スポンサーリンク 口腔顔面領域の発育 1 - 医療関係資格試験マニア
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かず

Author:かず
某総合病院で日々、臨床で忙しい医師カズです。
各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
内容は、国内の医師、歯科、薬剤師、看護師国試など、さらには米国医師資格試験(USMLE)、米国歯科医師資格試験(NBDE)あたりの問題にも挑戦する予定です。
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口腔顔面領域の発育 関係の問題

最近の歯科国試問題 (106-108回) から

解説は一部のみでご勘弁を。


107A-27
出生時に歯胚形成が開始されるのはどれか。1つ選べ。

a 中切歯
b 乳中切歯
c 第一小臼歯
d 第一大臼歯
e 第一乳臼歯


解答 c


歯胚形成 http://www.ne.jp/asahi/fumi/dental/perio3/develop/develop1.html

(参考:http://www.wakaba-d.or.jp/builder/nyuusi/nyuusi.html)

胎生6週から上皮と間葉組織の相互誘導により、
歯ができる部分の口腔上皮が結合組織の方へ肥厚し始めます。

胎生8~9週になると口腔上皮が肥厚した部分の間葉組織も増殖し始めます。
この時期を蕾状期といいます。

歯胚形成1

胎生9~10週になると、増殖した口腔上皮は帽子状の形態となり、エナメル器と呼ばれます。
間葉組織は歯乳頭と歯小嚢に分化します。
エナメル器、歯乳頭、歯小嚢を合わせて歯胚と呼びます。
この時期を帽状期といいます。

歯胚2


胎生14週になるとエナメル器は外側を覆う外エナメル上皮と歯乳頭に接する内エナメル上皮に分かれます。
外エナメル上皮と内エナメル上皮の間の部分はエナメル髄と呼ばれ、突起状の細胞が網状に認められます。
この時期を鐘状期といいます。

dev03.gif



107C-111

一次口蓋に形成されるのはどれか。2つ選べ。

a 上顎乳中切歯
b 上顎乳側切歯
c 上顎乳犬歯
d 上顎第二乳臼歯
e 上顎第一大臼歯


解答  a b



108C-47 

永久歯の萌出時期の予測に最も有効なのはどれか。1つ選べ。

a BMI
b 生活年齢
c 歯根形成量
d Rohrer 指数
e 手根骨化骨数


解答 c

肥満度の指標 http://keisan.casio.jp/exec/system/1161228729


幼児: カウプ指数=体重(kg)÷身長(cm)2×10 4
 13未満(やせ)
 13~15未満(やせぎみ)
 15~18未満(正常)、
 18~20未満(肥満ぎみ)
 20以上(肥満)

学童: ローレル指数=体重(kg)÷身長(cm)3×10 7
 100未満(やせ)
 100~115未満(やせぎみ)
 115~145未満(正常)、
 145~160未満(肥満ぎみ)
 160以上(肥満)



106A-120
5歳児が生後1か月の新生児よりも大きい値を示すのはどれか。1つ選べ。

a 下顎窩の深さ
b 大泉門の面積
c 下顎角の開大度
d 胸囲に対する頭囲の割合
e 顔面頭蓋容積に対する脳頭蓋容積の割合




解答 a



106C-29
下顎骨の写真_別冊No. 2_を別に示す。
成長過程で吸収するのはどれか。1つ選べ。

106C-29.png

a  ア
b  イ
c  ウ
d  エ
e  オ



解答 e



107A-24
上顎で成長に伴って骨吸収するのはどれか。1つ選べ。

a 鼻腔底
b 上顎結節
c 頰骨上顎縫合部
d 正中口蓋縫合部
e 歯槽突起口蓋側面




解答 a



108C-11 

鼻上顎複合体の成長過程で骨吸収する部位はどれか。1つ選べ。

a 鼻骨の前面
b 正中口蓋縫合
c 頬骨弓の外側面
d 上顎結節の後面
e 口蓋突起の鼻腔面



解答 e




107A-101
軟骨内骨化と膜内骨化の両者によって成長するのはどれか。2つ選べ。

a 鼻骨
b 頰骨
c 下顎骨
d 頭頂骨
e 蝶形骨



解答  c e




107C-110
乳幼児期の正常な口腔機能発達に重要なのはどれか。2つ選べ。

a 1 歳までの卒乳
b 発達に合わせた離乳食形態
c 生後3 か月からの離乳開始
d 成人と同じ味付けの離乳食
e 1 歳半ころまでの成熟型嚥下への移行



解答 b e



107C-21
乳児型嚥下の残存によって起こるのはどれか。1つ選べ。

a 叢生
b 開咬
c 鋏状咬合
d 過蓋咬合
e 下顎前突



解答 b


乳児型嚥下(Oral Studio)

【概要】
乳児が母親の乳を吸綴し嚥下を行うパターンは、成熟型咀嚼・嚥下パターンとは異なっている。

【詳細】
特徴は下を突き出すとともに下顎を前方に移動させ、口輪括約筋の活動とともに乳首を
つかまえて吸綴し、吸綴から嚥下までの哺乳動作中下顎を前後方向にピストン運動させる。
その間舌は低位で舌背は凹んだ形をとっている。

歯の萌出前後に乳児型の嚥下パターンが長く残ると、不正咬合の原因の一つとなる。
上下顎の歯の間に舌を突出させたり、口唇を介入させたりする異常嚥下癖が前歯部の
開咬を発症
させることが考えられ、逆に開咬患者では嚥下時に口腔内の陰圧を保持するために、
舌の突出や口輪筋の緊張を余儀なくされて症状を悪化させる要因になる。

《参考:成熟型嚥下》
成熟型においては舌や下顎は前方に突出せず、
口輪筋の緊張は減少して下顎挙上筋が顎位をコントロールするようになる



107C-54
1 歳6 か月児歯科健康診査でO2 型に分類されるのはどれか。2つ選べ。

a  祖父母が養育者である。
b  歯磨きに協力的である。
c  間食時間が決まっている。
d  指しゃぶりが継続している。
e  哺乳ビンでスポーツ飲料を飲んでいる。



解答 a e

虫歯の罹患型 http://okwave.jp/qa/q2572603.html

 

O1:むし歯もなく歯の汚れもなく良好なもの。
O2:むし歯はないが、歯の汚れが目立つもの。
      将来、むし歯になる可能性がある。

A  :上の前歯のみ、もしくは、奥歯のみにむし歯があるもの。
B  :上の前歯と奥歯、両方にむし歯があるもの。
C  :奥歯と、下の前歯両方にむし歯があるもの。
    ただし、下の前歯にむし歯があれば、
    奥歯にむし歯がなくてもCになります。




107A-100

歯の異常と発現しやすい歯種の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
a 歯内歯――――――――――上顎側切歯
b 切歯結節―――――――――下顎乳中切歯
c 中心結節―――――――――上顎第一大臼歯
d タウロドント―――――――下顎第一乳臼歯
e プロトスタイリッド――――上顎第二乳臼歯



解答 a d




107A-32
周波条に関連するのはどれか。1つ選べ。

a オーエン外形線
b レッチウス線条
c トームスの顆粒層
d シュレーゲル線条
e アンドレーゼン線条



解答 b

エナメル質

 横紋:4μmごとの成長線
 レッチウス条:横紋が20μm間隔に色濃く出たものの連なり
 周波条:レッチウス条が歯冠表面で観察されたもの
 ハンターシュレーゲル条:縦断切片標本にて、横紋の走行断面の違いによって生じるもの

象牙質

 エブネル線:象牙質の4μmごとの成長線。
 アンドレーゼン線:エブネル線が5本ごとに強調されたもの
 オーエンの外形線:石灰化不全により、球間象牙質の連なりによって見えるもの。

http://dental-basic.blogspot.jp/2011/10/blog-post_6148.html






107A-76
第一大臼歯の異所萌出によって、下顎に比べ上顎で
第二乳臼歯の歯根吸収を生じやすい理由はどれか。
1つ選べ。

a  歯冠頰舌径の差
b  萌出時期の違い
c  萌出経路の違い
d  歯肉の厚径の違い
e  歯冠近遠心幅径の差



解答 c



108C-75 
個人識別における年齢推定に有用な情報はどれか。2つ選べ。

a 過剰歯
b 矮小歯
c 歯の咬耗
d 咬合関係
e 歯根象牙質露出



解答 c e



107A-52
3 歳の女児。上顎乳中切歯が残根状態であり、
1年前から歯の痛みや歯肉の腫脹を繰り返していたという。
後継永久歯に生じる可能性のあるのはどれか。1つ選べ。

a 骨性癒着
b Turner 歯
c Hutchinson 歯
d 歯髄腔の狭窄
e 象牙質形成不全



解答 b

Turnerの歯 (Oral Studioから)

《原因》
・乳歯の慢性根尖性歯周炎→後続永久歯に認められる
《特徴》
特に小臼歯部に多い




Hutchinson 歯 (Oral Studioから)

≪概要≫
・英国の外科医Hutchinsonは、先天性梅毒に特有な病変として、
   実質性角膜炎
   内耳性難聴
   半月状切痕歯
をあげた(Hutchinson三徴)

・このうち半月状切痕歯はHutchinson歯とよばれる

HutchinsonsTeeth.gif

http://meddic.jp/Hutchinson's_teeth



≪特徴≫
・永久歯の上顎中切歯の切縁に浅い半月状の凹入切痕がある
・歯冠は切縁にいくにしたがって狭窄している
・隅角は丸みを帯びているため歯冠は樽状をなしている
・歯冠の幅も正常な歯に比べて小さい
・しばしば位置の異常をともなっている
・通常、上顎中切歯に両側性に発現するが、片側性のこともあり、半月状切痕をともなわないものもある
・歯冠修復が必要になる



107C-6
成長期における上顎歯列の狭窄の成立機序を示す。
口呼吸→①→上顎歯列の狭窄
① に入るのはどれか。1つ選べ。

a 低位舌
b 弄舌癖
c 鼻中隔彎曲
d ブラキシズム
e 咽頭扁桃肥大



解答 a



108A-80 
連続抜去後に永久歯列期に予測されるのはどれか。2つ選べ。

a 叢 生
b 過蓋咬合
c 犬歯の遠心傾斜
d 第一大臼歯の挺出
e 第二小臼歯の遠心傾斜



解答 b c



107C-86
口唇・口蓋裂児に生じやすいのはどれか。2つ選べ。

a 正中埋伏過剰歯
b 上顎中切歯の捻転
c 上顎側切歯の先天欠如
d 上顎両側中切歯の癒合
e 上顎第一小臼歯の形成不全



解答 b c

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