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 ”微生物学実践問題 第4章 30” からの出題。

しばらく、寄生虫続きます。

画像はオリジナルとは違うことはお断りしておきます。


問題

バックパッカーたちが何もない熱帯の島を訪れた。
彼らは現地の人々が飲用・生活用水として利用している川であれば、
水遊びしても安全だと判断した。
しかし、水質検査の結果、写真に示す寄生虫が多数見つかった。
この写真から、旅行者たちがこの未処理水で水遊びを行うことにより、
どのような寄生虫感染症の危険に曝されるか。

yjimageGBOLQA70.jpg


A) アメーバ症
B) 回虫症
C) 肥大吸虫症
D) ランブル鞭毛虫症
E) 住血吸虫症





解答と解説:MOREをクリック

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解説と解答


答え: E 住血吸虫

解説

写真は感染性のあるセルカリア期の住血吸虫を示している。
この吸虫症は、寄生虫が腸管や膀胱近くの静脈血管に寄生することで起こる。

塩素消毒や熱処理はセルカリアを殺滅することができるが、
この旅行者たちがそのような処理をしているとは考えられない。

セルカリアはこの吸虫の中間宿主であるカタツムリで生じ、
24時間程度水生環境で生存可能である。

たとえ、川を徒歩で渡る際のわずかな時間でも、
セルカリアは皮膚から侵入することができる。

この水は明らかに人の糞便で汚染されている。
よって、この水を飲料水として使用することは、
他の微生物感染症に罹患するる危険性もはらんでいる。

(微生物学実践問題 p100-101から引用)

問題の写真:http://crosswords911.com/cercaria.html から引用


住血吸虫症について (Wikipediaから)


住血吸虫症は基本的には慢性疾患である。

住血吸虫が皮膚から侵入したときにかゆみを伴う発疹(セルカリア皮膚炎)がみられる。
急性期の症状としては、発熱、蕁麻疹、下痢、肝脾腫、せきなどがあり「片山熱」と呼ばれているが、
目立った症状のない不顕性感染となることも多い。

慢性症状は、成虫の寄生部位によって、
尿路住血吸虫症 と 腸管住血吸虫症とに大別できる。
(住血吸虫はそれぞれ尿路または腸管を取り巻く静脈叢に寄生する。)

尿路住血吸虫症では、血尿がみられ、進行すると尿路の線維症や腎炎が認められる。  
合併症として膀胱ガンが増えることも知られている。
病変は生殖器にも及び、女性では陰部の炎症や出血、結節、性交痛など、
男性では精嚢や前立腺に異常が見られ、不妊の原因にもなる。

腸管住血吸虫症では、腹痛、下痢、血便などがみられる。
進行すると肝脾腫がおこり、門脈圧亢進により腹水が溜まる。
食道静脈瘤が認められ、吐血する場合もある。
脳腫瘍に似た症状を示すこともある。


人に感染する住血吸虫としては、


尿路周囲の静脈叢に寄生する

1)ビルハルツ住血吸虫(Schistosoma haematobium)

門脈など腸管周囲の静脈叢に寄生する

2)インターカラーツム住血吸虫(S. intercalatum)
3)日本住血吸虫(S. japonicum)
4)マンソン住血吸虫(S. mansoni)
5)メコン住血吸虫(S. mekongi)

の5種が存在する。

Schistosomiasis_Life_Cycle_ja.png


※ かつては日本でも山梨県・広島県・福岡県で日本住血吸虫の感染者が多かった が、
   1978年に山梨県で確認された患者を最後に、新たな感染者は報告されていない。
   1990年に福岡県で安全宣言、1996年に山梨県で終息宣言がされ、
   世界で唯一住血吸虫症を撲滅した国となった。




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