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かず

Author:かず
某総合病院で日々、臨床で忙しい医師カズです。
各種医療職の資格試験問題に挑戦しつつ、資格を目指す方々を励ますブログです。
内容は、国内の医師、歯科、薬剤師、看護師国試など、さらには米国医師資格試験(USMLE)、米国歯科医師資格試験(NBDE)あたりの問題にも挑戦する予定です。
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歯科薬理:96A, 97A, 98A

5127ov7CRNL.jpg 
https://www.amazon.ca/Pharmacology-Therapeutics-Dentistry-John-Yagiela/dp/0323055931



98歯A71-73
98a71-73.png 

98歯A74, 75
98a74,75

97歯A-89, 90
97a89 90

96歯A70-75
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解答:MOREへ

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解答

98歯A71-73
98a71-73.png 

正解

A71: a

A72: d

ベンゾジアゼピン系薬は
脳内のGABA受容体に存在するベンゾジアゼピン結合部位に作用することでCl-の流入を促し、
脳の働きを抑える。
これによって、催眠作用を引き起こす


pharmacology-e9.gif

・ベンゾジアゼピン系薬の副作用

 ○持ち越し効果
薬物の効果が次の日の朝まで続いてしまい、眠気やふらつきなどの症状が出てしまう

 ○記憶障害(健忘)
薬物服用後、「眠るまでの出来事」や「朝起きた時の出来事」の記憶がない症状

 ○リバウンド(反跳性不眠)
ベンゾジアゼピン系薬を長い間使用している段階で、急に服用を止めてしまうことで不眠・恐怖・ふるえなどの離脱症状が起こる


いろいろな睡眠薬

1)ベンゾジアゼピン系薬

薬の分類

一般名

商品名

半減期(h)

超短時間型

トリアゾラム

ハルシオン

3

短時間型

ブロチゾラム

レンドルミン

7

ミタゾラム

ドルミカム

1.8~6.4

中間型

フルニトラゼパム

サイレース

ロヒプノール

7

ロルメタゾパム

ロラメット

エバミール

10

リルマザホン

リスミー

10

エスタゾラム

ユーロジン

24

ニトラゼパム

ベンザリン

ネルボン

27

クアゼパム

ドラール

36

長時間型

フルラゼパム

ダルメート

ベノジール

65

 2)非ベンゾジアゼピン系薬

薬の分類

一般名

商品名

半減期(h)

超短時間型

ゾルピデム

マイスリー

2

ゾピクロン

アモバン

3~4

 

3)メラトニン受容体作動薬

ヒトには体内時計が存在しており、催眠作用や睡眠リズムを調節している。
これらのリズムが崩れると不眠症となり、睡眠が困難となってしまう。

 脳の睡眠リズムをコントロールしているホルモンにメラトニンがあり、
メラトニン受容体には催眠作用・睡眠リズムの調節作用がある
と考えられている。

 メラトニン受容体を刺激することで、より自然に近い睡眠を誘導することが可能であり、
このメラトニン受容体作動薬としてラメルテオン(商品名:ロゼレム、半減期:1時間)がある。
ベンゾジアゼピン系薬の副作用として発現していた、反跳性不眠や退薬症候がない薬である。

(http://kusuri-jouhou.com/pharmacology/sleep.html から転用)
 
A73: c


98歯A74, 75
98a74,75

正解

A74: b

A75: c

服用量=(6X4 + 20) X 50/100=330
330 / 3 = 110


97歯A-89, 90
97a89 90

正解

A89: e

abdは肝臓での代謝

A90: c

薬物によるI型allergy
ということで、エピネフリン投与が1st choice



96歯A70-75
96a70-73.png
正解

A70: c

A71: e

α1(α1A、α1B、α1D) - 血管収縮、瞳孔散大、立毛、前立腺収縮などに関与
α2(α2A、α2B、α2C) - 血小板凝集、脂肪分解抑制のほか様々な神経系作用に関与

β1 - 心臓に主に存在し、心収縮力増大、子宮平滑筋弛緩、脂肪分解活性化に関与

β2 - 気管支や血管、また心臓のペースメーカ部位にも存在し、気管支平滑筋の拡張、
血管平滑筋の拡張(筋肉と肝臓)、子宮の平滑筋等、各種平滑筋を弛緩させ、
および糖代謝の活性化に関与

β3 - 脂肪細胞、消化管、肝臓や骨格筋に存在する他、
アドレナリン作動性神経のシナプス後膜にもその存在が予想されている。
基礎代謝に影響を与えているとも言われている。

(Wikipediaから)


A72: d

アスピリン喘息患者に対する鎮痛薬

塩基性NSAIDs:塩酸チアラミド または、アセトアミノフェン(カロナール)
しかし、カロナールでも喘息を誘発する可能性はあるらしい。


鎮痛薬 (pain killer)の分類

分類一般名商品名COX2選択制
酸性
NSAIDs
サリチル酸サリチル酸コリンサチボン 
アセチルサリチル酸
アスピリン
アスピリン
アスピリン
低い
ジフルニサルドロビッド 
エテンザミド  
フェナム酸系メフェナム酸ボンタール 
フェニル酸系ジクロフェナックボルタレン中等度
スリンダククリニリン中等度
インドメタシンインダシン低い
フェルビナク  
エトドラクハイペン高い
トルメチンNaトレクチン 
ナプトメンレリフェン 
プロピオン酸系イブプロフェンフルフェン低い
フルルビプロフェンロビオン低い
ケトブロフェンメナミン低い
ナプロキセンナイキサン 
フェノブロフェンCaフェノブロン 
オキサブロジンアルボ 
ロキソプロフェンNaロキソニン 
ザルトプロフェンペオン、ソレトン高い
ピロロ-ピロール誘導体ケトロラクケトロラク 
オキシカム系ピロキシカムフェルデン中等度
メロキシカムモービック高い
ロルノキシカムロルカム高い
コキシブ系
C0X-2
セレコキシブセレブレックス選択的
バルデコキシブベクストラ選択的
パレコキシブナトリウム 選択的
ルミラコキシブ  選択的
塩基性NSAIDs塩酸チアラミドソランタール 
塩酸チノリジンノンフラミン 
エピリゾールメブロン 
エモルファゾンペントイル 
解熱鎮痛薬アセトアミノフェンタイレノール 
 →ピリン系薬剤
解熱鎮痛薬には、抗炎症作用はない。

http://www.shiga-med.ac.jp/~koyama/analgesia/analg-nsaids.html

上のサイト;よく見てください!!


96a73-75.png
正解

A73: e

A74: b

ニューキノロン系抗生物質 と NSAIDs の 併用によるけいれん

ニューキノロン系抗生物質というのがあります。
たぶん、最近では最もよく処方される抗生物質の一つです。

この薬は、痛み止めであるNSAIDs(エヌセイズと呼びます)と一緒に使うと
けいれんを起こすため併用はダメだとされています。

今回はこれについて考えてみましょう。

 ニューキノロンがGABAA受容体阻害作用(GABAAレセプター応答抑制作用)をNSAIDsが増強するため
けいれんが発生しやすくなると書かれています。

GABA(γアミノブチル酸)と言う物質は脳内で抑制に働く物質だそうです。

ニューキノロン単独でも起きますが、
併用するNSAIDsによっても、
ニューキノロンの種類によっても
けいれんの発生しやすさが違うようです。

 ラットの脳を用いた実験では、
NSAIDs中ボルタレンが一番良く(GABAA受容体への結合占有率あるいは遮断率が低い)、
フェンブフェンが一番悪い です。

ニューキノロンではエノキサシンが一番悪いです。

よってエノキサシンとフェンブフェンの併用でけいれんが報告されています。

 NSAIDsでは、ザルトプロフェン、ロキソプロフェン、ロルノキシカム、ジクロフェナクの順にレセプター遮断率が低いのですが、
実験と人間が同じと仮定すれば、この四つはニューキノロン単独とけいれんの発生しやすさが変わりないようです。

 併用によって遮断率が上昇するのは、
プルリフロキサシンとフェンブフェン、エノキサシンとフェンブフェン、ノルフロキサシンとフェンブフェンの3つのみです。

 よって、NSAIDsとニューキノロンの併用がダメ!と単純に言うのではなく、以下のように言うべきでしょうか。

・添付文書上は、ニューキノロンとNSAIDsの併用は禁忌とあるものが多いです。
・フェンブフェンという現在経口剤が存在しないNSAIDsとの併用が危険とされています。
・ロキソニンとクラビットでは、けいれんを起こしやすくすると言うデータはありません。
・クラビット単独でもけいれんを起こす可能性がゼロではありません。
・もしけいれんが不幸にも発生した場合を想定して、
 別の抗生物質に変更されるか、
 NSAIDsをカロナールへ変更をお勧めします♡。

http://kekimura.blog.so-net.ne.jp/2014-02-01-1 
から


A75: a




関連記事
2016/08/11 17:46 薬理:歯科 TB(-) CM(0)
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