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普通抜歯の術式-術式問題を舐めてはいけない!
歯科医師国家試験 臨床問題を熱く語るブログ (2016年07月04日配信) から 105A83 上顎右側第二小臼歯の抜去を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 9A) とエックス線写真(別冊No. 9B)とを別に示す。 手術操作で最初に行うのはどれか。1つ選べ。 a 根の分割 b 挺子の挿入 c 周囲骨の削除 d 鉗子による把持 e 歯周靱帯の切離 ![]() 解説:MOREへ スポンサーリンク 105A83 上顎右側第二小臼歯の抜去を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No. 9A) とエックス線写真(別冊No. 9B)とを別に示す。 手術操作で最初に行うのはどれか。1つ選べ。 a 根の分割 b 挺子の挿入 c 周囲骨の削除 d 鉗子による把持 e 歯周靱帯の切離 ![]() これって、秒殺の即答レベルの問題なんだよね。 この問題をむずかしく感じてしまった受験生の方は要注意です!!! 術式の理解が甘いです。 この抜歯の問題は、 埋伏抜歯ではなくいわゆる「普通抜歯の術式」を聞いています。 「普通抜歯の術式」は基本的な術式問題 です。 普通抜歯に使う器具も一緒に確認してください! カラーアトラスとしては 「抜歯の臨床」(医歯薬出版)がよいと思います。 (今は絶版になってしまったかもしれないですが、大学の図書館には置いてあるはずです) 普通抜歯の術式は、 1、デンタルX線写真を撮影(パノラマもあった方がよい) 2、服薬している薬を確認。特にBP製剤。 3、表面麻酔→浸潤麻酔 4、探針で歯周靭帯の切断をする 5、ヘーベルを歯根膜腔に挿入して脱臼 (注)なかなか脱臼しない場合には、歯を分割することもありえます。 (注)浸潤麻酔の効き目が悪い場合には、歯根膜腔内注射をすることもあります。 6、鉗子で抜歯 7、止血 8、生活上の注意・守っていただきたいことをPtに説明 (注1)抜歯当日の入浴は控えてもらい、シャワー程度にしてもらう。 (注2)血餅がとれてしまうと、痛みが出るのでうがいをしない。 となります。 あ、ちょっと付け足しをします! この症例では、すぐに歯周靭帯を触ることはないかもしれません。 なぜなら、歯質が歯肉に覆われているからです。 歯質が歯肉に覆われてしまっている場合には、歯質を露出させることを優先する歯科医師が多いです。 歯質を露出させて、 ヘーベルを挿入する歯根膜腔の位置を把握してから抜歯操作を実施する歯科医師が一般的だと思われます。 では、 どのようにして歯質を露出させるのかというと・・・・電気メスを使うんですね。 (注)もちろんペースメーカーが装着されているPtには禁忌です。 具体的には、 1、浸潤麻酔をする 2、その後歯質を全部露出させるように歯肉を電気メスを用いて切除する という流れです。 第105回Aー83の画像に書き込むと、以下のようになります。 ![]() 第105回A-83の場合には、与えられている選択肢から選ぶとすると、 「e 歯周靭帯の切離」しかありません。 でもね!!! 電気メスによる歯肉切除というのも正解になる可能性があります。 歯科臨床では、電気メスによる歯肉切除は頻繁に実施する手技なんです。 知らなかった受験生の方は、この機会に知っておいてくださいね! |
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