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各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
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免疫特集5:アレルギー、サイトカイン

meneki4.jpg 
http://www.yscbrp.com/treatment/cytokine/

医師国家試験過去問データベース から


12)107医G14

107g14.jpg 




13)106医B3

106b3.jpg 




14) 106医B22


106b22.jpg 




15) 105医G38

105g38.jpg 


解答:MOREへ


免疫関係のテキスト



共にアマゾンで上位にランクしていますが、コメントからは
”好きになる免疫学” の方がよさそうです。




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解答


12)107医G14

107g14.jpg 


正解 e

theme: Ⅳ型アレルギー

comments:
a~d I型アレルギーに分類される。
e 正しい。IV型アレルギーに分類される。


13)106医B3

106b3.jpg 


正解 b

theme: 即時型食物アレルギー

comments:

a 疑わしい食物を与えない状況で発作が起こらない、ということを示す。が、確定診断には至らない。

b 正しい。食物負荷試験は発作を誘発しうるため危険な検査ではある。
     が、本問は危険かどうかについての判断は問うておらず、あくまで「診断で最も有用なの」を選ぶように指示されているため正解となる。

c 特異的IgE検査は陽性率が低いことが問題。確実性においてはbの方が勝る。

d リンパ球刺激試験はIV型アレルギーの検査である(即時型はI型)。

e 一種の負荷試験であり、bに類似するも、確実性においてはbの方が勝る。

※食物負荷試験は危険を伴う検査であり、選びきれずcやeに逃げた受験生が多かったようだ。
  が、国家試験においては設問文がすべて。
  言い方は悪いかもしれないが、少なくともこの問題は「患者を失ってもよいので、
  とにかくアレルギーを確実に診断できるものを選べ。」と言っているに等しい。
  そういった意味で、倫理的に良問とは言いがたい。


14) 106医B22


106b22.jpg 


正解 d

theme: サイトカイン

comments:
103E25とほぼ同一問題。

a IL-1は発熱に関与する。

b IL-2は細胞傷害性T細胞〈Tc〉やNK細胞の活性化に関与する。

c IL-3は造血幹細胞から各種細胞への分化に関与する。


d 正しい。IL-4はB細胞に作用し、IgE産生に関与する。

 
e IL-5は好酸球の分化・増殖に関与する。


15) 105医G38

105g38.jpg 

正解:a,c,d

theme: 血球・サイトカイン

comments:

a 正しい。G-CSFは多能性幹細胞から顆粒球を増加させるように誘導する。
 ゆえに好中球を増やす方向に働く。

b インターフェロンαは抗ウイルス作用や細胞増殖抑制作用をもつ。

c 正しい。IL-2は細胞傷害性T細胞〈Tc〉のほか、NK細胞の活性化を担う。

d 正しい。エリスロポエチン〈EPO〉は多能性幹細胞から赤血球を産生させる方向へ誘導する。

e 血小板はトロンボポエチン〈TPO〉により産生が誘導される。


以下、http://www.i-madoka.com/cytokine.html から
IL名 産生細胞 主要効果 
IL-1α、IL-1β マクロファ-ジ、線維芽細胞、血管内皮細胞等 T細胞B細胞等のリンパ球の増殖とその機能の維持、好中球マクロファ-ジの機能を高めたり、血管内皮細胞・線維芽細胞を増殖させたり、体温中枢に働いて発熱をもたらし、炎症に関わる反応を誘導します。 
IL-2T細胞 主にT細胞によって産生されます。T細胞増殖因子と呼ばれます。NK細胞B細胞を増殖させたり、マクロファ-ジを活性化する働きもあります。 
IL-3 T細胞肥満細胞 主にT細胞によって産生されます。さまざまな未熟血球の増殖因子、肥満細胞の増殖因子。 
IL-4 T細胞、肥満細胞 主にT細胞によって産生されます。
B細胞を増殖させ抗体産生細胞に分化させる重要なサイトカインです。肥満細胞やマクロファ-ジも増殖させます。
 
IL-5 T細胞、肥満細胞 主にT細胞によって産生されます。
B細胞の抗体産生を補助する作用があります。好酸球を増殖させ活性化する働きもあります。IgA産生に関与します。
 
IL-6 T細胞、線維芽細胞、血管内皮細胞など B細胞を抗体産生細胞に分化させる作用、表皮細胞の増殖、血小板生成を高める作用。
肝臓に急性期反応物質(CRPなど)を産生させ、逆にアルブミンなどの産生を抑えたりする働きがあります。
 
IL-7 骨髄、胸腺基質細胞 未熟B細胞、未熟T細胞の増殖を促します。 
IL-8 マクロファ-ジ、線維芽細胞、表皮細胞、血管内細胞 好中球とT細胞の走化性及び活性化を誘導します。 
IL-9 T細胞 T細胞、肥満細胞の増殖を誘導します。 
IL-10 T細胞(Th2)、活性化B細胞、単球 Th1細胞やマクロファ-ジからのサイトカイン産生を抑制し細胞性免疫を抑えます。B細胞の増殖を誘導します。
Th1からTh2への転換。
 
IL-11 骨髄基質細胞 造血幹細胞、巨核球増殖、マクロファ-ジ前駆細胞の刺激と増殖を誘導します。 
IL-12 マクロファ-ジ、B細胞、肥満細胞 キラ-T細胞の活性を高める。NK細胞の活性化によりをIFN-γの分泌を誘導します。ThからTh1への転換、IgE分泌の阻害。 
IL-13 T細胞、NK細胞 B細胞の抗体産生を誘導します。マクロファ-ジからのサイトカイン産生を抑制します。IgE分泌の誘導。 
IL-14 B細胞 B細胞増殖因子の誘導。 
IL-15 マクロファ-ジ、骨髄基質細胞  NK細胞の増殖及び細胞傷害性の誘導、NK細胞分化の誘導。 
IL-16  CD8+T細胞 CD4+T細胞を活性化します。 
IL-17 活性化T細胞 血管内皮細胞、線維芽細胞からサイトカイン産生を誘導します。 
IL-18  マクロファ-ジ T細胞、NK細胞にIFN-γを産生させ、NK細胞の細胞傷害活性を高めます。 

インターフェロン産生細胞主要効果
インタ-フェロン-α
IFN-α
好中球、マクロファージウイルスの細胞内での複製を抑えます。

インタ-フェロン-β
IFN-β
繊維芽細胞
インタ-フェロン-γ
IFN-γ
T細胞、NK細胞

造血因子産生細胞主要効果
SCF骨髄での血球の生成に携わっている造血因子で、最も未熟な幹細胞に働きます。
GM-CSF顆粒球、単球共通の未熟細胞に働きます。
G-CSF顆粒系に働きます。
M-CSF  単球系に働きます。
 エリスロポエチン 赤血球系に働きます。 
 トロンボポエチン 巨核球に働きます。 


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2016/04/11 23:20 免疫:歯科 TB(-) CM(0)
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