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口腔外科 予想問題1:口唇・口蓋裂、巨舌など

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http://blog.goo.ne.jp/nachu0721/e/2cb51b6c6f179311547ea6bb4bc388d5


歯科医師国家試験を突破するために! DCロムニーハウスがお手伝い

口腔外科 予想問題( November 24, 2014 配信)を項目ごとに再編集したものです。



1)唇裂について正しいのはどれか。2つ選べ。

A. 大部分は下唇に生じる
B. 両側性が多い
C. 左側に多い
D. 三角弁法としてTennison法がある
E. 回転伸展弁法としてCronin法がある


2)
口唇・口蓋裂について正しいのはどれか。全て選べ。

A. 口蓋裂は女児に多い
B. 心疾患を合併する
C. 指の異常を合併する
D. 過剰歯が見られる
E. 狭窄歯列弓が見られる


3)口蓋裂について正しいのはどれか。全て選べ。

A. 軟口蓋裂が最も多い
B. 男児に多い
C. 発生には舌の位置が関与する
D. Apert症候群で見られる
E. Marfan症候群で見られる


4)口蓋裂の手術で正しい記述はどれか。3つ選べ。

A. Perko法は2回法である
B. Push back法は口蓋弁を後方に移動する
C. Wardill法は軟口蓋・硬口蓋を同時に手術する
D. von-Langenbeck法は軟口蓋裂を閉鎖する
E. Furlow法はV-Y法と呼ばれる


5)次のうち、巨舌がみられるのはどれか。3つ選べ。

A. バセドウ病
B. 先天性甲状腺機能低下症
C. Down症候群
D. 下垂体機能低下症
E. 末端肥大症


解答:MOREへ

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解答

1)唇裂について正しいのはどれか。2つ選べ。

A. 大部分は下唇に生じる
B. 両側性が多い
C. 左側に多い
D. 三角弁法としてTennison法がある
E. 回転伸展弁法としてCronin法がある

解答:C,D

・大部分は上唇に生じる
・片側性が多い
・左側に多い
・三角弁法として「Tennison法」「Cronin法」「Randall法」がある。

 Tennison法 (Oral Studio)
テニスホン 
主に瘢痕修正に用いる辺縁皮弁の応用である。
三角弁を作製しスイッチさせることで瘢痕を延長して修正する。
Z形成術を基本として、症例に応じて連続Z形成術やW形成術など様々なバリエーションがある。


Cronin法
0307b.gif 
Cronin,T.D Ann.Plast.Surg.,1;75,1978.から引用改変

http://hiroshima-kougairetsu.org/02kuchi03.html


・回転伸展弁法として「Millard法」がある。


2)口唇・口蓋裂について正しいのはどれか。全て選べ。

A. 口蓋裂は女児に多い
B. 心疾患を合併する
C. 指の異常を合併する
D. 過剰歯が見られる
E. 狭窄歯列弓が見られる

解答:A,B,C,D,E

・口腔内の所見として、「歯数」「歯の形態」「歯の位置」「歯列の異常」がある。
・一部の参考書には、「過剰歯」を載せていないが、伴うので注意。


3)口蓋裂について正しいのはどれか。全て選べ。

A. 軟口蓋裂が最も多い
B. 男児に多い
C. 発生には舌の位置が関与する
D. Apert症候群で見られる
E. Marfan症候群で見られる

解答:A,C,D,E

Apert症候群  http://www.shouman.jp/details/11_9_24.html

複数の頭蓋骨縫合早期癒合に、顔面・上顎骨、手指・足趾、四肢の先天性形成不全を合併しているものを
症候群性頭蓋骨縫合早期癒合症という.
通常は特徴的な顔貌を伴うため、頭蓋顔面異常とよばれることもある.

Apert症候群は

尖頭合指症(acrocephalosyndactyly) type1
に分類される症候群性頭蓋骨縫合早期癒合症である。

頭蓋形態・顔貌・脳形成異常のみならず、心臓・消化器・骨盤臓器にも異常を伴うことがある。
常染色体優性遺伝疾患であるが多くは弧発性に発生する。
遺伝子解析ではFGFR2 exson7の変異が高率に認められ
FGFR関連頭蓋骨縫合早期癒合症候群の代表的疾患でもある。


4)口蓋裂の手術で正しい記述はどれか。3つ選べ。

A. Perko法は2回法である
B. Push back法は口蓋弁を後方に移動する
C. Wardill法は軟口蓋・硬口蓋を同時に手術する
D. von-Langenbeck法は軟口蓋裂を閉鎖する
E. Furlow法はV-Y法と呼ばれる

解答:A,B,C

・Perko法は2回法で行う。1歳6ヶ月で軟口蓋裂のオペ、5歳で硬口蓋の形成術
・Push back法は口蓋弁後方移動術
・Wardill法は別名「V-Y法」で、軟口蓋、硬口蓋を同時にオペする
・von‐Langenbeck法は硬口蓋を閉鎖する
・Furlow法は「Z形成術」と言われる。


5)次のうち、巨舌がみられるのはどれか。3つ選べ。

A. バセドウ病
B. 先天性甲状腺機能低下症
C. Down症候群
D. 下垂体機能低下症
E. 末端肥大症

解答:B,C,E

先天性甲状腺機能低下症のことを「クレチン病」という。
クレチン病では巨大舌
末端肥大症は「下垂体機能亢進症」のことである。

巨舌
https://wikimatome.org/wiki/%E5%B7%A8%E8%88%8C%E7%97%87

明らかに正常範囲を逸脱した大きさの場合を総称して巨舌症といい,
これには種々の原因によるものが含まれる.

先天性:舌の筋線維肥大症, 先天性リンパ管腫,Beckwith-Wiedemann症候群の部分症状などがある.

後天性:
  症候性:血管腫*,リンパ管腫*,神経線維腫*などの腫瘍の際に現れる.
       Quincke浮腫(→血管神経性浮腫)
       下垂体機能亢進症,原発性類デンプン症,クレチン病 cretinismなどの部分症状
       上行静脈の閉塞の際に生じた巨舌症の報告もある. 

本態性:下顎前突症(→上顎・下顎前突症)を伴うことが多い.
      舌は歯列弓の中に収まらないため,下顎の上に存在することが多く,
      開咬や下顎前突を伴い,言語障害,摂食障害,呼吸障害を伴うこともある.
      治療症候性の場合には原疾患の治療が優先される.本態性の場合には障害があれば舌縮小術を行う.

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2015/12/03 22:12 口腔外科 TB(-) CM(0)
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