スポンサーリンク 神経を抜いたのに、痛みがある - 医療関係資格試験マニア
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【歯内療法】神経を抜いたのに、痛みがある

nerve.gif 
http://www.haishasan.net/haisha_html/care/tooth/l_nerve.htm



歯科医師国家試験 臨床問題を熱く語るブログ (2016年07月26日 配信)  から

今日はエンドの話題です。

第110回国試では抜髄の術式問題
(天蓋除去とか、リーマー、ファイルのISO規格とか)もあやしいですよね

さて、
今回は抜髄後の自発痛について考えます。

「歯の神経を抜いたのに、なんで痛みが出るのだろう(´・ω・`)」

と患者さんは感じるようです。
患者さんからの信頼を失う原因となる非常に嫌なケースです。

抜髄後に生じる自発痛の原因は、

1、残髄
2、リーマー・ファイルの根尖孔からの突き出しによる歯根膜炎
3、咬合起因による歯根膜炎

以上の3点が考えられます。

以下コメントしていきますね!

1、残髄がある場合には、残存している歯髄組織が感染することで、自発痛が生じることがあります。
この場合には、浸潤麻酔をして、歯髄組織を除去して根管内を注意深く洗浄します。
(症状によっては、抗菌薬とNSAIDsを投薬することもあります。)


2、根尖孔からの突き出しで歯根膜炎が起こり、自発痛が生じることがあります。

この場合には、拡大せずに、根管内を念入りに洗浄することで対処します。

根尖孔からの突き出しの場合には、抗菌薬とNSAIDsを投薬した方がよいです。


3、抜髄操作をした場合には、歯根膜に物理的な刺激が加わるので、歯根膜に軽度の炎症が生じています。
そこで、抜髄した歯に刺激が加わらないようにするために、
咬合を落として、咬合圧がかからないようにすることが必要です。

咬合を落とさない場合には、咬合圧が原因となって、自発痛が生じることがあります。

咬合圧が原因で自発痛が生じた場合には、抜髄した歯を削合して、咬合圧がかからないようにします。

あと、抗菌薬とNSAIDsを投薬すると、痛みが早く消失することが多いです。

(注)上記1~3が複合的になっていることもあります)


2のシチュエーションでは、根尖孔を破壊していることも考えられるので、予後が悪くなる場合があります。

以前も書きましたが、根管長測定をしっかり行い、作業長の設定をきちんと設定することが大事です。

作業長の設定をきちんとすることで、根尖孔の破壊や器具の突き出しを防止することができるからです。


補足:以下のサイト 参照

http://www.haishasan.net/haisha_html/care/tooth/l_nerve.htm


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