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歯科国試にも役立つ医科肝臓関係問題1:肝炎
![]() http://homeoall.com/hepatitis-homeopathy-treatment/ 最近の医師国試問題のうち、歯科国試でも出されそうな肝炎関係の問題を集めました。 (医師国家試験過去問データベース から) 1)108医C9 ![]() 2)107医I11 ![]() 3)104医I6 ![]() 4)100医G112 ![]() 5)105医A1 ![]() 6)107医I23 ![]() 解答:MOREへ スポンサーリンク ![]() 正解 a theme: 肝炎活動性の指標 comment: a 正しい。 AST・ALTは肝逸脱酵素であり、肝炎活動性が高ければ上昇する。 なお、ASTは肝臓以外の細胞にも含まれるため、ASTよりもALTの方が肝炎には特異的といえる。 b 肝の線維化とそれに伴う門脈圧の上昇を示唆する。 c~e 肝合成能の低下を示唆する。 ①肝炎の活動性: 現在肝炎を発症しているかどうか、また生じた肝炎の程度を調べるには、AST(GOT)/ALT (GPT)の血液検査を行う。 AST/ALTは感染肝細胞の破壊によって逸脱した肝酵素なので、 AST/ALT値が高ければ高いほど、肝炎の程度は強いと言える。 急性肝炎の場合、AST/ALTは時に数千〜1万を超えることがあるが、一時的に多量に肝細胞が壊れても、 その後肝細胞が十分に再生すれば肝機能は回復してくる。 すなわち肝炎の極期において残存する肝予備能、再生しうる肝細胞の数が問題となる。 従って生命の危険を伴う劇症肝炎へ移行するか否かは、 AST/ALTではなく、後述のプロトロンビン活性度などで判断する。 一方慢性肝炎の場合AST/ALTの高値が持続すれば、早期に慢性肝炎から肝硬変へと進行するし、 仮にAST/ALTが軽度上昇している場合でも、長期間異常値が続けば徐々に肝硬変へと進行する。 B型慢性肝炎の患者の場合は20代の頃からしばしば激しい急性増悪を繰り返すことが多く、 30-40才代で肝硬変に進行することもしばしばある。 ②肝炎の進行度(肝線維化): 現在の肝炎の状態が慢性肝炎であるか肝硬変か、 肝硬変の状態が黄疸、腹水、肝性脳症などの合併症のない代償性肝硬変か 合併症の出現した非代償性肝硬変か、 を診断するには肝炎の進行度を調べる必要がある。 このため、 総ビリルビン値などの胆汁排泄能、 血清アルブミン値 プロトロンビン活性度などのタンパク合成能 血清アンモニア値などの解毒能 などを総合的に判断する必要がある。 肝硬変の病期分類でChild-Pugh分類 があるが、 これは 総ビリルビン、 血清アルブミン、 プロトロンビン活性度、 肝性脳症の有無、 腹水の有無 を総合的に判断して肝炎、肝硬変の進行度を判断する。(図4) 図4 肝予備能の評価Child-Pugh分類…肝硬変の評価 A 5-6点, B 7-9点, C10-15点
また急性肝炎が劇症肝炎に進行するか否かの判定はプロトロンビン活性度と肝性脳症とで判断する。
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