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特徴的な脳MRIを示す病気
![]() 国試で2回ほど、本疾患の画像問題が出されているようです。 今回は、このうちの1題。 (医師国家試験過去問データベース から) 108医I52 ![]() ![]() 解答:MOREへ スポンサーリンク タイトルの写真: ![]() http://www.medicinenet.com/multiple_sclerosis_pictures_slideshow/article.htm から転用 108医I52 ![]() ![]() 正解 d theme: 多発性硬化症 MS comment: 102I48の改変問題。特徴的な画像が4枚も提示されている問題であり、 受験生の過去問対策は万全だったようだ。 正答率は高い。 画像A, B, Dでは脱髄巣を複数指摘できる(空間的多発)。 画像Cは画像Aと同一断面の造影画像であるが、 造影される脱髄巣とされない脱髄巣が混在している(時間的多発)。 以上より、多発性硬化症〈MS〉の診断となる。 102回からの変更点として、 ガイドラインに視神経脊髄炎〈NMO〉が追加されたことを受け、 「血清の抗アクアポリン4抗体は陰性」という注意書きがついた。 が、特にこの記載がなくとも、画像Dで脱髄巣が2椎体未満の長さであるためNMOは否定できる。 ![]() http://blog.takumikai-sn.jp/?eid=27 1999年に米国のメーヨークリニックから視神経脊髄炎の新しい診断基準が提唱され、 神経炎と脊髄炎があって、 脳症状がない症例のうち、 発症時の脳MRIで異常が少ないか、3椎体分以上の長い脊髄病変があるか、 高度の髄液細胞増加を認める患者を再発回数にかかわらず視神経脊髄炎と定め、 MSとは異なる疾患と定義。 血液中に自己抗体(抗アクアポリン4抗体)が高頻度に存在するのが特徴ですが、 詳しい病態機序はわかっていません。 自己抗体が関与する他の病気(重症筋無力症、橋本病、シェーグレン症候群など)を合併し、 これらの自己免疫疾患と共通した病態が関与しているといわれる。 初発症状:視神経炎(視力障害)が多く、はじめに眼科を受診されて治療を受ける場合が少なない。 視力障害が高度な場合には失明することもあり、早期の診断と治療開始が重要。 脊髄炎は体の一部分の感覚障害(しびれ、痛み、感覚低下)として認めることが多く、 高度の場合には運動麻痺や排尿障害などもみられる。 脊髄炎の前駆症状としてしゃっくりや吐気が続くことがある。 まれに脳にも再発することがあり、意識障害や片麻痺、失語症や小脳失調などが認められる。 http://www.ms.med.tohoku.ac.jp/ms.html a 神経膠腫はここまで多発しない。 b 転移性腫瘍では造影される腫瘍とされない腫瘍が混在することはない。 c NMOでは抗アクアポリン4抗体が陽性となり、3椎体以上にまたがる脱髄巣がみられる。 d 正しい。上記の通り。 e 進行性多巣性白質脳症は免疫低下の患者にみられる。 また、造影効果に乏しい。 |
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