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A-aDO2開大の原因と計算式
とある医学生の雑記帳 (2014-05-19 配信) A-aDO2開大の原因と計算式 から引用改編 ■A-aDO2とは A-aDO2とは肺胞気酸素分圧(PAO2)と動脈血酸素分圧(PaO2)の差のことである。 これらの値は動脈血液ガス分析で測定される。 正常なガス交換の場合A-aDO2が0になることが理想であるが、 実際は生理的な換気血流不均等やシャントが存在するため、 正常でもA-aDO2は5~15ほどになる。 ■A-aDO2開大の原因 “ 1:換気血流不均等(間質性肺炎、肺水腫、ARDS、COPDなど) 2:拡散障害(間質性肺炎、肺水腫、ARDS、COPDなど) 3:シャント(先天性心疾患、無気肺、肺動静脈瘻) いずれも低酸素血症の原因となりPaO2の低下をきたす。 故にPAO2-PaO2の値が大きくなってしまうのである。 ![]() http://www.ohnos.org/lecture/pao2/er1-7.html ■AaDO2の導出 前述のとおり、 AaDO2とはA-aDO2とは肺胞気酸素分圧(PAO2)と動脈血酸素分圧(PaO2)の差のことである。 つまり、AaDO2=PAO2-PaO2となる。 肺胞酸素分圧(PAO2)は直接測定は難しいため、 PAO2=吸入酸素分圧(PIO2)ー肺胞二酸化炭素分圧(PACO2) / 呼吸商 という式により求める。 ☆解説:なぜ吸入酸素分圧から肺胞二酸化炭素分圧を引くのか? 肺胞では毛細血管からCO2が拡散してきて分圧として含まれるので、 このCO2分を引かなくてはならない。 ☆解説:肺胞二酸化炭素分圧をなぜ呼吸商で割るのか? 呼吸商とは通常の食生活において、生体が酸素を1消費するときに、二酸化炭素をどれだけ産生しているかの割合である。 食事内容によっても異なるが、一般的に酸素10消費に対して二酸化炭素8ほど産生しているのでおおよそ呼吸商=0.8となる。 PACO2を呼吸商で割ることによって消費された酸素の分圧となるのである。 また、二酸化炭素は酸素と異なり拡散能力が非常に高いので肺胞中も血中も分圧は等しいと考えることが出来る (つまりPACO2=PaCO2)。 よって・・・ PAO2 =吸入酸素分圧ー肺胞二酸化炭素分圧/呼吸商 =150-血中二酸化炭素分圧/0.8 =150-PaCO2/0.8 これをAaDO2=PAO2-PaO2に代入すると AaDO2=(150-PaCO2/0.8 )-PaO2 というおなじみの(?)式に変形することが出来る。 つまりAaDO2もPaO2とPaCO2がわかれば計算できてしまうのである。
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