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口腔外科 予想問題5:口腔領域の嚢胞

5_2b_001.jpg 
http://www2.dent.nihon-u.ac.jp/OralPathologyAtlas/Ver1/chapter5/html5/5_2b_001.html


歯科医師国家試験を突破するために! DCロムニーハウスがお手伝い から

口腔外科 予想問題(November 24, 2014 配信)を項目ごとに再編集したものです。


1) 硬組織に発生する嚢胞はどれか。

A. 類皮嚢胞
B. 類表皮嚢胞
C. 術後性上顎嚢胞
D. リンパ上皮性嚢胞
E. 甲状舌管嚢胞


2)Gerber隆起が見られるものはどれか。全て選べ。

A. 歯根嚢胞
B. 歯周嚢胞
C. 鼻歯槽嚢胞
D. 鼻口蓋管嚢胞
E. 腺腫瘍性歯原性腫瘍


3) 類皮嚢胞について、正しい所見はどれか。全て選べ。

A. 舌下部にみられやすい
B. オトガイ下部にみられやすい
C. 弾性硬
D. 半球状
E. 鶏卵大


4)ガマ腫について、正しい所見はどれか。全て選べ。

A. 顎下型が最も多い
B. 治療法は腹腔形成術(開窓)が第一選択
C. 口底部の正中にみられる
D. 弾性硬
E. 内容液は透明


解答:MOREへ

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解答

1) 硬組織に発生する嚢胞はどれか。
A. 類皮嚢胞
B. 類表皮嚢胞
C. 術後性上顎嚢胞
D. リンパ上皮性嚢胞
E. 甲状舌管嚢胞

解答:C


口腔病理基本画像アトラス 
http://www2.dent.nihon-u.ac.jp/OralPathologyAtlas/Ver1/sitemap.html から


1 軟組織に発生する嚢胞

     A 歯肉嚢胞
     B 萌出嚢胞
     C 粘液(貯留)囊胞
     D 類皮囊胞
     E 類表皮囊胞
     F 鼻歯槽嚢胞(鼻唇嚢胞)
     G 鰓嚢胞(側頸嚢胞、リンパ上皮性嚢胞)
     H 甲状舌管嚢胞

2 顎骨に発生する嚢胞
     A 歯根嚢胞
     B 残留嚢胞
     C 歯周嚢胞
     D 原始性嚢胞
     E 含歯性嚢胞
     F 鼻口蓋管(切歯管)嚢胞
     G 単純性骨嚢胞
     H 脈瘤性骨嚢胞
     I 術後性上顎嚢胞

詳細は上記サイトで


2)Gerber隆起が見られるものはどれか。全て選べ。

A. 歯根嚢胞
B. 歯周嚢胞
C. 鼻歯槽嚢胞
D. 鼻口蓋管嚢胞
E. 腺腫瘍性歯原性腫瘍

解答:A,C.D.E

基本的に、上顎前歯部の症例にみられるので、歯根嚢胞でも臼歯部ではなく、
前歯部限定の場合です。その他、含歯性嚢胞。

Gerber隆起 (Oral Studio)

《特徴》
・上顎前歯部の歯根嚢胞などで、嚢胞が増大するに従い鼻腔底が持ち上げられた状態となり、
  口蓋正中部は腫脹しない
・上顎前歯部に生じた嚢胞によって見られる


3) 類皮嚢胞について、正しい所見はどれか。全て選べ。

A. 舌下部にみられやすい
B. オトガイ下部にみられやすい
C. 弾性硬

D. 半球状
E. 鶏卵大

解答:A,B,D,E

類皮嚢胞は臨床実地でしばしば出題されるが、
以下の知識があれば、問題文と写真、病理像をみればすぐにわかる。

要は、表皮が皮下組織に迷入して、その部で皮膚の垢がたまるようなもの

・好発部位は「口底の正中部」(舌下部、オトガイ下部)
・弾性軟(泥状感)
・皮脂腺があるのが、類表皮嚢胞との鑑別。

5_1e_001.jpg 
オトガイ正中部の境界明瞭、可動性、被圧縮性の腫瘤を呈するオトガイ型類表皮嚢胞

臨床事項

•口腔領域では比較的まれ
•20歳前後の口腔底正中部に好発
•発生部位による分類

  1.舌下型
     嚢胞の発育に伴って舌の挙上をきたす

  2.オトガイ型
    オトガイ舌骨筋ないし顎舌骨筋とオトガイ部皮膚との間に発生して皮膚の腫脹をきたす

•嚢胞腔内には豆腐のおから様物質が充満

病理組織所見
•嚢胞壁内面は角化型重層扁平上皮により被覆
•嚢胞腔内に層状、鱗片状、羽毛状の角質物が充満
•類表皮嚢胞:上皮下には線維性結合織が存在し、皮膚付属器を認めない


4)ガマ腫について、正しい所見はどれか。全て選べ。

A. 顎下型が最も多い
B. 治療法は腹腔形成術(開窓)が第一選択
C. 口底部の正中にみられる
D. 弾性硬
E. 内容液は透明

解答:B,E

類皮嚢胞と同様に、毎年のように出題される問題だ。

口底の片側にみられる
弾性軟
・クルミ大
・半球状
内容液は透明粘稠
治療の第1選択は「腹腔形成術・開窓」。次に、「舌下腺摘術」
・偽嚢胞(被膜に覆われていない・・・脈瘤性骨嚢胞、単純性骨嚢胞、静止性骨空洞、粘液嚢胞とか)の1つ





gamashu2.jpg
 
補足


舌下腺の貯留嚢胞をがま腫(ラヌラranula)といいます。

左右どちらかの口腔底前方部分に、青く透けた膨らみ(舌下型ガマ腫)ができます。

大きくなると、反対側にまで拡がったり、下顎部で外に張り出してくる(顎下型ガマ腫)こともあります。

良性のものですから、治療に際しては出来るだけ体表には傷をつけないで処置する方法を考えるべき疾患です。

嚢胞内に粘調な唾液が貯留している状態ですので、
診断と治療も兼ねて分泌液を穿刺・吸引する処置によって一時的には内容液を除去して小さくできます。

従来、がま腫の治療は手術的治療が主体で、外来で行うことが出来るガマ腫の開窓手術(保険点数は820点)や、
通常は入院して行うガマ腫摘出手術(4,580点)が行われますが、
薄い嚢胞壁の完全摘出が結構難しいためにときに再発することがあります。

舌下腺と共にガマ腫を全摘出することで再発は殆ど無くなります。

OK-432(商品名ピシバニールという抗悪性腫瘍溶連菌製剤)の注入硬化療法は、
OK-432により引き起こされる強い炎症反応によってガマ腫の嚢胞壁を癒着・縮小させるという治療で、
効果的とされています。

がま腫と同じような嚢胞を形成する良性腫瘍であるリンパ管腫にはピシバニールの局所注射が保険適応(1,000点)
として認められていますが、がま腫は適応症にはありません。保

険適応外の医薬品を用いたり保険で認められていない治療を行ったりすることは医師の裁量権で可能ですが、
保険請求は出来ません。

平成23年度通知によって、がま腫にピシバニールが「医薬品の適応外使用に係る保険診療上の取扱い
(9/28付 通知)《厚労省》」として保険診療上で認められるようになりました。

http://www.linkclub.or.jp/~entkasai/gamashu.html より


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2015/12/04 17:31 口腔外科 TB(-) CM(0)
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