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口腔外科ポイント2:出血性素因

歯科医師国家試験を突破するために! DCロムニーハウスがお手伝い
May 10, 2014からの転用改編


まず重要な基本事項として、凝固因子について13個紹介する。

全て覚える必要はないが、
108回で何が問われるかはわからないため、

ポイントは押さといたほうがいい。

今回参考にした書籍は『改訂版 口腔顎顔面疾患カラーアトラス』


1:フィブリノーゲン

2:プロトロンビン

3:トロンボプラスチン

4:カルシウム

5:不安定因子

6:なし

7:安定因子

8:抗血友病因子AHG

9:クリスマス因子PTC

10:スチュワート因子

11:血漿トロンボプラスチン

12:ハーゲマン因子

13:フィブリン安定化因子



gyouko insi 
http://www.3nai.jp/weblog/entry/28648.html


出血性素因は次のように分類される


●血管壁の異常

・先天性・・・遺伝性出血性抹消血管拡張症(Osler)

・後天性・・・ビタミンC欠乏症、壊血病、Moller-Barlow病、紫斑病

検査:毛細血管抵抗性試験(Rumpel-Leede試験)にて異常


陽圧法(Rumpel-Leede法)Wikipedia

上腕部にマンシェット(圧迫帯)を巻いて静脈圧を上昇させ、毛細血管から出血を誘発し、
最高血圧と最低血圧の中間圧を5分間加えうっ血させ放置した後、
マンシェットを外し2分後に圧迫帯の下部から肘窩部にかけての皮膚の出血斑を数える。
正常では10個以下で圧迫帯のすぐそばのものは健常者でも出るので数えない。
成績の表現は4個以下を(-)、5~9個(+)、10~19個(++)、20個以上(+++)、無数(++++)と表現.


●血小板の異常

ITP(特発性血小板減少性紫斑病):自己免疫疾患

・血小板無力症

   症状:自然出血、歯肉出血

   検査:毛細血管抵抗性試験(Rumpel-Leede試験)にて異常

   ☆肝臓に障害があると血小板は減少する


●血液凝固の異常

血友病A 原因:第8因子(抗血友病因子AHG)が欠乏 Aの方が多い

血友病B 原因:第9因子(クリスマス因子PTC)が欠乏

☆血友病は先天的な凝固因子の異常、伴性劣性遺伝

症状:出血斑、関節内出血、関節痛

検査:全血凝固時間の延長

  :部分トロンボプラスチン時間の延長

  :出血時間は正常

  :毛細血管抵抗性試験(Rumple-Leede試験)は正常・・・血小板数に異常なし



☆毛細血管抵抗性試験は『血友病のみ』が正常!


☆ちなみに、先天的な凝固因子の異常は、第8因子
(PHG)、第9因子(クリスマス因子)
のみならず、第3因子(トロンボプラスチン・組織因子)、第4因子(カルシウム因子)もある。

これらは常染色体劣性遺伝


●線溶系の異常

これそのものは正常な機能だが、過度に働くと出血を引き起こす

1次線溶:血液凝固の前に起こる

2次線溶:血液凝固の後に起こる


●その他、それぞれの以上が混合しているもの


・Von-willebrand

そもそも、vw因子は正常な人にもある。問題は、これが不足することだ。

なぜならば、
vw因子は「第8因子(PHG)の構成」、「血小板粘着能」があるからだ。


検査:全血凝固時間の延長

  :部分トロンボプラスチン時間の延長

  :出血時間の延長

  :毛細血管抵抗性試験(Rumpel-Leede試験)にて異常


・播種性血管内凝固症候群(DIC)

全身に血栓を生じてしまう

原因:薬物アレルギー、アナフィラキシーショック

検査:血小板数の減少

  :フィブリン体分解産物FDPの増加

  :フィブリノーゲンの減少

  :全血凝固時間の延長

  :部分トロンボプラスチン時間の延長

  :プロトロンビン時間の延長

  :出血時間の延長

  :毛細血管抵抗性試験(Rumpel-Leede試験)にて異常


・後天性血液凝固異常症

主として3つあるが、今回は特に大切な2つを紹介する。


・ビタミンK欠乏症:

肝臓でのビタミン
K依存性の凝固因子(2、7、9、10因子)の産生が低下する。

これはワーファリンによる、
VK拮抗作用によることがある。


・肝疾患 :肝臓での凝固因子の産生低下による。



☆さて、ここで血液凝固を阻止する抗凝固薬を紹介する。

今さっき紹介したワーファリンは、

ビタミン
K依存性凝固因子合成阻害薬と呼ばれるが、

その他にもヘパリン凝固検査に用いるクエン酸
Na

血液検査に用いる
EDTA血糖値のフッ化ナトリウム

輸血で用いる
ACDなど。

とても大切な医学の基礎知識であるため、歯科国試的にも大切だ。



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2015/12/02 23:52 口腔外科 TB(-) CM(0)
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