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各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
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歯科麻酔 確認問題 2

masui 
http://www.jefferson.edu/university/jmc/departments/anesthesiology/overview.html



歯科医師国家試験を突破するために! DCロムニーハウスがお手伝い
December 27, 2014 配信) からの転用改編



問1 気管挿管時に、カフを膨らませるものはどれか。

A. マギル鉗子
B. プラスチックシリンジ
C. スタイレット
D. ブレード
E. エアウェイ


問2 気管挿管の手順で、喉頭展開の次に行うことはどれか。

A. ブレードの声門内への挿入
B. ブレードを喉頭外谷まで挿入
C. 気管チューブの挿入
D. 表面麻酔
E. 舌の圧排


問3 ボンベの色で正しい組み合わせはどれか。

A. 笑気:上部が青色、下部が黒色
B. 空気:灰色
C. 酸素:灰色
D. 二酸化炭素:黒色
E. 二酸化炭素:灰色


問4 NLA変法で用いる薬はどれか。2つ選べ。

A. コデイン
B. フェンタニル
C. ペンタゾシン
D. ドロペリドール
E. ミダゾラム


問5 静脈内鎮静法で避けるべきなのはどれか。

A. 緑内障
B. イレウス
C. 重度の精神発達遅滞
D. 妊娠16週~25週
E. 中耳疾患


問6 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)について正しいのはどれか。2つ選べ。

A. 原因は心疾患
B. 原因はアデノイド肥大
C. 呼吸努力は認められる
D. チェーン・ストークス呼吸が見られる
E. CPAPで診断する


問7 局所麻酔薬で正しい関係はどれか。2つ選べ。

A. 解離定数が低いほど、発現時間は遅くなる
B. 解離定数が低いほど、発現時間が速くなる
C. 末梢血管拡張能が強いほど、麻酔効力は弱くなる
D. タンパク結合力が高いほど、麻酔効力は弱くなる
E. 脂溶性が高いほど、麻酔効力は弱くなる


問8 麻酔薬の導入が遅くなる理由はどれか。2つ選べ。

A. 心拍出量が増加する
B. 心拍数が減少する
C. 機能的残気量が増加する
D. 肺胞換気量が増加する
E. 2次ガス効果が高い


問9 次のうち、けいれんを誘発する静脈麻酔薬はどれか。全て選べ。

A. ジアゼパム
B. プロポフォール
C. ケタミン
D. エンフルラン
E. セボフルラン


問10 次のうち、全身麻酔、静脈麻酔ともに用いることができるのはどれか。2つ選べ。

A. プロポフォール
B. ジアゼパム
C. ケタミン
D. バルビツレート
E. ハロタン



解答:MOREへ

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解答

正解:赤で示す



問1 気管挿管時に、カフを膨らませるものはどれか。

A.                    マギル鉗子

B.                  プラスチックシリンジ

C.                    スタイレット

D.                    ブレード

E.                    エアウェイ



問2 気管挿管の手順で、喉頭展開の次に行うことはどれか。

A.                    ブレードの声門内への挿入

B.                    ブレードを喉頭外谷まで挿入

C.                    気管チューブの挿入

D.                  表面麻酔

E.                    舌の圧排



問3 ボンベの色で正しい組み合わせはどれか。

A.                    笑気:上部が青色、下部が黒色

B.                  空気:灰色

C.                    酸素:灰色

D.                    二酸化炭素:黒色

E.                    二酸化炭素:灰色



問4 NLA変法で用いる薬はどれか。2つ選べ。

A.                    コデイン

B.                    フェンタニル

C.                  ペンタゾシン

D.                    ドロペリドール

E.                  ミダゾラム



問5 静脈内鎮静法で避けるべきなのはどれか。

A.                  緑内障

B.                    イレウス

C.                    重度の精神発達遅滞

D.                    妊娠16週~25週

E.                    中耳疾患



問6 閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)について正しいのはどれか。2つ選べ。

A.                    原因は心疾患

B.                  原因はアデノイド肥大

C.                  呼吸努力は認められる

D.                    チェーン・ストークス呼吸が見られる

E.                    CPAPで診断する



問7 局所麻酔薬で正しい関係はどれか。2つ選べ。

A.                    解離定数が低いほど、発現時間は遅くなる

B.                  解離定数が低いほど、発現時間が速くなる

C.                  末梢血管拡張能が強いほど、麻酔効力は弱くなる

D.                    タンパク結合力が高いほど、麻酔効力は弱くなる

E.                    脂溶性が高いほど、麻酔効力は弱くなる



問8 麻酔薬の導入が遅くなる理由はどれか。2つ選べ。

A.                  心拍出量が増加する

B.                    心拍数が減少する

C.                  機能的残気量が増加する

D.                    肺胞換気量が増加する

E.                    2次ガス効果が高い

                     

問9 次のうち、けいれんを誘発する静脈麻酔薬はどれか。全て選べ。

A.                    ジアゼパム

B.                    プロポフォール

C.                  ケタミン

D.                    エンフルラン

E.                    セボフルラン



問10 次のうち、全身麻酔、静脈麻酔ともに用いることができるのはどれか。2つ選べ。

A.                  プロポフォール

B.                  ジアゼパム

C.                    ケタミン

D.                    バルビツレート

E.                    ハロタン




●気管挿管に必要なもの(「出そう」な予感)

①マスク

②エアウェイ:経口・経鼻用

気道確保

③喉頭鏡(ブレード):舌を圧排し、喉頭展開を行う

④気管チューブ:気道確保

⑤ラリンジアルマスク:気管チューブの代わりに気道確保

⑥スタイレット:チューブの形状維持

⑦バイトブロック:気管チューブの噛むことによる閉塞を防ぐ(経口挿管の時)

⑧マギル鉗子:チューブを気管入口に誘導(経鼻挿管の時)

⑨プラスチックシリンジ:カフを膨らませるための空気を注入

⑩聴診器:チューブが正しく気管挿管できているかを判断する



●気管挿管のプロセス(いかにも「出そう」な予感)

①ブレード(喉頭鏡)の先端を、舌を圧排しながら口腔内に挿入し、喉頭蓋谷まで入れて、喉頭を挙上する(これを喉頭展開という)。

②喉頭を挙上しつつ、声門周囲に表面麻酔

③気管チューブを声門内にいれ、気管内に挿入。

④チューブを固定する



☆大切なのは『気管チューブ』が気管内に入ること。では、どのように確かめるか。

・聴診器で呼吸音を聴取:不均等だと「片肺挿管」(とりわけ「右」に多い)の可能性

・呼気により、チューブ内面が曇る

カプノグラム(呼気二酸化炭素分圧曲線)にて、呼吸波形ETCO2を確認

ファイバースコープで挿入されているか視認

・解剖学的位置関係として「チューブ先端から上顎前歯までの距離が22cm



失敗すると、

・食道内に挿管

・片肺挿管(右に起こりやすい:右は角度が「小さく」幅が「太い」ため)

が起こる。その結果として、動脈血酸素飽和度は低下する。



☆挿管困難な時は、「意識下盲目的挿管」「ファイバースコープ併用下での挿管」を行う。

ちなみに、挿管困難なときとは次のようなケース。

・重度の開口障害

・重度の肥満

・頸部の可動制限(熱傷、リウマチなど)

・小下顎症

・口腔内狭小(アデノイド肥大、巨舌、腫瘍などで)



●ボンベの色

・酸素:黒色

・二酸化炭素:緑色

・笑気:上は青色、下は灰色

・空気:灰色



☆これら以外にも細かいことはたくさんあるが、全てやるのはキリがないでしょう。せいぜい、一般問題では「1点」だけであるため、むしろ、コアを確保して、細かいところは、他の科目でとるべきだと思います。



●NLA麻酔法

・バランス麻酔の一つ

・NLA法:フェンタニルドロペリドール

・NLA法:ペンタゾシンミダゾラム



●睡眠時無呼吸症候群(SAS「サス」)

教科書や資料によって、書かれている内容が違い、曖昧な範囲であるため、点取りとしては考えない方が良いかもしれない。ただし、基本的な部分においては同じ記述であるため、前提部分は解けるようにしよう。

定義

・閉塞性

睡眠中に「肥満」や「小顎症」のため上気道が閉塞して気流が停止するもので、呼吸努力は認められる

・中枢性

呼吸中枢の異常で無呼吸が生じ、呼吸努力は完全になくなる。
また、「脳血管障害」や「重症心不全」の時に見られるチェーン・ストークス呼吸もみられる。



症状

·         就寝中の意識覚醒の短い反復、およびそれによる脳の不眠

·         昼間の耐えがたい眠気

·         抑うつ

·         頻回の中途覚醒

·         集中力の低下

·         (家族などが気づく)睡眠時の呼吸の停止

·         (家族などが気づく)大きないびきなど

·         (家族などが気づく)夜間頻尿(2型糖尿病になりやすくなる)

·         起床時の頭痛

·         インポテンツ(女性の場合は月経不順)

·         のどが渇く

·         こむら返り

·         糖尿病性昏睡

所見

・パルスオキシメーターにて、動脈血酸素飽和度の低下

呼吸性アシドーシス

・1時間に「10秒以上の呼吸停止」が5回以上ある

検査

・在宅パルスオキシメータ

・PSG(ポリソムノグラフィ)

原因

・閉塞性は「肥満」「アデノイド」「Pickwick症」

・中枢性は「心疾患」「脳疾患」「原発性肺胞低換気症」

治療

・CPAP(陽圧換気法)

・口蓋垂・軟口蓋・咽頭形成術(切開する)



以下の記事:参考に!  睡眠時無呼吸症候群

大切なのは「違い」を知ること。国試にでるところは「違う点」。すなわち、目立つところです。その観点から言うと、「解離定数」と「末梢血管拡張能」はポイントです。

この2つは、次に示すとおり、作用と効果が反比例に働きます。

・解離定数(pKa)・・・低いほど「発現時間」が速い

・末梢血管拡張能・・・強いほど「麻酔効果」が弱い

        ・・・強いほど「持続時間」が短い



●麻酔薬の「導入」に影響を及ぼす因子

ここでも大切なのは「違い」を知ること。

その観点から言うと「血液/ガス分配係数」「機能的残気量」「心拍数(出量)」は反比例に働きます。

・血液/ガス分配係数が大きいほど「遅く」なる

・機能的残気量が多いほど「遅く」なる

・心拍数(出量)が多いほど「遅く」なる



●笑気とハロタンのポイント

笑気(亜酸化窒素):MACが最大値:105%

          :血液/ガス分配係数が最小値:0.47

ということは、「麻酔導入」「覚醒」が最も速い。

一方、

ハロタン:MACが最小値:0.74%

    :血液/ガス分配係数が最大値:2.5

ということは、「麻酔導入」「覚醒」が最も遅い



ちなみに、笑気はガス麻酔薬。揮発性麻酔薬の中では、セボフルランが、最もガス分配係数が低い:0.63



☆ハロタンは「悪性高熱症」を誘引する。また、「肝疾患」には禁忌。

(ちなみに、肝疾患には「マクロライド」「テトラサイクリン」「ハロタン」「カルバマゼピン」は禁忌、腎疾患には「βラクタム」「クロラムフェニコール」「ニューキノロン」「NSAIDs」は禁忌)



●けいれんを誘発するもの

・ケタミン(静脈麻酔薬)

・エンフルラン(揮発性麻酔薬)



●全身麻酔薬の中で、静脈鎮静・全身麻酔ともに用いることができるのは

・ベンゾジアゼピン

・プロポフォール


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2016/01/08 17:30 歯科麻酔・救急 TB(-) CM(0)
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