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自己抗体の染色パターンの覚え方
みーの医学 http://medi.atsuhiro-me.net/entry/2015/07/04/212806 から 抗核抗体を構成する特異自己抗体はたくさんあり,一度に測定するのは難しいです. そこで自己抗体の一次スクリーニングとして,間接蛍光法による抗核抗体検査を用います. 抗核抗体検査では,ヒト由来の細胞に患者血清中の自己抗体を反応させ, 染色されるかどうかと,染色パターンを見ます. 代表的なものが5つあります. •Homogeneous pattern (均質型) : 核が均一に染まる. •Peripheral pattern (辺縁型) : 核の辺縁が染まる. •Speckled pattern (斑紋型) : 各内が斑状に染まる. •Nucleolar pattern (核小体型) : 核小体が染まる. •discrete speckled pattern (散在斑紋型) : セントロメアが染まる. ![]() 考え方ですが,この抗核抗体検査で診断できるわけではないことに注意します. あくまでも,染色パターンから自己免疫性疾患があるかどうかをスクリーニングする方法です. •Homogeneous pattern (均質型) ◦抗DNA-ヒストン抗体 → 全身性エリテマトーデス, シェーグレン症候群, 強皮症 •Peripheral pattern (辺縁型) ◦抗ds-DNA抗体, 抗ss-DNA抗体 → 全身性エリテマトーデス •Speckled pattern (斑紋型) ◦抗Sm抗体 → 全身性エリテマトーデス ◦抗U1-RNP抗体 → 混合結合組織病 ◦抗トポイソメラーゼ抗体 → 強皮症 ◦抗Jo-1抗体 → 多発性筋炎/皮膚筋炎 ◦抗SS-A,SS-B抗体 → シェーグレン症候群 •Nucleolar pattern (核小体型) ◦抗核小体抗体 → 強皮症 •discrete speckled pattern (散在斑紋型) ◦抗セントロメア抗体 → 強皮症 つまり,discrete speckled patternが見られたら抗セントロメア抗体の存在が疑われるので 強皮症を疑うものの確定診断ではない,と解釈します. 覚え方ですが, HomogeneousとPeripheral patternはDNAが染まっているので, DNA関連の自己抗体つまりSLEを疑います. Speckled patternはいろいろなパターンが有ります. Nucleolarとdiscrete speckled patternは強皮症を疑います. |
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