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かず

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某総合病院で日々、臨床で忙しい医師カズです。
各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
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感度、特異度、尤度比に関する問題
医師国試問題

医師国家試験過去問データベース から


何度、勉強しても分かりにくい分野です。
私も、学生時代に公衆衛生の面接試験で苦労しました。




1)108H15 (105E22)

108h15.jpg 


2)104H22

104h22.jpg 



3)100E24

100e24.jpg 



4)109F10

109f10.jpg 




5)109H10

109h10.jpg 




6)107F11

107f11.jpg 




7)101C30

101c30.jpg 



8)107H12

107h12.jpg 

9)101C29

101c29# 


解答:MOREへ





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解答


1)108H15 (105E22)

108h15.jpg 

正解 b

theme: 感度・特異度・偽陽性率・陽(陰)性適中度

comment:105E22とは全く同じ問題
a 感度=80÷90=0.89
b 特異度=90÷110=0.82
c 偽陽性率=20÷110=0.18
d 陽性適中度=80÷100=0.8
e 陰性適中度=90÷100=0.9
以上より、bが正しい。

以下は、
医師国家試験のきちんとした解説 【コウメイ塾】
http://ishikokkashiken.com/sensitivity-specificity/ から

感度と特異度 | これで理解できるはず。

コウメイ:読者の方から感度と特異度について質問をいただいたきました。

なかなか理解しにくい内容なので、できるだけ分かりやすく説明していきます。

まずは質問を見てみましょう。

特異度が高いということは、
「病気がない方を間違って陽性と判定する可能性が低い」

逆の言い方をすると
「陽性ならば病気である可能性が高い」

よくこのように解説されますが、
「特異度が高い検査は感度が低い」
とも言われています。

感度が低いと言うことは結局
「病気のある方を陽性とする可能性が低い」
ということになるのではと矛盾を感じてしまいます。



コウメイ:
◾感度が高い検査⇒除外診断
◾特異度が高い検査⇒確定診断

これは間違いありません。


1.感度が低い⇒病気のある方を陽性とする可能性が低い

この表現も正しいのですが、勘違いしやすいです。


病気のある方を陽性と判定する可能性が低い検査は
病気の無い方を陽性としているわけではありません。

病気があってもなくても陽性になりにくいのです。

むしろ病気のある方を陽性とする可能性が低いということは、
病気の無い方はさらに陽性となる可能性が低いことになります。


このように感度が低い検査(特異度が高い検査)は実際に
病気があってもなかなか陽性にはなりません。


ということは、陰性であっても病気の可能性があるということです。


逆に、陽性になりにくい検査でもし陽性となったらそれは
絶対に病気があるということになります。


つまり確定診断に用いることができます。

大事なのでもう一度言いますね。


2.特異度の高い検査(=感度の低い検査)の結果の解釈

陰性となった場合
そもそもあまり陽性にならない検査だから陰性でも病気は否定できないな。
他の検査もあわせて判断しよう。


陽性となった場合
あまり陽性にならない検査で陽性になった!!
これは絶対に病気があるな。

となります。


以上で説明は終わりですがなかなか難しいです。




2)104H22

104h22.jpg 

正解 e
theme: 感度・特異度


20120911185905.png 
http://d.hatena.ne.jp/latex_alpha/20120911/1347358186


感度 0.9 =  ①/ ①+②: ①/100
従って ① = 90、② =10


特異度 0.4 = ④/③+④:④/100
従って  ④=40、③=60

答え;e




3)100E24

100e24.jpg 


正解 e
theme: 有病率・感度・特異度


4)109F10

109f10.jpg 


正解 d

theme: 尤度比・事前確率・事後確率

comments:
102F9と同一問題。当時も必修問題であった。
公式を使った解説はそちらの解説を参照のこと。

慣れ親しんだ表を作成してみよう。

こちらの解き方では余分な公式を暗記する必要がない。

今、「尤度比」→「陽性尤度比」と仮定しても一般性は失われない。

陽性尤度比=感度÷(1-特異度)=4であるため、
感度=4(1-特異度)と算出可能。みやすさのため、感度をx、特異度をyとすると、

x=4(1-y)、すなわち(1-y)=x/4となる(※)。

          疾病あり  疾病なし  合計
   検査陽性  20x    80(1-y)  20x+80(1-y)
   検査陰性 20(1-x)    80y   20(1-x)+80y
    合計      20     80    100

求めるべき事後確率=検査陽性で疾病あり÷検査陽性の合計
           =20x÷(20x+80(1-y)) ←(※)を代入
           =20x÷(20x+20x)=0.5

ゆえに50%が正しい。

なお、「尤度比」→「陰性尤度比」と仮定しても一般性は失われない。
その場合、(1-x)/y=4となり、(1-x)=4yとなる。

求めるべき事後確率=検査陰性で疾病あり÷検査陰性の合計
           =20(1-x)÷(20(1-x)+80y)
           =80y÷(80y+80y)=0.5

当然ながら、同じ答えに至る。


5)109H10

109h10.jpg


正解  c

theme: 感度・特異度

comments:
除外診断には感度の高い検査を、確定診断には特異度の高い検査を行う。

a 感度の高い検査が陽性でも、偽陽性の可能性が残り、確定診断にはつながらない。
b・d どんな検査であっても陰性の場合に確定診断を行うことは難しい。
c 正しい。上記の通り。
e (1-感度)/特異度とは陰性尤度比のこと。
この値が低い、ということは感度が高いことを意味する
(特異度は上限が1なのに対し、1-感度はいくらでも0に近づけることができることに注意せよ)。
検査特性を述べているに過ぎず、確定診断にはつながらない。


6)107F11

107f11.jpg 


正解  b

theme: 検査の診断特性

comments:
a ROC曲線 縦軸は感度、横軸は1-特異度である。

clip_image028.jpg 
http://kimuakilabo.main.jp/stat11.html

 正しい。感度が高い検査は除外診断に、特異度が高い検査は確定診断に有用である。

c 感度を上げると、特異度は一般に下がる傾向にある。

d 陽性反応適中度は、検査が陽性のときに真に疾患を有する割合を指す。

e 同じ検査であれば、検査前確率が高いほうが検査後確率は高くなる。


7)101C30

101c30.jpg 

正解  b
theme: 感度・特異度


8)107H12

107h12.jpg 

正解 a

theme: 感度を下げる要因

comments:
a 誤り。血液培養の検体は室温保存でよい。

b 血液培養によらず、検体採取の数は多いほど感度が上がる。

c 抗菌薬投与により菌が死滅するため、起炎菌を同定するためにはその前に検体を採取すべきである。

d 血液培養の検体採取は2セット以上が推奨されている。
  その際はコンタミネーションを防止するため、異なる部位からの採取が望ましい。

e 一度分注すると検体に空気が混入してしまう。
  これにより嫌気性菌が死滅してしまうため、先に嫌気性ボトルへ分注するとよい。



9)101C29

101c29# 

正解 c
theme: 尤度比

症状・検査結果と疾患の有無

疾患()

疾患()

症状陽性

a

b

症状陰性

c

d

aからdは人数

感度 = (真)陽性率 = a/(a + c)
特異度 = (真)陰性率 = d/(b + d)

偽陽性率 = b/(b + d)
偽陰性率 = c/(a + c)

陽性尤度比 Likelihood ratio for a positive finding (LR+) = 陽性率/偽陽性率
[a/(a + c)]/[b/(b + d)]

陰性尤度比 Likelihood ratio for a negative finding (LR-) =偽陰性率/特異度
[c/(a + c)]/[d/(b + d)]

*陽性尤度比とはその所見が患者でどれ位陽性に出やすいかを表す指標となる。

以上から、

陽性尤度比ing (LR+)
= 陽性率/偽陽性率 =感度/1-特異度=0.9/1-0.95=18

正解はc



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