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過活動膀胱、神経因性膀胱


医学部生のブログ (2014/10/07 配信)から引用改編
http://mdhwyblog.blog.fc2.com/blog-entry-101.html

下部尿路症状
蓄尿症状:頻尿、尿意切迫感、切迫性尿失禁、腹圧性尿失禁
排尿症状:尿勢低下、尿腺途絶、腹圧排尿、排尿遅延、尿閉
排尿後症状:残尿感、排尿後滴下

過活動膀胱
蓄尿症状を取り出して定義→8回/日以上の排尿回数+1回/週以上の尿意切迫感
尿意切迫感を主症状とし、頻尿、時に切迫性尿失禁を症状とする

神経因性膀胱
下部尿路機能(蓄尿と排尿)を司る神経系の異常によって起こる下部尿路機能障害の総称

蓄尿・排尿機能の中枢
前頭葉排尿中枢:排尿閾値膀胱容量の決定、排尿開始時の決定
橋排尿中枢:最も本質的に排尿に関与

下部尿路の末梢神経支配
交感神経(下腹神経):膀胱(β3受容体)、括約筋(α1a受容体)
副交感神経(骨盤神経):膀胱(M2,M3受容体)

神経因性膀胱をきたす疾患 



157_02.png 
http://www.fujimoto.or.jp/tip-medicine/lecture-157/


脳血管障害
 過活動膀胱、夜間多尿(夜/1日の尿量>33%)
   治療
    抗コリン剤(+カルシウム拮抗作用)
    β3アゴニスト:副作用ほとんどない
    抗ムスカリン薬の副作用
    口内乾燥、便秘、尿閉、めまい・傾眠

脊髄損傷
 核上型:低活動/無収縮膀胱→排尿筋外尿道括約筋強調不全
 核下型:外尿道括約筋機能低下(間欠自己導尿を行う)
 腹圧・Crede排尿 絶対禁忌

二分脊椎
 直腸・膀胱機能障害が必発 

糖尿病
 低活動膀胱/運動麻痺性膀胱

骨盤内手術(直腸癌、子宮眼)


神経因性膀胱は大きく2つに分類されます。 http://www.fujimoto.or.jp/tip-medicine/lecture-157/

膀胱の収縮が弱くなり、膀胱壁が弛緩して膀胱容量が増大する弛緩型

                    と、

膀胱に尿が少したまると反射的に収縮して排尿してしまう痙直性型

それぞれの型で使用する薬剤も異なります。

① 弛緩型に使用する薬剤弛緩型の場合には尿の排泄を促すように働かせるために、
  ベタネコール(ベサコリン®)など膀胱筋(排尿筋)の収縮を促進するムスカリン受容体刺激薬を投与します。

  また、同じ目的でアセチルコリン分解を抑制するジスチグミン(ウブレチド®など)のようなコリンエステラーゼ阻害薬も有効です。

  一方、膀胱頸部や尿道の抵抗を低下させるために、この部位の緊張を除く目的でタムスロシン(ハルナール®など)
  やプラゾシン(ミニプレス®など)のようなα1受容体遮断薬などが使用されます。
 
② 痙直性型に使用する薬剤痙直性型の場合には、逆に副交感神経の刺激で膀胱筋(排尿筋)の収縮が生じているので、
 プロピベリン(バップフォー®)やフラボキサート(ブラダロン®など)などの副交感神経遮断薬が使用されます。

気をつけたい副作用や相互作用

弛緩型神経因性膀胱の治療に用いられる副交感神経刺激薬は、
ムスカリン受容体を介して症状を誘発したり、増悪したりする可能性があるので、
気管支喘息、胃・十二指腸潰瘍、消化管閉塞では投与してはいけません。

α1受容体遮断薬は、交感神経反射を抑制することから、血圧低下、起立性低血圧を起こすことがあります。

そのほかにめまい、頭痛、眠気などの精神神経症状、胃部不快感、
悪心、嘔吐、下痢などの消化器症状が起きることがあると言われています。

また、ほかの高血圧治療薬と一緒に使用することで血圧が下がりすぎてしまうことがあるので、
その場合は減量するなどの措置が必要な場合もあります。

痙直性型神経因性膀胱の治療に用いられる副交感神経遮断薬には、口渇、便秘、頻脈などの副作用があります。 

また、緑内障、潰瘍性大腸炎、麻痺性イレウスなどには投与してはいけません 。


機能性尿失禁
膀胱尿道機能が正常でもADL障害のために尿失禁になる(トイレに間に合わない)

間欠自己導尿の注意
排尿前の手洗いは必ずしも清潔操作は必要ない
陰部の消毒
カテーテルの洗浄/消毒
尿の性状を観察

神経因性膀胱に対する膀胱拡大術
回腸利用膀胱拡大術(calm法)
VUR防止術(膀胱尿管逆流):Cohen法

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2015/12/11 22:31 腎・泌尿器 TB(-) CM(0)
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