> 有名な寄生虫 - 医療関係資格試験マニア
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かず

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某総合病院で日々、臨床で忙しい医師カズです。
各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
内容は、国内の医師、歯科、薬剤師、看護師国試など、さらには米国医師資格試験(USMLE)、米国歯科医師資格試験(NBDE)あたりの問題にも挑戦する予定です。
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”微生物学実践問題 第4章 43-45”からの出題。

画像はオリジナルとは違います。

有名な寄生虫疾患です。



問題

40歳男性。 ブラジルで休暇を過ごし、最近米国に帰ってきた。
4日周期の持続性発熱のために救急診療所を訪れた。
診察前に、患者は40℃の熱があり、全身の痛みを主訴とした。
血液検査は汎血球減少とヘモグロビンの減少を示した。
下記に血液塗抹標本の写真を示す。
クロロキン投与数日で患者は劇的に回復した。

Pv001.jpg
http://www.tmd.ac.jp/med/mzoo/CliParaDB1/contents05.html

問 1 
正しい診断はどれか?

A) バベシア症
B) シャーガス病
C) 卵型マラリア
D) 内蔵リーシュマニア
E) 3日熱マラリア

問 2
この疾患の感染経路は以下のどれか?

A) 感染した蚊に刺された
B) 病原体に汚染された水を飲んだ
C) げっ歯類の尿から病原体を吸入した
D) 患者の咳やくしゃみを介した飛沫感染
E) 汚染された川や湖で泳いだ

問 3
この患者を担当した感染症担当医師は、
プリマキンを含む併用療法を推薦した。
この理由として適切なものは以下のどれか。

A) 赤血球外発育期に治療して、再発の可能性を減らすため
B) この病原体の耐性株にの出現を防ぐため
C) 関連微生物の共感染治療のため
D) 中枢神経系の症状を防ぐため
E) 腎臓病の発生を防ぐため


解説と解答はMOREをクリック

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解説と解答


問 1

感染したRBC内に異常が見られることから、
バベシア症かマラリア感染に絞られる。

バベシア症はマダニにより媒介される人畜共通感染症。
発熱はあるが周期性は不明。
溶血性貧血を生ずる。
RBC内に封入体らしきもが認められるが、
下の図のように、原虫そのものが小さい。

illnessbabeshiakin.jpg
http://vivi0123.fc2web.com/illness.html

発熱の周期性からは、3日熱マラリア、卵型マラリアいずれも該当する。

しかし、ギムザ染色では異なる。
卵型マラリアでは、その名の通り、
感染赤血球は卵型に膨大し、その一端が鋸歯状である。
全発育過程にシュフネル様斑点が見られる。

問題の染色像では、メロゾイトのリング期に当たる。

plo1.gif 
卵型マラリアに感染したRBC像
http://www0.nih.go.jp/niid/para/atlas/japanese/pl-ovale.html

B) シャーガス病
D) 内蔵リーシュマニア
には、感染RBCの異常は認められない。

ということで、

正解はE) 3日熱マラリア


問2
マラリアはすべてハマダラカの吸血により伝搬

正解: A

問3

3日熱、卵型マラリア原虫は下の生活環で示すように肝臓内でヒプノゾイト期と呼ばれる
休眠時期を過ごす。
この時期ではクロロキンのみでは治療は不完全。
プリマキンはこのヒプノゾイト期の原虫を標的とする。

ということで、

正解 A 赤血球外発育期に治療して、再発の可能性を減らすため


参考:マラリアの生活環 を下に示す。

pict_about003_001.jpg 
http://kishosenka.jp/medical/malaria/about_003.html

『マラリア原虫はヒト体内で無性生殖を繰り返し、赤血球を破壊する。』

マラリアは、メスのハマダラカの刺咬により、マラリア原虫が体内に侵入して罹患します。

マラリア原虫の生活環は蚊体内およびヒト体内の2段階に分けられます(図)。

マラリア原虫を保有する蚊にヒトが吸血されると
、蚊の唾液腺に存在する感染性のスポロゾイト(肝内型)がヒト血中に侵入し、
速やかに肝臓に移行します。

スポロゾイトは肝細胞内で急速に分裂し、多核のシゾントが生じます。

成熟したシゾントから多数のメロゾイド(赤内型)が血中に放出され、赤血球に侵入します。

メロゾイトは赤血球内でリング(輪状体)、
トロフォゾイト(成熟栄養体)、
シゾント(分裂体) へと形態を変えながら分裂し、
原虫の種類により48~72時間で1個のメロゾイトから8~32個の新たなメロゾイトが生じます。

この段階で、成熟すると、赤血球を破壊して、血中に放出され、新たな赤血球に侵入します。
以後このサイクルを繰り返します。

感染者は、
赤血球破壊およびメロゾイト放出が刺激となり発熱、悪寒などのマラリアの症状を呈します。

また、
放出されたメロゾイトの一部は雌雄異株のガメトサイト(生殖母体)に分化し、血中で長期にわたり生存します。

この感染者が蚊に吸血されると、ガメトサイトが蚊の体内に侵入し、
その中腸内で雌雄の生殖体(ガメト)に変態し、雌雄で接合した後、
オーキネートからオーシストに分化します。

そして、オーシスト内で急速に増殖した数千個のスポロゾイトは、
オーシストの破壊により蚊の中腸壁から放出されて唾液腺に移動し、
蚊が吸血することで新たにヒトに感染することになります。

まるで、小さなエイリアンですね。

なお、三日熱マラリアと卵形マラリアではヒトの肝臓内でヒプノゾイト(休眠体)が形成され、
1~数ヵ月、ときには1年以上経過してから再発することがあります。




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2015/05/28 01:06 感染症・微生物学 TB(-) CM(0)
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