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歯科国試にも役立つ医科呼吸器関係問題3:CO2ナルコーシス他
![]() http://odlarmed.com/?p=1727 最近の医師国試問題のうち、歯科国試でも出されそうな問題を集めました。 (医師国家試験過去問データベース から) 喫煙・禁煙関係 1)108医F11 ![]() 2)100医E42 ![]() 3)109医H19 ![]() 4)104医B55改題 禁煙指導を行うことになった患者に対する説明として適切なのはどれか。 3つ選べ。 a 「まず行うべき治療です」 b 「意志の弱い人が喫煙者となります」 c 「保険診療が適用できます」 d 「公費補助が受けられます」 e 「薬物治療も可能です」 CO2ナルコーシス 5) 109医E30 ![]() 6) 102医H12 ![]() 7) 100医H5 改題 A-aDO2が開大する疾患は以下のいずれか。 a 胸膜肥厚 b 気道狭窄 c 呼吸筋麻痺 d 気管支拡張 e 肺胞壁の肥厚 解答:MOREへ スポンサーリンク 1)108医F11 ![]() 正解 d theme: 喫煙がリスクファクターとなる呼吸器疾患 comment: a~c・e 免疫疾患であり、喫煙と直接の関係は示されていない。 d 正しい。慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉の最大のリスクとして喫煙が挙げられる。 歯科学生にはなじみのない肺胞蛋白症について述べておく。 国試には出ないでしょうが。 肺胞蛋白症 肺胞蛋白症の疾患概念 肺胞蛋白症(PAP)はサーファクタントの生成または分解過程に障害があり、 そのことが原因で肺胞腔内、終末気管支内にサーファクタント由来物質の異常貯留を来す疾患の総称である。 肺胞蛋白症の定義 肺胞蛋白症は、肺胞腔内、終末気管支内にサーファクタント由来物質が異常に貯留し、 原則として両側肺にびまん性に病変が見られる 分類 ![]() 自己免疫性(特発性)肺胞蛋白症 原発性肺胞蛋白症、特発性肺胞蛋白症と呼ばれていた多くは抗GM-CFS自己抗体が証明され、 ![]() http://www.pap-guide.jp/about/about.html リンパ脈管筋腫症(LAM) 平滑筋に似た特徴をもつLAM細胞と呼ばれる細胞が、肺、リンパ節、腎臓などで、比較的ゆっくりと増える病気。 ほとんどは妊娠可能な年齢の女性に発症。 肺では、LAM細胞が両側の肺に散在して増加し、それに伴ってのう胞と呼ばれる小さな肺の穴が複数生じ、 進行した場合は息切れなどが生じる。 呼吸不全という状態になり酸素療法が必要になることもある。 http://www.nanbyou.or.jp/entry/173 2)100医E42 ![]() 正解 c theme: 慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉・リスク abdeはsmokingとの関連ないでしょう。 3)109医H19 ![]() 正解 b theme: 喫煙・禁煙外来 comments: a 現時点での我が国の喫煙率は20%程度。 b 正しい。禁煙治療は保険適用となっている。 c 1日の喫煙本数×喫煙年数。200以上で保険適用の一条件を満たす。 400を超えると慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉や肺癌のリスクが強くなるとされる。 d むろん副流煙でも肺癌のリスクとなる。 e ニコチンに発癌性はない、という出題は104E4でもあり。 確かに、ニコチンガムやニコチンパッチが販売されていることを考えれば発癌性のないことも頷ける。 4)104医B55改題 禁煙指導を行うことになった患者に対する説明として適切なのはどれか。 3つ選べ。 a 「まず行うべき治療です」 b 「意志の弱い人が喫煙者となります」 c 「保険診療が適用できます」 d 「公費補助が受けられます」 e 「薬物治療も可能です」 正解: a,c,e 5) 109医E30 ![]() 正解 d theme: CO2ナルコーシス comments: 肺胞低換気では低O2血症、高CO2血症をみる。 高CO2血症によりCO2ナルコーシスとなり、呼吸中枢障害が起こる。 a 上記のように、低酸素血症をみる。 b 低O2血症により、初期には交感神経が興奮し、頻脈・頻呼吸をみる。 c 病初期の交感神経興奮の代償として、末期には副交感神経優位となり、縮瞳することが多い。 d 正しい。上記の通り。 e PaCO2を急速に低下させると、脳血管が急激に収縮し、意識障害の増悪・けいれん等の症状が起こりかねない。 このレベルなら歯科でも出る可能性あり。 6) 102医H12 ![]() 正解 e theme: CO2ナルコーシス e 100%酸素投与:つまりは、まさにCO2ナルコーシスを生じさせる。 CO2ナルコーシスの病態と治療参照7) 100医H5 改題 A-aDO2が開大する疾患は以下のいずれか。 a 胸膜肥厚 b 気道狭窄 c 呼吸筋麻痺 d 気管支拡張 e 肺胞壁の肥厚 正解 e A-aDO2の正常値:年齢÷4+4 A-aDO2近似式=(760×FiO2)-pO2-CO2/0.8 という難しい式がありますが、 歯科では、ここまでは覚える必要なし。 AaDO2の開大原因: 拡散低下(肺線維症、肺気腫、肺炎、肺水腫) 換気血流不均衡 死腔(肺血栓塞栓症) 無気肺(肺内シャント) 右左シャント(Eisenmenger、肺動静脈ろう) 呼吸器専門でないと、説明も難しい。 |
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