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Gout or Pseudgout
![]() https://myhealth.alberta.ca/Health/Pages/conditions.aspx?hwid=hw69011 以前から、この2つの疾患は繰り返し臨床問題で出されています。 今年も出ています。 今回は、この関係の問題。 (医師国家試験過去問データベース から転用、一部の問題は改編) 1)110F27 ![]() ![]() ![]() ![]() 2)107D55 ![]() ![]() 3)107G6改題 58歳、男性。2日前からの左膝関節痛と足関節痛とを主訴に来院。 アルコール肝障害を指摘され通院中。また、アスピリン喘息の既往歴あり。 意識:清明。体温37℃、脈拍 92/分 整、血圧 126/72 mmHg、呼吸数 20/分。 左膝関節に熱感、腫脹および圧痛があったため膝関節穿刺を行った。 関節液の白血球数は2125/μl、グラム染色で細菌を認めない。 また、関節液を偏光顕微鏡で観た所見を下に示す。 ![]() 本患者に対する現時点での適切な治療薬はどれか。 a アロプリノール b ベンズマロン酸 c アスピリン d コルヒチン e COX-1阻害型NSAIDs f COX-2阻害型NSAIDs 4)105I40改題 76歳の女性。右膝痛を主訴に来院。2週前から、誘因なく右膝の腫脹、疼痛あり。 昨日から痛みが増強し歩行困難となった。体温38,7℃。 右膝関節に腫脹、軽度発赤、局所熱感、膝蓋骨兆動あり。 関節穿刺液は黄白色、混濁。 右膝関節X線写真を図1(No.4)に、関節液のグラム染色像を図2に示す。 図1 ![]() 図2 ![]() 現時点で本患者に投与すべき治療薬はどれか。1つ選べ。 a NSAIDs b コルヒチン c アロプリノール d ステロイド e 抗菌薬 解答:MOREへ スポンサーリンク 1)110F27 ![]() ![]() ![]() ![]() 4Aで内側、外側半月板にCPPD calcium pyrophosphate dihydrate (ピロリン酸Ca)と思われる石灰沈着+ 4B;多核の細胞に取り込まれた四角形のcrystalを認める。 以上から、偽痛風 psed goutの診断。 正解:eのNSIDsでしょう。 結晶貪食像の特徴
(注意) 若い男性の関節炎?を参考に!3)107G6改題 58歳、男性。2日前からの左膝関節痛と足関節痛とを主訴に来院。 アルコール肝障害を指摘され通院中。また、アスピリン喘息の既往歴あり。 意識:清明。体温37℃、脈拍 92/分 整、血圧 126/72 mmHg、呼吸数 20/分。 左膝関節に熱感、腫脹および圧痛があったため膝関節穿刺を行った。 関節液の白血球数は2125/μl、グラム染色で細菌を認めない。 また、関節液を偏光顕微鏡で観た所見を下に示す。 ![]() http://www.the-rheumatologist.org/article/research-reveals-clues-into-inflammatory-process-of-crystal-arthropathies-note-experts-at-the-2013-acrarhp-annual-meeting/ から引用 本患者に対する現時点での適切な治療薬はどれか。 a アロプリノール b ベンズマロン酸 c アスピリン d コルヒチン e COX-1阻害型NSAIDs f COX-2阻害型NSAIDs 正解 d 診断の決め手は関節液の偏光顕微鏡所見。 針状結晶が多数。 診断:痛風性関節炎。 痛風急性期にて、尿酸control薬は用いるべきではない。 abは外される ということで、c-fに絞られる。 もうひとつの問題点;アスピリン喘息。 cは禁忌!これは当然ながら禁忌選択肢。 つまり、アスピリン喘息に使える消炎剤。 COX-1阻害型NSAIDs:アスピリンと交差反応性+にて使えない。 COX-2阻害型NSAIDs:アスピリン喘息患者では誘発」されにくいが、喘息が全く起こらないわけではない。 出来れば 使わない方がbetter. ということで、正解はdのコルヒチン。 参照サイト:http://www.white-family.or.jp/healthy-island/htm/rheumatism/kouza-05.htm 4)105I40改題 76歳の女性。右膝痛を主訴に来院。2週前から、誘因なく右膝の腫脹、疼痛あり。 昨日から痛みが増強し歩行困難となった。体温38,7℃。 右膝関節に腫脹、軽度発赤、局所熱感、膝蓋骨兆動あり。 関節穿刺液は黄白色、混濁。 右膝関節X線写真を図1(No.4)に、関節液のグラム染色像を図2に示す。 図1 ![]() 図2 ![]() http://www.med.upenn.edu/synovium/SFinfectgallery/index.html 現時点で本患者に投与すべき治療薬はどれか。1つ選べ。 a NSAIDs b コルヒチン c アロプリノール d ステロイド e 抗菌薬 正解: e ちょっとした、意地悪問題。 今年の110F27の変則問題。 半月板にCPPD+ということで、偽痛風と勘違いすると、aを選んでしまう。 しかしながら、関節液グラム染色像にて、滑膜細胞と共に多数のグラム陽性球菌が認められる。 このことから、本例は偽痛風に合併した化膿性膝関節炎の疑いが濃い。 培養結果で決定的診断とはなるが、この時点でeの抗菌剤が1st choiceであろう。 |
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