの組合せで正しいのはどれか。

× 非対称性緊張性頸反射 -  中 脳
× モロー反射      -  脊 髄
× 自動歩行       -  大脳皮質
○ ランドウ反射     -  中 脳
× パラシュート反射   -  脊髄・橋

解説
モロー反射,パラシュート反射,ランドウ反射はともに中脳レベル,
自動歩行は脊髄レベル, 非対称性緊張性頸反射は脳幹レベルである.

設問5
●小児を急に頭の方から前方に倒した時に、図のような反応が出現する最も早い時期はどれか

× 生後2~4か月
× 生後16~18か月
× 生後20~22か月
× 生後12~14か月
○ 生後6~8か月

解説

図は,急に前方に倒されると上肢を伸展し,
かつ手の指を外転・伸展して
頭部を保護しようとする保護伸展反応を見ているもので,
通常は生後6か月頃から見られる反応である.

設問6
●正常発達で生後8か月以降にもみられるのはどれか。

○ バビンスキー反射
× 手の把握反射
× モロー反射
× 口唇反射
× ガラント反射

解説
口唇反射は生後3~5か月ごろまで続く.
手の把握反射は3か月ごろに消失.モロー反射は4か月ごろには減弱.
ガラント反射は2~3か月以後は消失.
バビンスキー反射は通常12か月ごろまでにはみられなくなるが,
8か月以降でも続く例がみられる.

設問7

●10か月の正常児でみられるのはどれか。

× モロー反射
× 手の把握反射
× 対称性緊張性頸反射
× ガラント反射
○ パラシュート反応

解説
モロー反射および手の把握反射は4か月頃にはほぼ消失.
ガラント反射は新生児期に出現するが,その後は消失する.
対称性緊張性頸反射は6か月頃から出現するが8か月頃までには消失する.

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