口腔外科ポイント4:血液疾患ほか
http://blooddiseasedestination.com/tag/leukemia/
歯科医師国家試験を突破するために! DCロムニーハウスがお手伝いから転用再編
なお、以下の医学部生用のサイトも一部参考にしてください。
多少、詳しいので疑問点解決のために使ってください。
医学部生のブログ(CBT血液内科):
http://mdhwyblog.blog.fc2.com/blog-category-9.html
みーの医学(血液):
http://medi.atsuhiro-me.net/archive/category/%E8%A1%80%E6%B6%B2
とある医学生の雑記帳(血液):
http://tsunepi.hatenablog.com/archive/category/%E8%A1%80%E6%B6%B2?page=1
チアノーゼとは 歯科国試を突破するために May 12, 2014配信
このような一連のストーリーで学ぶと、2歯学部生に「チアノーゼって何?」と質問すると、たいていの人はこう答える。
『血液中の還元Hbが5g/dl以上になっている状態』
・・・うん、こう答えられると、この人相当賢い方なんだなぁと思うが、ちなみに、もっとわかりやすく言ってくれる?と問うと、誰も答えられない。つまり、
チアノーゼ=血中還元Hbが5g/dl以上
と言葉でしか覚えていない。
これでは少しでも応用化された問題が出ると手も足もでない。
ちなみに、、首吊り自殺した人の顔や水死体、呼吸困難により死亡した人の顔、
絞殺された死体にもチアノーゼは表れる。簡単に言うと、
皮膚や粘膜が青紫色である状態
一般に、血液中の酸素濃度が低下した際に、爪や口唇周囲に表れやすい。
医学的に言うと、血中に5g/dl以上の還元ヘモグロビンがある状態を言う。
還元ヘモグロビンは静脈を通って肺に運ばれ、そこで酸素と結びついて酸化ヘモグロビンとなり、
動脈を通り全身に運ばれる。しかし呼吸器疾患により還元ヘモグロビンが酸素と結びつかないと、
その色がチアノーゼとして現れる。
2度くらい目を通せばもう忘れないだろう
白血病 歯科国試 May 10, 2014 配信
今回は「白血病」について紹介する・・・ここも国試頻出
まず白血病の定義「造血細胞が骨髄で自律的に増殖すること」
今回は代表的な『急性白血病』と『慢性白血病』について紹介する。
●急性白血病
成人:骨髄性(白血病裂孔、アウエル小体が見られる)が多い
小児:リンパ性(フィラデルフィア染色体が見られる)が多い
所見:骨髄性には白血病裂孔、アウエル小体がみられる
:リンパ性の一部にはフィラデルフィア染色体 が見られることがある
診断:骨髄性では、ペルオキシダーゼ染色に陽性
★ 白血病裂孔とは
急性白血病では、造血幹細胞に遺伝子異常が生じ、
分化能力を失った白血病細胞が単クローン性に増殖する疾患である。
本来芽球は骨髄から出てこないが、
異常クローンは悪性腫瘍で浸潤性を持つので末梢血にも漏れ出る。
このとき、末梢血液中の血液細胞の分化の度合いをみてみると、
白血病細胞は途中で分化をやめて増殖してるだけなので全て幼若であり、
一方で正常のクローン由来でまともに成熟した細胞は十分に分化できている。
つまり、その間の中間段階の細胞がいないことを「白血病裂孔」と呼んでいるのである。
たとえるなら、
小学生と大学生がたくさんいるけど中学生、高校生は全く存在しないようなもの。
「裂孔」は白血病細胞の病理学的な形態を意味しているのではなく、
縦軸に細胞数、横軸に分化度をとった場合にくぼみができることに由来している。
http://tsunepi.hatenablog.com/entry/2015/01/17/030000 より
●慢性白血病
所見:アルカリホスファターゼ(NAP)の陽性率低値
診断:フィラデルフィア染色体(22番)が95%で陽性
参照
貧血 歯科国試
May 10, 2014 配信
今回は「貧血」についてお話する。
このトピックは次回出る可能性が高い! 再三述べるが、このサイトでは詳細は書かない。
あくまでも国試的に大切なことを書く。時間は有限。無駄な知識は+α。
貧血には次の3つの種類がある。それはMCV(平均赤血球容積)とMCHC(平均赤血球ヘモグロビン濃度)から分類する。
●小球性低色素性貧血
・鉄欠乏性貧血(Plummer-Vinson症候群)
症状:匙状爪(スプーンネイル)、平滑舌(赤色で滑らかな舌)、嚥下障害(食道筋肉の萎縮)
診断:血清鉄(フェリン)低下、不飽和鉄結合能増加、総鉄結合能増加
治療:鉄剤投与、アズレン軟膏塗布
●正球性正色素性貧血
・再生不良性貧血
●大球性貧血
・巨赤芽球性貧血(悪性貧血・・・自己免疫疾患)
原因:胃内因子の分泌低下に伴うビタミンB12の吸収不良にてDNAの合成阻害
:葉酸の欠乏・・・この場合、Schillingは陰性・・・VB12吸収障害なし
症状:Hunter舌炎(赤色で滑なかな舌)による神経症状、舌痛
診断:血清から抗内因子抗体の検出、Schilling試験で陽性・・・VB12吸収障害
治療:ビタミンB12注射、アズレン軟膏塗布
●GERD:胃食道逆流症
ポイント
・高齢者は「下部食道括約筋圧が低下」するため、GERDになりやすい。
・症状は「う蝕」「胸やけ」「げっぷ」「呑酸(苦味を感じる)」
ここまでのみの症状を「NERD」と呼ぶ。
一方、
「食道粘膜の発赤・びらん・潰瘍」「胸痛」「吐血」
などが生じると「GERD」と呼ばれる。
・GERDの方は胃液の逆流が生じやすいため、歯科治療時は「坐位」で行う。
また、「NSAIDs」を服用していることが多いため、歯科治療時は服用をSTOPさせる。
・肥満者には減量を求める⇒肥満だと胃液が逆流しやすいため。
・喫煙、飲酒をする者には自制を求める⇒喫煙・飲酒が下部食道括約筋圧を低下させるため。
・就寝時の頭の位置を高くする⇒胃液の逆流の防止のため
・就寝前の食事を避ける⇒避けるというよりかは、食べてすぐに寝ないこと
・カフェイン、酸の摂取を控える⇒胃液分泌が亢進してしまうため
治療
:H2ブロッカー(ファモチジン)により、胃液を減らす
:プロトンポンプ阻害薬(オメプラゾール)⇒胃液を減らす