プロフィール
Author:かず 広告
最新記事
カテゴリ
アクセスランキング
楽天お勧め
最新コメント
google+1
|
【必修・薬理】COXのアセチル化
歯科医師国家試験 臨床問題を熱く語るブログ (2016年06月10日配信) からの引用です。 第109回A-107です。 109A107(既出) リン脂質の代謝経路の模式図を示す。 ![]() 酵素①を不可逆的にアセチル化するのはどれか。1つ選べ。 A アスピリン B インドメタシン C アセトアミノフェン D ジクロフェナクナトリウム E ロキソプロフェンナトリウム水和物 109回歯科国試:薬理基礎(AC問題)で扱いましたが、上記ブログでも扱っていたので再度!!アラキドン酸カスケードに関する問題でした。 実は選択肢aのアスピリンは商品名。 なぜか国試には商品名で出題されてしまう稀有な例です。 商品名が有名になりすぎて、一般名化してしまっているわけなんでしょうw この問題の 正解も選択肢a アスピリン です。 ここでちょっと、アラキドン酸カスケードの復習をしておきましょう! リン脂質 ↓ ホスホリパーゼA2 アラキドン酸 → ロイコトリエン ↓ COX プロスタグランジンH2 ↓ ①プロスタグランジンE2 ②トロンボキサンA2 という流れですね。 このうち、 副腎皮質ステロイドはホスホリパーゼA2を阻害します。 NSAIDsはCOXを阻害します。 COXにはCOX-1とCOX-2があります。 実はマニアックだけどCOX-3というものが存在すると言われていますが・・・・国試には出ないと思う。たぶん。 COX-1→全身組織に分布 COX-2→炎症部位に発現 んで。 NSAIDsがCOX-1を阻害するのか、COX-2を阻害するのかという話があります。 NSAIDsの多くは非選択的COX阻害薬です。 しかし!! COXを選択的に阻害する薬物もあるのです。 国試上知っておいた方がよいと思われるのはセレコキシブです。 セレコキシブはCOX-2選択的阻害薬として有名です。 (商品名:セレコックス) セレコックスには抜歯適応もあります。 というわけで、歯科医師国家試験に出題される可能性も高いわけです。 セレコキシブはCOX-2選択的阻害薬なので、 炎症部位に発現しているCOX-2のみに作用します。 そのため、非選択的COX阻害薬と比較して、胃腸障害などの副作用が出現しにくい と言われています。 ちょっと話がそれましたが、この問題の登場人物(?)のアスピリンについてコメントしておきます。 アスピリンは非選択的COX阻害薬なのですが、COXを不可逆的に阻害するという特徴があります。 具体的に言いますと、アスピリンはCOX-1をアセチル化することで酵素活性を阻害します。 第109回A-107はここを聞いていたわけですね。 アスピリンはNSAIDsの中で唯一COXを不可逆的に阻害する薬物です。
スポンサーリンク |
アクセス数
検索フォーム
知りたい疾患や用語に関連するブログ記事を探すのに使ってください
人気記事
本ブログ内でよく読まれている記事
カレンダー
月別アーカイブ(タブ)
各年のアーカイブ全体はLISTをクリック下さい。
LISTを閉じる際は、SELECTをクリック下さい。
リンク
医歯学などの勉強に有用なサイトを随時増やしていきます。
リンクサイトでアクセス出来ないものあれば、メールフォームで遠慮なく教えて下さい。
ブログランキングなど
ブロとも申請フォーム
メールフォーム
|