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109回歯科国試:薬理基礎(AC問題)
1)109A6 生体内でコレステロールから合成されるのはどれか。1つ選べ A ヘム B ヒスタミン C メラトニン D ノルアドレナリン E グルココルチコイド 2)109A107 リン脂質の代謝経路の模式図を示す。 ![]() 酵素①を不可逆的にアセチル化するのはどれか。1つ選べ。 A アスピリン B インドメタシン C アセトアミノフェン D ジクロフェナクナトリウム E ロキソプロフェンナトリウム水和物 3)109C7 シナプスの模式図を示す。 ![]() シナプス後膜にある受容体はどれか。1つ選べ。 A IP3受容体 B Ach受容体 C NMDA受容体 D TRPV1受容体 E GABAA受容体 解答:MOREへ 公式解答はまだです。 スポンサーリンク 1)109A6 生体内でコレステロールから合成されるのはどれか。1つ選べ A ヘム B ヒスタミン C メラトニン D ノルアドレナリン E グルココルチコイド 正解 E コレステロールからのステロイド生成 ![]() https://bsd.neuroinf.jp/wiki/ステロイド 2)109A107 リン脂質の代謝経路の模式図を示す。 ![]() 酵素①を不可逆的にアセチル化するのはどれか。1つ選べ。 A アスピリン B インドメタシン C アセトアミノフェン D ジクロフェナクナトリウム E ロキソプロフェンナトリウム水和物 正解 A この問題の類似事項については、国試直前に下の記事で扱いました。 これを、読んでいた方は、ほほえんだことでしょう。 予想が的中でした。 歯科国試にも役立つ医科呼吸器関係問題4:アスピリン喘息他下の図から明らかなように、酵素①とはシクロオキシゲナーゼ(COX) これを阻害しるのは、NSAIDs、またはアスピリン NSAIDsなら、BDEでも正解。 アスピリン: シクロオキシゲナーゼ(COX-1,2両方とも)をアセチル化することで阻害する。 これは不可逆的な反応であり、 核を持たず蛋白合成ができない血小板にとっては不可逆的な作用をもつ。 (Wikipedia より) ということで、Aが正解。 Cのアセトアミノフェンは、アスピリン喘息にも使える鎮痛剤。 追加: パラセタモール(アセトアミノフェン)もシクロオキシゲナーゼ活性阻害作用を持つため、NSAIDsに分類されることがあるが、 明らかな抗炎症作用は持たず、真の意味でのNSAIDsではない。 近年まではっきり解明されていなかったがこの抗炎症作用の欠落は、 アセトアミノフェンのシクロオキシゲナーゼ阻害作用が中枢神経系に主に作用するからと考えられている。 この中枢神経に存在するシクロオキシゲナーゼは、COX-3と呼ばれる。 ![]() 3)109C7 シナプスの模式図を示す。 ![]() シナプス後膜にある受容体はどれか。1つ選べ。 A IP3受容体 B Ach受容体 C NMDA受容体 D TRPV1受容体 E GABAA受容体 正解 E これは、難しい。 それにしても、マニアックすぎる。 資格試験の域を超えた出題。 まるで、医学部入試生物の重箱の隅をつくような問題である。 歯科医に何をtake home messegeとして伝えたいのか、私には理解不能です。 むしろ、怒りを禁じえません。 receptor側の代謝を覚えているかどうか? GABAの受ける側のCl で分かるのでしょうか? ミタゾラムの代謝のところで習ったということか? 今後も、この辺のことにも注意を払うべきか? ![]() http://physiology.jp/science-topic/5931/ IP3受容体 イノシトールトリスリン酸受容体(Inositol trisphosphate receptor、IP3R、IP3受容体)はイノシトールトリスリン酸 (IP3) により活性化される、 カルシウムチャネルの働きをする膜糖タンパク質群である。IP3受容体はネズミの小脳から最初に精製. なんだかよく理解できないreceptorですが、最近注目されているようです。 高次脳機能や記憶との関係。 今まで治癒させる方法がなかった寄生虫病;シャーガス病との関連など、様々な研究で話題なようです。 ![]() http://www.ohnos.org/lecture/IP3/ip3.html Ach受容体 ![]() http://archive.is/km8P5 NMDA受容体 ![]() http://first.lifesciencedb.jp/archives/4918 TRPV1受容体 唐辛子の辛み成分カプサイシンの受容体(センサー)。 感覚神経にあり、カプサイシン、43度以上の熱刺激、酸など複数の痛み刺激で活性化します。 TRPV1は陽イオンを通すチャネルで、活性化することによって細胞外から陽イオンが細胞内に流れ込むと、 細胞の膜を隔てた電位差(膜電位)がプラスの方向に変化し、感覚神経が発火(興奮)します。 その信号が脳に伝わることで、私たちは「痛い(辛い、熱い)」と感じることができます。 http://www.nips.ac.jp/release/2015/04/_trpv1.html . ![]() https://www.nips.ac.jp/cs/research.html |
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