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109回歯科国試:麻酔の2題(109B49, 50)

8726wts_dentistcxd.jpg 
http://cen.acs.org/articles/87/i26/Dental-Anesthetics.html


今回も、例年同様に似た問題出されたようです。


1)109B49
52歳の男性。
舌癌の頸部転移の診断にて全身麻酔下に右側頸部郭清術を施行した。
手術直後の血圧は130/80 mmHg、脈拍数は80/分であった。
術中、徐々に血圧が低下し、75/43 mmHgとなり、脈拍数は120/分となった。
考えられる原因はどれか。1つ選べ.

A 出血
B 疼痛
C 浅麻酔
D 迷走神経刺激
E 炭酸ガスの蓄積


2)109B50
18歳の女子。局所麻酔下で抜歯が計画された。
アドレナリン添加2%リドカイン1.8 mLを用い浸潤麻酔を行ったところ、
筋硬直と意識レベルの低下が観察された。
血圧 132 mmHg、脈拍数 78/分、呼吸数30回/分、SpO2 98%で、
血液ガスはpH 7.49、PaCO2 29 mmHg、PaO2 95 mmHgであった。
診断として最も適切なものはどれか。1つ選べ。

A 過換気症候群
B リドカイン中毒
C 血管迷走神経反射
D アドレナリン過剰反応
E アナフィラキシーショック


解答:MOREへ
公式解答はまだ出ていません。

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解答

1)109B49

52歳の男性。舌癌の頸部転移の診断にて全身麻酔下に右側頸部郭清術を施行した。
手術直後の血圧は130/80 mmHg、脈拍数は80/分であった。
術中、徐々に血圧が低下し、75/43 mmHgとなり、脈拍数は120/分となった。
考えられる原因はどれか。1つ選べ.

A 出血
B 疼痛
C 浅麻酔
D 迷走神経刺激
E 炭酸ガスの蓄積

正解 A 

手術中のgradual BP downと脈拍上昇の原因は?

B 疼痛:むしろBP upで違う。

C 浅麻酔:脈拍は増加、BPも上昇。これも違う

D 迷走神経刺激:むしろ、急激BP、脈ともに低下

E 炭酸ガスの蓄積:これも、BP上昇と頻脈
   血液ガスデータがほしいところ。

状況からは、Aであろうが。
小生は深く考えずに経験的にAを選択。


●全身麻酔における合併症状とその原因について示す。 (Oral Studio)

(1)血圧上昇・・・炭酸ガス蓄積(気道閉塞、低換気、ソ-ダライムの消耗)、浅麻酔、エピネフリン投与
(2)血圧低下・・・出血、迷走神経反射、深麻酔
(3)徐脈・・・副交感神経刺激、深麻酔、頭蓋内圧亢進、サクシニルコリン投与
(4)頻脈・・・浅麻酔、出血、輸液不足、炭酸ガス蓄積
(5)不整脈・・・低酸素

 

2)109B50
18歳の女子。局所麻酔下で抜歯が計画された。
アドレナリン添加2%リドカイン1.8 mLを用い浸潤麻酔を行ったところ、
筋硬直と意識レベルの低下が観察された。
血圧 132 mmHg、脈拍数 78/分、呼吸数30回/分、SpO2 98%で、
血液ガスはpH 7.49、PaCO2 29 mmHg、PaO2 95 mmHgであった。
診断として最も適切なものはどれか。1つ選べ。

A 過換気症候群
B リドカイン中毒
C 血管迷走神経反射
D アドレナリン過剰反応
E アナフィラキシーショック

正解 A


テーマ:局所麻酔後の意識レベル低下の原因

血圧は良好だが、呼吸回数up.
BGA; 呼吸性アルカローシス
筋硬直;Ca低下によるテタニー症状やトルソーサインを連想させる。

ということで、Aが正解でしょう。


CEは血圧は急に低下するので、違う。

D アドレナリン過剰反応:
恐怖によってアドレナリンが過剰に出る状態?
ということで、BPが急上昇。
本状態とは違う。

B リドカイン中毒:
これも、最初は不安、興奮、多弁、口周囲のしびれだが、
その後、急激にBP低下。
状態は違う。


以下の記事で似た問題が、たくさん出ています。

歯科麻酔 臨床問題 1(歯科国試105-108BD)

歯科麻酔 臨床問題2 (歯科国試105-108BD)


関連記事
2016/02/14 13:47 歯科麻酔・救急 TB(-) CM(0)
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