> 109回歯科国試:麻酔、緊急処置(D問題) - 医療関係資格試験マニア
FC2ブログ
様々な医療福祉関係の資格試験に挑むブログ
プロフィール

かず

Author:かず
某総合病院で日々、臨床で忙しい医師カズです。
各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
内容は、国内の医師、歯科、薬剤師、看護師国試など、さらには米国医師資格試験(USMLE)、米国歯科医師資格試験(NBDE)あたりの問題にも挑戦する予定です。
応援よろしくお願いいたします。

ブログ使用時の注意点:
PCビューで見ると、答えが隠れています。
解答を見る場合は、”MORE”ボタンをクリックして下さい。
スマホですと、全てが表示されてしまうので演習目的の場合はPCビューがお勧めです。

広告
カテゴリ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
学校・教育
9位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
3位
アクセスランキングを見る>>
楽天お勧め
google+1
 109回歯科国試:麻酔、緊急処置(D問題)


1)109D20

全身麻酔中の写真 (別冊No. 20) を別に示す。
口腔内手術中に矢印で示すチューブが破損した場合、
起こりうるのはどれか。
2つ選べ。

109d28 (2)


a 換気不全
b 胃液の排出
c 吸入酸素濃度の低下
d 麻酔ガス濃度の上昇
e 口腔内分泌物の気管内への侵入


2)109D28
81 歳の男性。
下顎右側第一大臼歯の自発痛を主訴として来院した。
高血圧症と脳梗塞の既往がある。
抜髄が予定された。
入室時の血圧は105/70 mmHgであった。
局所麻酔後、動悸と気分不良を訴え、
しばらくしても症状の改善がみられなかった。
術前と局所麻酔後の心電図 (別冊No. 28) を別に示す。
適切な対応はどれか。1つ選べ。

109d28 (1)



a 前胸部叩打
b AEDの装着
c β 遮断薬の投与
d アドレナリンの投与
e ニトログリセリンの投与


 

スポンサーリンク


解答


1)109D20

全身麻酔中の写真 (別冊No. 20) を別に示す。
口腔内手術中に矢印で示すチューブが破損した場合、起こりうるのはどれか。
2つ選べ。

109d28 (2)


a 換気不全
b 胃液の排出
c 吸入酸素濃度の低下
d 麻酔ガス濃度の上昇
e 口腔内分泌物の気管内への侵入

正解:ae


yjimage1R7WP5S7.jpg

http://www.info.pmda.go.jp/ygo/pack/100733/225ADBZX00197000_A_01_03/

黄色⇒はカフとつながるインフレーションtube

カフが萎めば、当然 喚起不全は起こる。
また、口腔内分泌物も気管内に入る。

よって、aeは正解。




Endotracheal_tube_colored.png
(Wikipediaから)



2)109D28
81 歳の男性。
下顎右側第一大臼歯の自発痛を主訴として来院した。
高血圧症と脳梗塞の既往がある。抜髄が予定された。
入室時の血圧は105/70 mmHgであった。
局所麻酔後、動悸と気分不良を訴え、
しばらくしても症状の改善がみられなかった。
術前と局所麻酔後の心電図 (別冊No. 28) を別に示す。
適切な対応はどれか。1つ選べ。

109d28 (1)



a 前胸部叩打
b AEDの装着
c β 遮断薬の投与
d アドレナリンの投与
e ニトログリセリンの投与

正解 c


ECGでは、QRS波形は正常だが、やや頻脈。
おそらく、
1) 過緊張による頻脈か、
2) 発作性上室性頻脈 PAT(またはPSVT; paroxymal supraventricular tachycardia)でしょうか?

発作性上室性頻拍は、
房室回帰性頻拍と房室結節リエントリー性頻拍とが90%を占め、
ともに房室結節がその頻拍の回路に含まれています。
ですから、房室結節の伝導を抑えると頻拍は止まりますし、予防もできる可能性があります。


img_2-a-6_1.gif 
http://jhrs.or.jp/lecture_2-a-6.html


薬物療法

房室結節伝導を抑える薬物としては、
カルシウムチャネル遮断薬、
β(ベータ)遮断薬、
ジギタリス、
ATP製剤などがあります。

カルシウムチャネル遮断薬としては、ベラパミルとジルチアゼムが一般に使われています。
ベラパミルは静脈注射(静注)でも経口投与でも使われ、ジルチアゼムは主に経口投与で使われます。
ジギタリスの静注薬を、短時間の点滴として投与することもありますが、即効性はない。

http://health.goo.ne.jp/medical/10650600



以上から1), 2)のいずれにせよ、考えられるものは
cの   β blockerしかないでしょう。


他の選択肢について


a 前胸部叩打: 
  心停止が適応でしょう。

b AEDの装着:
  自律リズムはあるので適応外。

d アドレナリンの投与:
  BP低下もないので、適応外でしょう。

e ニトログリセリンの投与:
  ECG上、ST変化はないので虚血性のものではなさそうなので、
  ニトロは必要ないでしょう。


消去法で解答できそうです。



心臓の電気刺激伝導系についてのおさらい。

こういう基本的な解剖生理は歯科国試の必修で出る可能性がありますので、
よく理解を!


th-n-01393.jpg 

http://medick.biz/category/select/pid/97514



関連記事
2016/07/15 06:00 歯科麻酔・救急 TB(-) CM(0)
コメント















 管理者にだけ表示を許可する

アクセス数
検索フォーム
知りたい疾患や用語に関連するブログ記事を探すのに使ってください
広告配信
人気記事
本ブログ内でよく読まれている記事
カレンダー
11 | 2020/12 | 01
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
月別アーカイブ(タブ)
各年のアーカイブ全体はLISTをクリック下さい。 LISTを閉じる際は、SELECTをクリック下さい。
リンク
医歯学などの勉強に有用なサイトを随時増やしていきます。 リンクサイトでアクセス出来ないものあれば、メールフォームで遠慮なく教えて下さい。
ブログランキングなど
ブロとも申請フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文: