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薬理・麻酔:基本的な問題

ロムニー配信 第18 号から引用

general-anesthesia.jpg 
http://midtowndentistry.com/services/sedation/general-anaesthetic-and-twilight-sleep-an-expert/


問1 次の吸入麻酔薬の中で呼吸抑制のないものはどれか。1つ選べ。

A.笑気
B.ハロセン
C.イソフルレン
D.セボフルレン
E.エンフルレン


問2 次の吸入麻酔薬のうち、血液/ガス分配係数が最大なのはどれか。1 つ選べ。

A.笑気
B.ハロセン
C.イソフルレン
D.セボフルレン
E.エンフルレン


問3 抗原虫薬はどれか。1つ選べ。

A.アシクロビル
B.イソニアシド
C.ナイスタチン
D.ポリミキシン
E.メトロニダゾール


問4 難聴を引き起こすリスクのある抗菌薬はどれか。1 つ選べ。

A.カナマイシン
B.セファクロル
C.ミノサイクリン
D.オフロキサシン
E.クロラムフェニコール


問5 アミド型の局所麻酔薬の特徴で正しいのはどれか。全て選べ。

A.肝臓で分解
B.アレルギーが多い
C.コカインは表面麻酔にのみ使用
D.メピバカインは血管収縮作用がある
E.プロピトカインはメトヘモグロビンを起こす


解答:MOREへ

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解答

問1 次の吸入麻酔薬の中で呼吸抑制のないものはどれか。1つ選べ。

A.笑気
B.ハロセン
C.イソフルレン
D.セボフルレン
E.エンフルレン

まず、この選択肢を見たときに、大別できるかどうかです。
「笑気=亜酸化窒素」のみがガス麻酔薬で、その他は揮発性麻酔薬です。
呼吸抑制は「笑気」にはありませんが、揮発性麻酔薬にはすべてあります。
したがって、正解はAとなります。

なお、この選択肢でしばしば大切になるのは「ハロセン」です。
ハロセン(ハロタン)は「悪性高熱症」の既往の患者さんには使用してはいけないことが有名ですが、
その他、肝臓疾患の人にも使用禁忌です。


問2 次の吸入麻酔薬のうち、血液/ガス分配係数が最大なのはどれか。1 つ選べ。

A.笑気
B.ハロセン
C.イソフルレン
D.セボフルレン
E.エンフルレン

MAC(最小肺胞内濃度)が最大なのが笑気であることは誰もが知っていますが、
血液ガス分配係数が最大なのがハロセンであることは意外と知られていません。

ちなみに、この2つが天秤になり、MACが最小もハロセンとなり、
血液/ガス分配係数が最小なのが笑気である。

したがって、正解はBのハロセンです。

 最小 最大
MAC ハロセン 笑気
血液/ガス分配係数 笑気 ハロセン


 
笑気が最大と知っていれば、他は覚えなくてもこの図は書ける。


問3 抗原虫薬はどれか。1つ選べ。

A.アシクロビル
B.イソニアシド
C.ナイスタチン
D.ポリミキシン
E.メトロニダゾール

アシクロビル:抗ウイルス薬
イソニアシド:抗結核薬
ナイスタチン:抗真菌薬
ポリミキシン:ポリペプチドの抗菌薬
メトロニダゾール:抗原虫薬

したがって、正解はEです。


問4 難聴を引き起こすリスクのある抗菌薬はどれか。1 つ選べ。

A.カナマイシン
B.セファクロル
C.ミノサイクリン
D.オフロキサシン
E.クロラムフェニコール

解答

カナマイシン=アミノグリコシド系
⇒ 難聴

セファクロル=セフェム系
⇒ アレルギー

ミノサイクリン=テトラサイクリン系
⇒ 硬組織の形成阻害

オフロキサシン=ニューキノロン系
⇒ けいれん、光線過敏症

クロラムフェニコール
⇒ 骨髄抑制(再生不良性貧血)

したがって、正解はAです。


問5 アミド型の局所麻酔薬の特徴で正しいのはどれか。全て選べ。

A.肝臓で分解
B.アレルギーが多い
C.コカインは表面麻酔にのみ使用
D.メピバカインは血管収縮作用がある
E.プロピトカインはメトヘモグロビンを起こす

解答

エステル型とアミド型に分けることが最初の条件。

この中でコカインは「エステル型」に入るため、この時点で除去選択肢となる。

続いて、アレルギーを起こすのもエステル型の特徴となる。

アミド型はアレルギーを引き起こさない傾向にあるため、一般的に使用される。

しばしば問われるのは、エステル型は「血中の偽コリンエステラーゼ」で分解されるということ。

アミド型は「肝臓」で分解される。

今回選択肢に挙げた「プロピトカイン」と「メピバカイン」はそれぞれ大きな特徴があり、
前者は「メトヘモグロビン血症」を引き起こし、
後者は「血管収縮能がある」ということを覚えておこう。

したがって、正解はA,D,E

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