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EMRとESDの違い

とある医学生の雑記帳 (2015 2/8 配信)を改編
http://tsunepi.hatenablog.com/entry/2015/02/08/030000


EMR:endoscopic mucosal ressection

日本語で言うなら内視鏡的粘膜切除術。
手順としては病変が膨隆するように液体を病変の下に注入する。
そしてスネアで病変をの下側の粘膜を縛る。
つまり病変部が膨隆してなくても施行することができる。
ただ、スネアの直径は2〜3cmしかないのでそれ以上の病変を取ることはできない。
よって適応は2cm以下の病変となっている。

筋層を縛っていないことを確認して高周波で切離する。
その後内視鏡的に切除物を取り除く。

1405120770_chapter_03_f9.jpg 
http://www.gastrohep.com/images/image.asp?id=920



ESD:endoscopic submucosal dissection

日本語で言うなら内視鏡的粘膜切開剥離術。
内視鏡的に病変を観察し、病変の周囲をマーキングする。
次に粘膜下に液体を注入し、病変部位を膨らませる。
そして粘膜下層を剥離し、病変を摘出する。
EMRと異なり、周囲粘膜に切り込みをいれ、
粘膜下層の剥離操作を行うのでEMRに比べて切除範囲を自由に決めることができる。
EMRだと分割になってしまういそうな病変でESDが選択される。

esd.png 
http://endoscopyasia.com/digestive_resection.aspx


これまでの研究で

ESDはEMRに比べて治療成績は圧倒的に優れ、
安全性も変わらないことがわかっており、
基本的にはESDによる治療が望まれる。

しかしコストの観点からある程度の棲み分けがされており、

5mm以下の病変ではEMR
5mmを越える病変ではESD

を用いるというようである。

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