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熱傷についての問題
108回医師国試 医師国家試験過去問データベース から引用 ![]() http://traumamon.com/6991.fulltext 108E63 ![]() ![]() 108E64 ![]() 108E65 ![]() 正解:MOREへ
スポンサーリンク 108E63 ![]() ![]() 正解 c theme: Burn Indexの算出 comment: ![]() http://qjomiuchi.exblog.jp/5431922/ I度熱傷面積:左上肢のみ=9% II度熱傷面積:体幹後面(背中)のみ=18% III度熱傷面積:右上肢(9%)+体幹前面(18%)=27% Burn Index=II度熱傷面積(%)×1/2+III度熱傷面積(%)。 上記の数値を代入し、18×1/2+27=36が正しい。 108E64 ![]() 正解 b theme: 気道熱傷・一酸化炭素中毒 comment: 「口唇と鼻孔周囲とに煤の付着を認める」がポイント。 気道熱傷を疑わせる記載であり、これに対する対応が急がれる。 a 栄養状態について考慮する段階ではない。 b 正しい。気道熱傷による気道浮腫に対して予防的気管挿管を行う。 c 細菌感染について考慮する段階ではない。 d 熱傷による血圧低下は循環血液量減少が原因であり、 昇圧薬は無効。次問にあるように、輸液が優先される。 e 熱傷による浮腫に対して減張切開が有効なことがあるも、現時点ではbが優先される。 108E65 ![]() 正解 b theme: 受傷後24時間の輸液量 comment: 悪質な問題。 「ただし、Baxterの公式では最初の24時間の輸液量を4(ml)×体重(kg)×熱傷面積(%)とする」とあるも、 ここでいう「熱傷面積」とは実はII度とIII度のみ のことなのである。 I度を含めてはならない!!! Wikipedia Baxter法=乳酸加リンゲル4ml×熱傷面積(%)×体重(kg)で求められる。 熱傷面積はⅡ度%+Ⅲ度%で計算し、Ⅰ度熱傷は面積に含めない。 重症度の判定に用いるBurn Index=Ⅱ度%×1/2+Ⅲ度%との混同に注意が必要。 計算で求められた総輸液量を、最初の8時間で半量を投与し、次の16時間で残り半量を投与する。 例えば、 熱傷面積20%、体重50kgの人であれば、4×20×50=4000mlとなる。 これを始めの8時間で2000ml輸液し、次の16時間で2000ml輸液するという事になる。 受傷後8時間は毛細血管透過性亢進と血管内水分喪失が著明となるため輸液量は多くなる。 ただ、バクスターの公式は目安であり、他の外傷の併存、電撃症、気道熱傷、アルコール依存、 重傷深部熱傷、幼児などでは更なる輸液負荷が必要になることが多い。 また、尿量、電解質、新機能に問題があれば、肺動脈楔入圧をモニタリングしながら輸液を行い、 成人では尿量50ml~100ml=0.5ml~1ml/kg以上を保つように行う。 ゆえに、4ml×60kg×(18+27)%=10,800mlが正しい。 万が一、I度も計算に入れてしまうと、4ml×60kg×(9+18+27)%=12,960mlとなり、aを選んでしまう。 計算ミスをした場合の選択肢まで入れてある、という出題者の意地悪さを感じさせる問題である。 出題者としては、公式をしっかり覚えていた人を少しだけ優遇したい、という気持ちがあったのかもしれないが、 だったら公式自体本文で与えるのを止めるべきである。 そもそも受験当日の異常なプレッシャーの中で、一見親切に与えられた公式のひっかけを即座に見抜くスキルまで、 日本国の医師には要求されていない。 国家試験問題の99%は良問なのだが、まれにこうした「ひっかけ」問題があるため、 受験生が必要以上に疑心暗鬼に陥ってしまう現象があり、不毛に思える。 こうした作問をする出題者には早々に引退を願いたい。
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