喘鳴のメカニズムと分類 みーの医学 から引用改編
喘鳴(ぜんめい)とは聴診器を使用しなくても聴取される呼吸音のことである.
ヒューヒューなどと表現される音で,吸気性喘鳴と呼気性喘鳴に分類される.
喘鳴は気道の狭窄によって発生するので狭窄部位を見分けることで疾患の鑑別に役立つ.
- 吸気性喘鳴では鼻から上気道までの間に狭窄部位がある.
- 鼻:アデノイド
- 咽頭:口蓋扁桃肥大・腫瘍・舌根沈下
- 喉頭:喉頭炎・喉頭クループ・喉頭浮腫・喉頭腫瘍・喉頭痙攣・先天性喉頭軟化症・
- 異物・声帯麻痺・反回神経麻痺・瘢痕狭窄・喉頭外傷
- 呼気性喘鳴では下気道の圧迫や狭窄がある.
- 気管支喘息・気管支炎・細気管支炎・肺癌・慢性肺気腫(COPD)・気管支拡張症・うっ血性心不全・塵肺
吸気と呼気でどうして別の部位になるのかというと,下の図を見れば分かる.
青が空気の流れをピンクが力の方向を示している.
吸気では上気道内が陰圧になるので狭窄するが下気道は胸腔内圧が陰圧のため広がる.
呼気ではその逆で上気道内は陽圧になるので広がるが下気道は肺の弾性力によって狭窄する.
考えれば当たり前のことですね.
また,
上気道狭窄で生じる音をstridor,
下気道狭窄で生じる音をwheeze という.
まとめると,
- 上気道狭窄 = 吸気性喘鳴 = stridor
- 下気道狭窄 = 呼気性喘鳴 = wheeze
ということになる.原理を理解すれば暗記する必要はないけれど,ぱっと使える知識にする必要がありそう.
呼吸音を解説した記事もあるので,参考にしてください.
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