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VFの読影 (109D35)
109D35 79 歳の男性。 食事時のむせを主訴として来院した。 嚥下造影検査の画像(別冊No. 35)を別に示す。 矢印で示す所見はどれか。1つ選べ。 ![]() a 誤嚥 b 鼻腔逆流 c 喉頭侵入 d 梨状窩残留 e 喉頭蓋谷残留 解答:MOREへ スポンサーリンク 109D35 79 歳の男性。 食事時のむせを主訴として来院した。 嚥下造影検査の画像(別冊No. 35)を別に示す。 矢印で示す所見はどれか。1つ選べ。 ![]() a 誤嚥 b 鼻腔逆流 c 喉頭侵入 d 梨状窩残留 e 喉頭蓋谷残留 写真;矢印は造影剤が気管内に入るのが明らか。 つまり、誤嚥。 正解 a ![]() 1が舌で、ご存知の方には当たり前のことなのですが、意外とのどの奥にまで舌が続いていることがわかります。 舌は口の中だけでなく、のどの中で食べ物を押し込むのに非常に大きな役割を占めているのです。 2は軟口蓋、“のどちんこ”のついている部分です。 この部分は、飲み込むときに反射的に持ち上がって、食べ物が鼻に逆流しないように鼻腔と咽頭腔を遮断する役割をします。 もちろん、構音時、言葉を作るときにもこの部分の動きは重要で、 鼻から“フガフガ”と抜けてしまうような言葉しか出せない場合は、この部分の動きが悪いことが予想されます。 3から下部の食道の入り口まで続くラインは、咽頭の後壁をさします。 飲み込むときにはこの部分についている筋肉も収縮して、食べ物を送り込む働きをします。 4は舌骨です。この骨は6に示す甲状軟骨、つまりのど仏のすぐ上にあるU字型の骨で、 上方は下顎の骨に吊り下がっており、下方は甲状軟骨を吊り上げているような位置にあります。 特に舌骨と下顎の骨をつなぐ筋肉(舌骨上筋群といいます)は飲み込みに最重要な働きをする筋肉で、 いわゆる“ゴックン”という反射的な飲み込みのときに強く収縮して、舌骨が前上方に移動し、 さらに甲状軟骨も持ち上がります。 食道の入り口は普段は閉じているのですが、この舌骨と甲状軟骨が前上方に移動することによって開きます。 ですから、逆にいうと舌骨や甲状軟骨の持ち上がりが弱い人は、食道の開きが悪いことが多く、 咽頭期の摂食・嚥下障害の主な原因となります。 5は喉頭蓋で、飲み込むときには倒れて気管のふたをします。 7は声門のある辺りを示し、そこから先が気管です。 8の食道入口部には上食道括約筋があって普段は閉じているのですが、 前述したように飲み込むときには舌骨や甲状軟骨の動きによって開きます。 http://www.igakunotomo.com/sesyoku/sesyoku04.html 以下に様々なVF所見を載せておきます。 ![]() http://www.peg.or.jp/paper/article/enge_kinou/1-2.html ①嚥下前の咽頭侵入: ②鼻腔への食塊の逆流: ③喉頭蓋谷や食道入口部などにおける食塊残留: ④嚥下時の喉頭蓋の反転不良: ⑤食塊の喉頭への侵入(食塊が声帯を越えない) ⑥気管内侵入:食塊が声帯を越えて気管に流入する(いわゆる誤嚥) |
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