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病理ポイント集9:神経、神経、虚血、代謝など


歯科医師国家試験を突破するために! DCロムニーハウスがお手伝い

15分で学べる国試ポイント集 から引用改編




●神経症状がみられる3つの重要疾患

① Melkersson-Rosenthal症

症状だけ最終確認しましょう。

・肉芽腫性口唇炎(確実に発症する!)
・末梢性顔面神経麻痺(肉芽腫性口唇炎の後に発症する:片側性)
・溝状舌:3人に1人の割合でみられる。
・その他:神経症状なので、手指の知覚異常もみられる。

a24fig02.gif 
http://www.scielo.br/scielo.php?script=sci_arttext&pid=S0034-72992002000500024


② Sturge-Weber症

血管腫関連症候群である。遺伝性の疾患。
三叉神経支配領域に斑がみられる
・脳軟膜血管腫:大脳の石灰化・萎縮、てんかん、知的障害
緑内障(=牛眼)


nejmoa1213507_f1.gif 

A, B:V1神経領域のport wine nevus, C:その拡大
D, E, F:left-sided hemispheric leptomeningeal enhancement (yellow arrows),
an enlarged and enhancing left-sided choroid plexus (red arrow),
and left hemispheric brain atrophy (white arrows).

http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1213507


③ Ramsay-Hunt症
膝神経節に、VZVが感染・再活性化したもの。
前駆症状として「耳鳴り」「耳介痛」(膝神経節周囲の知覚神経の異常)がある。
・末梢性顔面神経麻痺(片側性)
・外耳道付近に水泡形成
・難聴、めまい(内耳神経の異常)

耳鼻科領域と口腔領域に跨る疾患

を参照


●末梢顔面神経麻痺

症状
・前額のしわ寄せ不可能
・鼻唇溝の消失
・口唇が健側に牽引(口角下垂、流涎)
・口笛不能(口輪筋の麻痺)
・味覚障害
・唾液・涙液分泌障害
・麻痺性兔眼
・Bell症状

引き起こす疾患

①片側性のもの
・Melkersson-Rosenthal 症
・Ramsay-Hunt 症
・Bell 麻痺
・Heerfordt 症(サルコイドーシス)

②両側性のもの

・Gulliain-Barre症
・Moebius症


Gulliain-Barre症


ギラン バレー 
http://oikomarenaika.seesaa.net/article/395241087.html


***************

自己免疫の関与が推測されているのはどれか。(第37回PT:問題29)

1.クロイツフェルト・ヤコブ病
2.ピック病
3.ギラン・バレー症候群
4.バーキンソン病
5.アルツハイマー病     

【解答・解説】 
ギラン・バレー症候群は自己免疫が関連していると考えられているので、 3. が〇

正解 3.

****************

Moebius症:

先天性の顔面表情筋麻痺に眼球の外転運動障害を伴うもの

mebius 
http://seeyadoctor.com/moebius-syndrome/



●貧血性梗塞
・心臓・腎臓・脾臓・脳などの塞栓


●出血性梗塞
・肺・小腸・脳などの塞栓

血栓性脳梗塞や心原性塞栓性脳梗塞において塞栓子が融解や遠位側へ移動することによって壊死組織に血流が再開通することがある。
壊死組織では血管壁の透過性が上昇しているため、再開通を機に血管性浮腫が増悪したり、
あるいは梗塞により脆くなった血管壁があると、そこから出血がおこることがある。
これを再潅流障害という。
出血が起こった場合を出血性梗塞という。

image19.gif 
http://www.nmt.ne.jp/~shichijo/Lecture/ABR/ABR2.html


**********

〔練習問題〕 http://www.ikyo.jp/useful/081015ci.html より

脳血管障害について正しいのはどれか。

1. 脳梗塞は一度起きると再発することが少ない。
2. 脳出血は突然の運動麻痺や感覚障害・言語障害などの症状で発症することが多い。
3. クモ膜下出血は前駆症状として一過性脳虚血発作(TIA)を反復する。
4. 脳出血急性期に便秘が続くときはグリセリン浣腸を行い排便を促すと良い。

解答

×1)脳梗塞は比較的再発しやすい疾患で、予防のために抗血小板薬や抗凝固薬の内服が投与される。
   また、脳梗塞は生活習慣病のひとつであり、日常生活の改善も大切な予防に繋がる。

○2)脳出血では血腫により脳細胞が圧迫されるため、症状が短時間で出現する(いわゆる脳卒中発作)。
   さらに、発症後数日から1週間位ま  では再出血や出血した部位の周囲に生じる脳浮腫により、
   症状の憎悪が見られるので注意が必要である。

○3)クモ膜下出血は突然の強い頭痛と、嘔吐で始まることが多い。
   TIAとは、麻痺や痺れ、言語障害などの神経症状が起きるが、24時間以内に症状が軽快するものをいう。
   脳梗塞の前駆症状として起こることがあり、一度TIAをおこした患者は注意が必要である。

○4)急性期の浣腸は、血圧や脳圧を上昇させ、再出血の危険性があるため行わない。

**************


●代謝異常
・タンパク質代謝異常
:アミロイドーシス。
・尿酸代謝異常
:痛風
・無機質代謝異常
:胆石症、尿管結石


●咬合性外傷

原因
・ブラキシズム
・食片圧入
・歯列不正
・豊隆の不正
・辺縁隆線の不揃い
・くさび状咬頭(プランジャーカスプ)

所見
・歯根膜腔の拡大
・限局した垂直的骨吸収
・歯槽硬線の消失
・セメント質の肥厚
・骨量の緻密化
・歯肉退縮の原因



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2015/12/06 01:14 病理:歯科 TB(-) CM(0)
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