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病理ポイント集4:口腔病理 各論1

oral pathology 
http://www.amazon.in/Shafers-Textbook-Oral-Pathology-Sivapathasundharam/dp/813123097X


歯科医師国家試験を突破するために! DCロムニーハウスがお手伝い

15分で学べる国試ポイント集 から引用改編



●Kuttner腫瘍

・顎下腺が腫脹をきたす
・腺内が線維化する
・腺房細胞が萎縮・消失
・導管の拡張

以下はOral Studioから

【概要】
慢性増殖性顎下腺炎

■原因
不明(口腔からの慢性感染と唾液の流出障害)

■症状
片側顎下腺の腫脹、硬結、圧痛

■臨床所見
成人、男性
ゆっくり腫脹(年単位)

■エックス腺写真
造影エックス線写真で導管拡張

■組織所見
腺房萎縮、炎症性細胞の浸潤、線維化

■治療
顎下腺摘出術

■鑑別
顎下腺腫瘍、結核性リンパ節炎

  • 唾液腺炎には
    ●ウイルス性唾液腺炎 (1)流行性耳下腺炎 (2)巨細胞封入体症など
    ●Sogren症候群
    ●Kuttner腫瘍
    等がある。

    補足
  • キュットネル腫瘍(Küttner tumor)とよばれてきたが、腫瘍性病変ではない
  • 口腔からの上行性感染、異物や唾石症による唾液の排出障害などが原因と考えられている
  • 近年、IgG4関連疾患・Söjgren症候群との比較検討が多くなされている
  • http://www2.dent.nihon-u.ac.jp/OralPathologyAtlas/Ver1/chapter8/html8/8_d_001.html 参照

  • ●歯原性嚢胞

    ・歯根嚢胞
    ・歯肉嚢胞
    ・歯周嚢胞
    ・含歯性嚢胞
    ・萌出性嚢胞
    ・原始性嚢胞
  • 各組織像は、口腔病理基本アトラス
  • http://www2.dent.nihon-u.ac.jp/OralPathologyAtlas/Ver1/menu_5.html
  • で確認を!

  • ●乳頭腫と線維腫の違い

  • ・乳頭腫

    HPVによる発症。あるいは外的な刺激。
    治療:切除術
  • 《特徴》
    上皮性の良性腫瘍
    乳頭状、花キャベツ状を示す
    舌、口蓋に好発するが10歳以下には少ない

    《病理組織像》
    樹枝状に伸びた上皮脚が特徴

    《治療》
    硬口蓋部などに出来たときには骨膜を含めて除去

    《鑑別》
    やや白色を呈することがある→白板症/扁平苔癬との鑑別

    以上、Oral Studioから

    ・線維腫
    外的な刺激。
    治療:外的な刺激の除去、大きい場合は切除



    ●歯肉線維腫症

    ・結合組織が増殖したもの
    ・上皮の肥厚
    ・弾力性がある
    ・再発しやすい
    ・炎症所見はみられない

    以下、Oral Studio から

    【概要】
    遺伝性に幼児期から歯肉の過剰形成(歯肉増殖)が生じる疾患

    【詳細】
    唇側口蓋側ともに粘膜色の歯肉の増殖を認め、部位により歯冠中央に達する増殖を認める

    ■症状
    全顎歯肉の増殖を認めるが、前歯部に著明にみられる。高度な場合は歯肉の中に歯が埋入する。歯肉は正常色で硬い。

    ■組織所見
    炎症性細胞浸潤は少なく、線維の増殖を認める。

    ■治療
    歯肉切除術

    ■鑑別
    薬剤が原因で歯肉増殖を認めるもの(フェニトイン歯肉増殖症、ニフェジピン歯肉増殖症、シクロスポリン歯肉増殖症)


    参考文献:口腔外科学 第四版 医歯薬出版株式会社

    歯科医師国家試験過去問題より




    ●歯原性線維腫と歯原性粘液腫

    この2つのいずれかも、2年に1回のペースで出題されています。
    2つとも『間葉あるいは歯原性外胚葉性組織からなり、歯原性上皮を伴うあるいは伴わない』ものに分類される。

    まずは、『歯原性線維腫』
    ・顎骨の無痛性膨隆
    治療は「摘出」

    次に、『歯原性粘液腫』
    ・顎骨中心性に発生
    ・顎骨の無痛性膨隆
    ・増大とともに歯の位置異常が生じる
    ・エックス線所見:テニスラケット状
    (多胞性透過像内部に樹枝状の不透過像がみられる⇒この正体は「骨梁」)
    ・生検にて、「ゼリー状」の粘稠性物質
    ・線維性組織は乏しい:歯原性線維腫との違い
    治療は「下顎骨区域切除術」あるいは「下顎骨辺縁切除術」



    ●腺様嚢胞癌

    ・顎下腺、舌下腺に好発。(その他の唾液腺腫瘍は耳下腺に好発)
    ・筋上皮細胞、導管上皮細胞が存在
    ・発育は緩慢
    ・血行性転移が多い
    ・早期から疼痛、知覚麻痺が生じる

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2015/12/05 18:58 病理:歯科 TB(-) CM(0)
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