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歯科国試のための薬理学ワンポイントアドバイス 3
![]() http://www.amazon.com/Oral-Pharmacology-Dental-Hygienist-Edition/dp/0132559927 June 14, 2014: 歯科医師国家試験を突破するために! DCロムニー ... 薬理学の国試頻出部分から引用改編 · 基礎系と臨床系との関連について
「薬理学」は「麻酔」と強く関連しており、 「解剖学」も「補綴」と関連しており、 「歯科理工」は「保存修復」や「補綴」と関連している。 「病理学」「組織学」は「口腔外科」と関連する。 もっと言えば、来年の国試を合格し、歯科医師になったあと、死ぬまで「歯科理工」「薬理」「解剖」の知識は不可欠になる。 少なくとも、説得力のあるドクターになる上でこれらの知識は絶対不可欠であり、 歯科技工士に馬鹿にされない意味でも歯科理工は今のうちに勉強しといたほうがいい。 今回は『薬理学』について国試頻出事項を勉強しよう。 ●経口投与 薬を経口投与すると、「胃」「小腸」にて吸収され、腸間膜動脈、門脈を経て「肝臓」に送られ代謝される。 そのあと、心臓を経て全身に行く。 国試的に大切なところは、 ・経口投与の利点:作用が持続的 欠点:初回通過効果を受ける(=肝臓で代謝を受ける) :食事の影響を受ける 欠点のところで、肝臓で代謝を受けることを『初回通過効果』と述べたが、 「代謝」とは「排泄しやすい形にすること」(具体的には『水溶性』にすること ・・・水溶性にすることで、後に述べる『尿細管』にて再吸収がされず、排泄に向かうことになる)であるため、 代謝されやすい薬物は、経口投与に向かない(肝臓で代謝されて排泄されてしまうから)。 ●注射 これは予想できると思うが、利点:効果が早く、大きい :初回通過効果受けないで直接全身に循環する 欠点:痛い :作用が急激に現れるため、副作用の危険性 ☆ちなみに、皮内注射とは・・・アレルギー反応の検査をすることを目的とする。 ●薬の排泄 ここは国試に頻出だ! 肝臓で代謝され『水溶性』になった薬は排泄されやすいと述べたが、 肝臓から糸球体で「濾過」されるためには、まず『低分子』である必要性がある。 低分子でないものは『もういっかい全身に行ってこい』と濾過の道には行けない。 低分子だけが濾過され、その後『水溶性』『イオン性』『解離性』のものが尿細管を通り、尿として排泄される。 ちなみに、低分子のものが濾過されても、 その薬が『脂溶性』『非解離性』『非イオン性』である場合は、尿細管を通る中で再度再吸収され、 「全身へ行ってこい」となる。 つまり、濾過されて、再吸収を受けず、排泄されるのは、 『低分子』『水溶性』『非解離性』『非イオン性』の薬物に限る。 そのため、例えば『プロドラッグ』。アンピシリンは単独では吸収されにくい。 つまり、排泄されやすい薬物だ。 だが、バカンピシリンというプロドラッグの形にすることで、吸収がされやすくなる。 つまり、効果は高まるということになる。 ちなみに、尿細管からの再吸収が生じるとき、 その因子として『脂溶性』『非イオン性』『非解離性』と述べたが、 それにプラスして『尿のpH』も因子となることを覚えておくこと。 つまり、尿のpHは何に影響を与えますか?という問題があったら、 ・・・薬物の吸収・再吸収に影響を与えると答えることになる。 107回の国試(107A‐91)に出題された問題 107A-91 経口投与で弱酸性薬物の非イオン体型が最も多くなる部位はどれか。 1 つ選べ。 a 口 腔 b 食 道 c 胃 d 回 腸 e 直 腸 非イオン体ということで、換言すると『吸収されやすい』ということ。 そして、弱酸性と書かれているため、pHは低い。 ここで必要な知識は、今述べた「pH」が吸収に関わる、という事。 よって、pHが低い『胃』が吸収されやすいので、cが正解となる。 ちなみに、塩基性の薬物と書かれていたら、pHの高い小腸などが答えとなる。 この問題は過去の問題に比べてかなり深いところまで聞いている。 昔ならば、非イオンは吸収されやすいか?というレベルだったかが、今はそれは知っていて当然で、 さらに、胃が酸性に近いことを理解していなければならない。 ☆薬物の中には、肝臓から糸球体に行かずに、胆汁に流れるものがある。 胆汁から胆管を通って、十二指腸 ⇒ 小腸 に行く。 このプロセスを踏む薬は、小腸で『再吸収』され、門脈を通って肝臓に戻ってしまう。 つまり、山手線をぐるぐるするように、肝臓と小腸の間をぐるぐる回ることになる。 そう、これを『腸肝循環』という。 ●生物学的半減期(T1/2) この言葉は国試の頻出事項だが、もっと簡単に言うと『排泄する指標』となる。 すなわち、薬物が排泄されずに、再吸収ばかり受ける場合は、当然排泄に時間がかかる。 つまり、生物学的半減期が延長するということになる。 こう考えると、次のようなことを簡単に理解することができるだろう。 ・代謝が遅い・・・つまり、排泄が遅い・・・よって、『延長』 ・排泄が遅い・・・即答で『延長』 ・腸肝循環する・・・ぐるぐるしている・・・『延長』 ・腎臓・肝臓の機能が低下・・・『延長』 ・酵素阻害された・・・☆ここはまだ説明していないが、『延長』します。 どういうことかというと、酵素が阻害される。 つまり、酵素っていうのは『シトクロムP450』のこと。 これは酸化反応に関与するが、要は、代謝(酸化、還元、加水分解、抱合)に関与しているわけだ。 ということは、これが阻害されるということは、代謝が阻害されるということ。 つまり、排泄が遅くなるということ。よって、延長する。 ちなみに、酵素は、代謝に関与しているのだから、酵素が活発に動くということは、 薬物自体の効果は下がるということになりますよね・・・排泄されちゃうんだから。 よって、 ・酵素が活発・・・『短くなる』 ・代謝が活発・・・『短くなる』 ・排泄が活発・・・『短くなる』 ということになる。 ここでまとめておく。 ●酵素が活発になると・・・薬物の効果が下がり、代謝・排泄能が向上する ●酵素が阻害されると・・・薬物の効果が上がり、代謝・排泄脳が低下する もし、この2つの意味がわからない人は、再度読み直していただきたい。 ここがわからないと、とんでもない惜しいミスを連発することになってしまう。 ●国試に出やすいアドレナリン受容体 ここを暗記せずに、国試に挑むのは目隠しして車を運転するようなもの。 全部、漏れることなく、暗記しなければならない。 アゴニスト アンタゴニスト α1受容体 メトキサミン プラゾシン α2受容体 クロニジン ヨヒンビン β1受容体 ドブタミン アテノロール、プロプラノロール β2受容体 サルブタモール ブトキサミン、プロプラノロール 現在の国試は『深いところ』まで聞く問題が多いので、 このような暗記だけで解ける問題は、絶対に落としてはならない。 例えば、次のような問題が出たときに、あなたは解けるだろうか。 ●殺菌作用を有する薬物は次のうちどれか。2つ選べ A:オフロオキサシン B:ペニシリン C:テトラサイクリン D:アジスロマイシン E:リンコマイシン こういう問題は暗記だけで解けるが、暗記しないと絶対に解けない。 答えは『A、B』だが、これがわからない人は、 今すぐに薬理の教科書で『殺菌抗菌薬』『静菌抗菌薬』を調べて暗記する必要がある。 殺菌的抗菌薬は『βラクタム』『ニューキノロン』『アミノグリコシド』『グリコペプチド』などで、 静菌的抗菌薬は『マクロライド』『テトラサイクリン』『クロラムフェニコール』『リンコマイシン』。 ちなみに、国試受験者が苦手とするのは『アミノグリコシド』の覚え方! 今回は、一瞬で覚える昔ながらの方法は紹介する。 たしかに、マクロライドとアミノグリコシドは『~マイシン』で共通しているため区別がつきづらい。 だが、『明日は外科』と覚えると一件落着。 明(アミノグリコシドは)、日(ストレプトマイシン)、外(ゲンタマイシン)、科(カナマイシン) 国試に出るアミノグリコシドはこの3つが典型で、 それ以外の~マイシンは『マクロライド』と答えて、ほぼ確実だ。
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