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嚥下関係の問題
![]() https://slpswallowing.wordpress.com/the-stages-of-swallowing/ 過去の国試問題を参考に作成 1)嚥下反射の誘発に最も関与するのはどれか。1つ選べ a 鼓索神経 b 大口蓋神経 c 反回神経 d 上咽頭神経 e 大錐体神経 2)不随意運動に起因する摂食嚥下障害がみられるのはどれか。すべて選べ。 a パーキンソン病 b 進行性核上性麻痺 (PSP) c アルツハイマー病 d アスペルガー症候群 e アテトーゼ型脳性麻痺 f 筋委縮性側索硬化症 (ALS) 3)咽頭期に認められるのはdそれか。1つ選べ。 a 食物の捕食 b 食物の認知 c 食塊の形成 d 食塊の移送 e 嚥下の誘発 以下の記事も参考に! 嚥下に関する練習問題嚥下特集 1:基礎、検査嚥下特集 2:摂食・嚥下障害に伴う問題嚥下特集 3:摂食・嚥下リハ嚥下特集 4:ST国試
スポンサーリンク 1)嚥下反射の誘発に最も関与するのはどれか。1つ選べ a 鼓索神経 b 大口蓋神経 c 反回神経 d 上咽頭神経 e 大錐体神経 正解 d 鼓索神経: 大錐体神経: ![]() area 1: (茎乳突孔)付近での障害なら表情筋のみの症状を呈しますが、 area2: 鼓索神経合流部より中枢の障害では、味覚障害及び唾液分泌障害を感じます。 これは約20%見られ、味覚検査は電気味覚計を用いてられます。 area 3: アブミ骨筋神経よりも中枢側の障害では、 さらに聴覚過敏が加わり、約7%見られる。 area 4: 膝神経節を含む障害では、 涙分泌異常による眼の乾燥が加わるので自覚しやすいと言えます。 これとは逆に、涙過多の症状を訴える患者さんが約20%にみられますが、 これは涙管でポンプ作用を司る眼輪筋などの麻痺によるものとされる。 http://ganmenshinkeimahi.web.fc2.com/syoujyou/ 大口蓋神経: 翼口蓋神経節の枝の一つ。 一般感覚と副交感神経繊維の両方を持つ。 大口蓋管を下り、大口蓋孔より硬口蓋に現れ、硬口蓋にある溝を通り、切歯近くまで向かう。 硬口蓋部の歯肉、粘膜、唾液腺を支配し、鼻口蓋神経の末端とつながる。 ![]() http://www.oralstudio.net/stepup/jisho/sakuin/E382BF/05207_12.php 反回神経: 迷走神経の枝の一つです。 大きな特徴はその走行で、迷走神経は脳幹から頸部を下降して胸腔に入りますが、 そこで反回神経は枝分かれし、その名の通り「反回」して、また頸部に向かって上向します。 頸部では主に声帯を動かす筋を支配しています。 図1 反回神経 ![]() 反回神経が麻痺をすると、声帯の動きが悪くなるため、声がかすれる(嗄声)、 咳が弱くなる(咳は声帯を使います)などの症状が出ます。 また、声門閉鎖による気道防御ができなくなるため、今回の患者さんのように誤嚥しやすくなります。 https://nursepress.jp/223803 2)不随意運動に起因する摂食嚥下障害がみられるのはどれか。すべて選べ。 a パーキンソン病 b 進行性核上性麻痺 (PSP) c アルツハイマー病 d アスペルガー症候群 e アテトーゼ型脳性麻痺 f 筋委縮性側索硬化症 (ALS) 正解 ae まずは、嚥下反射について ![]() nucleus solitanus 孤束核、nucleus ambiguus 疑核 Ⅸ glossopharinigeal n. 舌咽神経、Ⅹ vagus n. 迷走神経 http://intranet.tdmu.edu.ua/data/kafedra/internal/anatomy/classes_stud/en/stomat/ptn/1/21%20Trigeminal%20nerve.htm 食塊が咽頭部に達すると、舌咽神経により延髄の孤束核に伝わる。 孤束核から、同じ延髄にある疑核にインパルスが伝わり、 迷走神経により、軟口蓋の挙上や食道の蠕動運動などが起こり、 食塊は一気に食道に送り込まれる。 b 進行性核上性麻痺 (PSP) 下の図のように、延髄より近位の脳幹部が委縮し、 パーキンソン症状、眼球運動異常、頻回の転倒、姿勢保持困難がおこる病気。 MRIでは特徴的なhuming bird sign ハチドリサインが有名。 従って、核上性の嚥下障害;仮性球麻痺によりdysphagiaが生ずる。 ![]() http://www.med.nagoya-u.ac.jp/noutokokoro/ippan/index.html f 筋委縮性側索硬化症 (ALS) 下図のように、運動神経の上位、下位ニューロン共に障害される病気である。 従って、延髄レベルの運動神経が障害されるため、当然 嚥下も障害される。 これは、球麻痺症状の一つである。 ![]() http://www.kdd1.com/kenko/138/als110.html c アルツハイマー病:認知症である。パーキンソン病に伴うアルツハイマーであれば正解となってしまうが。 d アスペルガー症候群:行動障害が主症状。通常、嚥下障害は生じない。 似たような問題が出た場合の対策として、 以下に不随意運動について記す。 不随意運動不随意運動とは? 本人の意思とは関係なく現れる身体の動きを、不随意運動という。 振戦 いわゆるふるえのこと。細かく振動するような動きをする。 安静時にみられる振戦(安静時振戦)と、ある姿勢をとった場合に現れる振戦(姿勢時振戦)がある。 安静時振戦は、パーキンソン病に特徴的であり、 姿勢時振戦のうち、ほかの神経異常を伴わないものを本態性振戦という。 ミオクローヌス 筋が急激に収縮することによるビクッとした動き。 片手や上腕、大腿などでよく認められる。 健常な人でも、入眠時に全身を一瞬ビクッとさせる動きとして生じることがある(入眠時ミオクローヌス)。 ヒョレア(舞踏運動)Chorea 舌を出したり、口をもぐもぐさせたり、四肢および頸部を素早く動かす。 軽度のときは、落ち着きがないように見えることもある。 ![]() アテトーゼ 手足や頭をゆっくりくねらせるような、不規則で緩慢な運動。 精神的緊張で悪化するが、安静や睡眠などで軽減、消失する。 ジストニア 異常姿勢をとり、きわめて緩慢な、ねじれるような運動。 全身性と局所性(書痙など)に分けられる。 バリズム 四肢を投げ出したり、振り回したりするような激しい運動。 精神的緊張などで増強、睡眠により減弱・消失する。 片側のみに生じることが多い(片側バリズム)。 時間とともにその程度は減弱し、消失することが多い。 原因振戦 パーキンソン病、本態性振戦、加齢(老人性振戦)、アルコール中毒、甲状腺機能亢進症など。 ミオクローヌス ミオクローヌスてんかん、クロイツフェルト・ヤコブ病など。 ヒョレア ハンチントン病、シデナム舞踏病、老人性舞踏病など。 パーキンソン病治療薬の作用過剰でみられることがある(ジスキネジア)。 アテトーゼ アテトーゼ型脳性麻痺、外傷、血管障害など。ジストニア ジストニア 遺伝性のものと、代謝異常など症候性のものがある。 バリズム 不随意運動がみられる側と対側の視床下核の梗塞ないし出血で起こる。 a 食物の捕食 b 食物の認知 c 食塊の形成 d 食塊の移送 e 嚥下の誘発 正解 e ![]() https://www.clinico.co.jp/nursing/worry/worry04.html 上の図を参考にすると、 a 食物の捕食:準備期(咀嚼期) b 食物の認知:先行期 c 食塊の形成:準備期(咀嚼期) d 食塊の移送:食道期 e 嚥下の誘発:咽頭期 正解はe |
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