臨床検査技師のサイト:知識の泉 から
http://www.slideshare.net/ImranaTanvir/ovarian-tumors-128785101)卵巣腫瘍で関連がある腫瘍名を答えなさい.
( )─核縦溝、Cal-Exner body
( )─砂粒小体
( )―Schiller-Duval body 、PAS陽性物質
( )─リンパ球と腫瘍細胞の二相性、two cell pattern
( )―Call-Exner body
( )─砂粒体
( )─mirror ball pattern
( )─未熟な神経上皮性細胞
( )─印環細胞
2)卵巣腫瘍の特徴で正しいものに○をつけなさい.
( ) 莢膜細胞腫の割面は白色髄様である.
( ) 成熟嚢胞性奇形腫(類皮嚢胞腫)の発生は高齢者に多い.
( ) プレンナー(Brenner)腫瘍はエストロゲンを産生する.
( ) 粘液性嚢胞性腺腫は多房性が多い.
( ) 漿液性嚢胞性腺腫では腺細胞に線毛が観察されることが多い.
( ) 卵巣胚細胞腫瘍は高齢者に多い.
( ) 卵黄嚢腫瘍は,AFP(α-fetoprotein)を産生する.
( ) 未熟奇形腫は,良性腫瘍に分類される.
( ) 子宮内膜症性嚢胞が癌化することはない.
( ) 境界悪性腫瘍は,転移を起こすことがある.
( ) 未分化胚細胞腫の細胞診では,two cell patternを認める.
3)卵巣腫瘍で関連がある組み合わせに○をつけなさい.
( ) プレンナー腫瘍─核縦溝
( ) 漿液性腺癌─砂粒小体
( ) 顆粒膜細胞腫-Schiller-Duval body
( ) 卵黄嚢腫瘍-Cal-Exner body
( ) 未分化胚細胞腫─小型リンパ球
( ) 漿液性腺癌-CA125
( ) 顆粒膜細胞腫-エストロゲン
( ) 卵黄嚢腫瘍-アルファフェトプロティン(AFP)
( ) 未分化胚細胞腫一癌胎児性抗原(CEA)
( ) 粘液性腺癌-CA15-3→進行性乳癌
( ) 粘液性腺癌─Call-Exner body
( ) 類内膜腺癌─two cell pattern
( ) 漿液性腺癌─砂粒体
( ) 明細胞腺癌─mirror ball pattern
( ) 粘液性腺癌─砂粒体
( ) 顆粒膜細胞腫-コール・エクスナー小体(Call-Exner body)
( ) 明細胞腺癌-コーヒー豆様核
( ) 莢膜細胞腫-ホブネイル細胞
( ) 成熟嚢胞性奇形腫─栄養膜細胞(トロホブラスト)
( ) 未熟奇形腫─未熟な神経上皮性細胞
( ) 未分化胚細胞腫-ツー・セルパターン(two cell pattern)
( ) 漿液性腺癌-ミラーボールパターン(mirror ball pattern)
( ) クルーケンベルグ(Krukenberg)腫瘍─印環細胞
( ) 卵黄嚢腫瘍─PAS陽性物質
4)卵巣腫瘍のマーカーについて正しいのはどれか.
( ) 未分化胚細胞腫─CEA
( ) セルトリ間質腫瘍─アンドロゲン
( ) 卵黄嚢腫瘍─AFP(α-フェトプロティン)
( ) 顆粒膜細胞腫─エストロゲン
( ) 線維腫─CA19-9
5)境界悪性卵巣腫瘍に○をつけなさい。
( ) 莢膜細胞腫
( ) カルチノイド
( ) 顆粒膜細胞腫
( ) 未分化胚細胞腫
( ) 卵黄嚢腫瘍
6)卵巣表層上皮性・間質性悪性腫瘍について正しいものはどれか.
( ) 閉経期前後の婦人に好発する.
( ) 悪性卵巣腫瘍の約90%を占める.
( ) 腹水細胞診が陽性であればⅢ期である.
( ) 内膜症性嚢胞からの癌化が多くを占める.
( ) 血清CA125がマーカーになることが多い.
7)卵管癌について正しいのはどれか.
( ) 水様性帯下は特徴的な症状である.
( ) 治療の第一選択は放射線療法である.
( ) 組織型は扁平上皮癌が大部分を占める.
( ) 内膜細胞診で約40%が診断可能である.
( ) 細胞所見の特徴は小乳頭状の腺細胞集塊である.
8)ホルモン産生卵巣腫瘍に○をつけなさい.
( ) 顆粒膜細胞腫
( ) 莢膜細胞腫
( ) 成熟嚢胞性奇形腫
( ) 粘液性嚢胞腺腫
( ) セルトリ・問質細胞腫瘍
9)卵管癌について正しいものに○をつけなさい.
( ) 閉経後に発症することが多い.
( ) 腹腔内転移を起こしやすい.
( ) 術前診断は困難である.
( ) 最も多くみられる組織型は腺扁平上皮癌である.
( ) 内膜細胞診では腫瘍性背景を伴うことが多い.
( ) 卵管癌の組織型は漿液性腺癌が多い.
10) 卵巣チョコレート嚢胞の悪性化で,多い組織型に○をつけなさい.
( ) 移行上皮癌
( ) 漿液性腺癌
( ) 類内膜腺癌
( ) 明細胞腺癌
( ) 粘液性腺癌
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解答
1)卵巣腫瘍で関連がある腫瘍名を答えなさい.
( プレンナー腫瘍 )─核縦溝、Cal-Exner body
( 漿液性腺癌 )─砂粒小体
( 卵黄嚢腫瘍 )―Schiller-Duval body 、PAS陽性物質
( 未分化胚細胞腫 )─リンパ球と腫瘍細胞の二相性、two cell pattern
( 顆粒膜細胞腫 )―Call-Exner body
( 漿液性腺癌 )─砂粒体
( 明細胞腺癌 )─mirror ball pattern
( 未熟奇形腫 )─未熟な神経上皮性細胞
( クルーケンベルグ(Krukenberg)腫瘍 )─印環細胞
2)卵巣腫瘍の特徴で正しいのはどれか.
(×) 莢膜細胞腫の割面は白色髄様である.
⇒脂肪(ステロイド)を含んでいるので,黄色調で硬い.
(×) 成熟嚢胞性奇形腫(類皮嚢胞腫)の発生は高齢者に多い.
⇒胚細胞性の腫瘍なので,20歳代に多い
(○) プレンナー(Brenner)腫瘍はエストロゲンを産生する.
(○) 粘液性嚢胞性腺腫は多房性が多い.
(×) 漿液性嚢胞性腺腫では腺細胞に線毛が観察されることが多い.
⇒観察されることはまずない。
(×) 卵巣胚細胞腫瘍は高齢者に多い.
⇒若年者
(○) 卵黄嚢腫瘍は,AFP(α-fetoprotein)を産生
(×) 未熟奇形腫は,良性腫瘍に分類される.
⇒境界悪性か悪性腫瘍に分類
(×) 子宮内膜症性嚢胞が癌化することはない.
⇒類内膜癌や明細胞腺癌には子宮内膜症(嚢胞)が癌化したものがある。
(○) 境界悪性腫瘍は,転移を起こすことがある.
(○) 未分化胚細胞腫の細胞診では,two cell patternを認める.
3)卵巣腫瘍で関連がある組み合わせに○をつけなさい. (○) プレンナー腫瘍─核縦溝
(○) 漿液性腺癌─砂粒小体
(×) 顆粒膜細胞腫-Schiller-Duval body
⇒卵黄嚢腫瘍
(×) 卵黄嚢腫瘍-Cal-Exner body
⇒ブレンナー腫瘍
(○) 未分化胚細胞腫─小型リンパ球
(○) 漿液性腺癌-CA125
(○) 顆粒膜細胞腫-エストロゲン
(○) 卵黄嚢腫瘍-アルファフェトプロティン(AFP)
(×) 未分化胚細胞腫一癌胎児性抗原(CEA)
(×) 粘液性腺癌-CA15-3⇒進行性乳癌
(×) 粘液性腺癌─Call-Exner body
⇒顆粒膜細胞腫granulosa cell tumorの際にみられる特異な構造。
(×) 類内膜腺癌─two cell pattern
⇒未分化胚細胞腫の特徴所見で,リンパ球と腫瘍細胞
(○) 漿液性腺癌─砂粒体
(○) 明細胞腺癌─mirror ball pattern
(×) 粘液性腺癌─砂粒体
(○) 顆粒膜細胞腫-コール・エクスナー小体(Call-Exner body)
(×) 明細胞腺癌-コーヒー豆様核
(×) 莢膜細胞腫-ホブネイル細胞
(×) 成熟嚢胞性奇形腫─栄養膜細胞(トロホブラスト)
(○) 未熟奇形腫─未熟な神経上皮性細胞
(○) 未分化胚細胞腫-ツー・セルパターン(two cell pattern)
(×) 漿液性腺癌-ミラーボールパターン(mirror ball pattern)
(○) クルーケンベルグ(Krukenberg)腫瘍─印環細胞
(○) 卵黄嚢腫瘍─PAS陽性物質
4)卵巣腫瘍のマーカーについて正しいのはどれか.
(×) 未分化胚細胞腫─CEA
⇒ときに,AFP (α-fetoprotein)やヒト絨毛性ゴナドトロピンhuman chorionic gonadotropin, hCGが高値
(○) セルトリ間質腫瘍─アンドロゲン
(○) 卵黄嚢腫瘍─AFP(α-フェトプロティン)
(○) 顆粒膜細胞腫─エストロゲン
(×) 線維腫─CA19-9
⇒胆道系の癌腫のマーカー
5)境界悪性卵巣腫瘍に○をつけなさい。
(×) 莢膜細胞腫
⇒良性腫瘍
(○) カルチノイド(卵巣では,境界悪性腫瘍に分類されるが,肺や消化管などに発生したものでは,低悪性度の悪性腫瘍に分類されている。)
(○) 顆粒膜細胞腫
(×) 未分化胚細胞腫
⇒明かな悪性腫瘍
(×) 卵黄嚢腫瘍
⇒悪性度の高い明かな悪性腫瘍
6)卵巣表層上皮性・間質性悪性腫瘍について正しいものはどれか.
(○) 閉経期前後の婦人に好発する.
(○) 悪性卵巣腫瘍の約90%を占める.
(×) 腹水細胞診が陽性であればⅢ期である.
⇒Ⅰc期
(×) 内膜症性嚢胞からの癌化が多くを占める.
⇒頻度的には,漿液性嚢胞腺癌が多いが,内膜症性嚢胞からの癌化とは考えられていない。
(○) 血清CA125がマーカーになることが多い.
7)卵管癌について正しいのはどれか.
(○) 水様性帯下は特徴的な症状である.(卵管癌の10%程度に水様性帯下がみられ,それは卵管癌に特徴的な症状とされている。)
(×) 治療の第一選択は放射線療法である.
⇒手術
(×) 組織型は扁平上皮癌が大部分を占める.
⇒殆どが腺癌
(×) 内膜細胞診で約40%が診断可能である.
⇒内膜細胞診での卵管癌の診断率は低い(10%程度?)。
(○) 細胞所見の特徴は小乳頭状の腺細胞集塊である.
8)ホルモン産生卵巣腫瘍に○をつけなさい.
(○) 顆粒膜細胞腫
(○) 莢膜細胞腫
(×) 成熟嚢胞性奇形腫
(×) 粘液性嚢胞腺腫
(○) セルトリ・問質細胞腫瘍
9)卵管癌について正しいものに○をつけなさい.
(○) 閉経後に発症することが多い.
(○) 腹腔内転移を起こしやすい.
(○) 術前診断は困難である.
(×) 最も多くみられる組織型は腺扁平上皮癌である.
⇒乳頭状腺癌
(○) 内膜細胞診では腫瘍性背景を伴うことが多い.
(○) 卵管癌の組織型は漿液性腺癌が多い.
10) 卵巣チョコレート嚢胞の悪性化で,多い組織型に○をつけなさい.
(×) 移行上皮癌
(×) 漿液性腺癌
(○) 類内膜腺癌
(○) 明細胞腺癌
(×) 粘液性腺癌
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