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PAS染色とPAM染色、HE染色の使い分け

とある医学生の雑記帳 ( 2014-09-28 配信)を改編
http://tsunepi.hatenablog.com/entry/2014/09/28/205823


PAS染色とPAM染色、HE染色の違い

(腎組織の見方について)


■各染色法について

PAS染色:

PASとはperiodic acid-Schiff(=過ヨウ素酸シッフ)の略。
細胞や組織の糖鎖を染色し、
好中球、基底膜、グリコーゲン、好酸球などが赤色に染まる。

03_guide_m.jpg 
ループス腎炎
ミクロ像(PAS染色強拡大):基底膜は著しく肥厚し、ワイヤーループ病変を認める(黄色矢印)。
一部では好中球の集積を伴う管内細胞増殖がみられる(黄色点線)。
http://pathology.or.jp/corepictures2010/12/c06/03.html


PAM染色:

periodic acid meth-enamine silver(過ヨウ素酸メテナミン銀)の略。
糸球体・ボーマン嚢・尿細管の基底膜、メサンギウム基質が黒色に染まる。

02_guide_m.jpg 
膜性腎症
ミクロ像(PAM染色強拡大):上皮細胞側に突出するspikeを糸球体基底膜に認める(赤色矢印)。
また一部の糸球体基底膜は二重化を示している(青色矢印)。StageII~IIIに相当。
http://pathology.or.jp/corepictures2010/12/c02/02.html


HE染色:

hematoxylin-eosin(ヘマトキシリン・エオジン)染色の略。
組織標本に最も使われる手法。
腎組織全体、すなわち上皮細胞、基底膜、毛細血管内皮細胞全てが染まる。

01_guide_m.jpg 
膜性腎症
ミクロ像(HE強拡大):糸球体毛細管係蹄が全節性に肥厚している(赤色矢印)。
メサンギウム細胞の増殖は目立たない。
http://pathology.or.jp/corepictures2010/12/c02/01.html


■使い分け


・炎症細胞を見たいならHE染色(核の形態がよくわかる。
 逆に言えばそのぐらいしかわからない。


・細胞質を染めずに基底膜、メサンギウム基質、細胞の核だけを染めたいのなら
 PAS染色(とりわけメサンギウム領域がよく見える)


・PAS染色のコントラストを更にはっきりさせたいのなら

 PAM染色(基底膜が真っ黒になるのが特徴的)





下記サイトも参照してください。

腎生検 PAS染色・PAM染色・HE染色の違い

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2015/12/11 17:31 腎・泌尿器 TB(-) CM(0)
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