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HIV関連の問題1

hiv-cells.jpg 
http://www.medicalnewstoday.com/categories/hiv-aids



医師国家試験過去問データベース を元に作成。


AIDSの概略

下記記事も参考に

AIDS関連一般問題(最近の医師国試から)



1)105医B18

105b18.jpg 





2)107医D18

107d18.jpg 




3)102医I34


102i34.jpg 



解答:MOREへ


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解答


1)105医B18


105b18.jpg 


正解 b

theme: 開発途上国の保険医療

comments:
a 世界でHIV感染の多い上位3国(スワジランド〔27.7%〕、ボツワナ〔25.2%〕、
  レソト〔23.4%〕;すべて2014年データ)がすべてサハラ以南アフリカにある。

2260x.gif 

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2260x.html


b 誤り。開発途上国の公衆衛生向上により、5歳未満児死亡率は低下している。

c 肺炎・下痢・栄養不良が3大死因である。

d 母乳には免疫要素が含まれており、乳児の下痢に有効である。

e マラリアはハマダラカが媒介するため、蚊帳が有効である。



2)107医D18

107d18.jpg 


正解 a,e

theme: 肺炎

comments:

a 正しい。同性愛者ではHIV感染の可能性が高い。ニューモシスチス肺炎はAIDS指標疾患の1つである。

b 温泉旅行はレジオネラ肺炎のリスクとなる。

c 鳥類の飼育はオウム病(クラミジア感染)のリスクとなる。

d アルコール依存はクレブシエラ肺炎のリスクとなる。

e 正しい。Q熱の原因となるCoxiella burnetiiはネコやウサギの胎盤で増殖する。


3)102医I34


102i34.jpg 

正解:c,d

theme: HIV感染のある妊婦

HIVに感染していることに気づかないで出産すると赤ちゃんへの感染率は約30%となりますが、
妊娠初期に感染がわかり、適切な対策をとることができれば赤ちゃんへの感染率は1%以下と言われており、
ほとんどの赤ちゃんが感染せずに生まれてくると言えます。

適切な対策とは、具体的には「服薬+帝王切開+人工授乳(母乳を与えない)」となります。

▼ 母子感染を予防するための対策

・妊娠14週以降、抗HIV薬を服用する
・分娩時には抗HIV薬を点滴する
・分娩方法は予定帝王切開とする
・断乳する(母乳は与えず、粉ミルクを用いる)
・赤ちゃんに抗HIV薬(レトロビルシロップ)を6週間飲ませる


服薬については、
母親のCD4数、ウイルス量にかかわらず、HAART(多剤併用療法)を開始する方法が主流になっています。

なお、薬の選択においては、妊婦に対する副作用などの問題や実績面を考慮し、
レトロビルという薬を組み入れることが基本となっています。

分娩は、日本では帝王切開が推奨されています。
この帝王切開は計画的に行うもので、陣痛が始まってから緊急に行う帝王切開ではありません。
陣痛が始まってからでは胎盤から漏れる血液により子宮内の赤ちゃんに感染する可能性があるからです。
帝王切開による感染率は0.45%に対し、経腟分娩の感染率は20.69%とのデータもあります。

赤ちゃんが生まれたら、HIVに感染しているか調べる必要があります。
検査は出生48時間以内、2週間後、2ヵ月後、3~6ヵ月後の4回行います。
陰性であれば9割以上の確率で感染していないと言えますが、最終診断は1歳6ヵ月時点で行われます。

育児については、赤ちゃんに母乳をあげることは避けなければいけません。
母乳にもHIVが含まれているからです。断乳して粉ミルクで育てる必要があります。

また妊娠中に母親に投与した抗HIV薬の赤ちゃんへの影響は、
まだよくわかっていないので定期的に小児科で受診することが必要です。

https://www.std-lab.jp/stddatabase/db003_popup3.php

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2016/01/13 22:29 感染症・微生物学 TB(-) CM(0)
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