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【口腔外科&薬理】ワルファリンカリウムに関する問題
歯科医師国家試験 臨床問題を熱く語るブログ (2016年08月15日 配信)から転用です。 ![]() http://www.slideshare.net/katsushigetakagishi/ss-16189171 104歯A44 ![]() 104歯B18 ![]() 解説:MOREへ
スポンサーリンク ワルファリンカリウムはよく使われている薬物です。 他科からの紹介で歯科受診している患者さんの薬情(≒お薬手帳)を確認すると、 ワルファリンカリウムにしばしば遭遇します。 まずは104回A-44 です。 ![]() 厚労省発表の公式解答は b です。 c も一瞬迷いますが、cよりはbの方が適切、ということでしょう。 血液透析中の患者さんの抜歯を行う場合には通常は透析翌日の午前中に実施します。 なぜなら透析時に使用されるヘパリンの影響をできるだけ無くしたいから です。 選択肢中には記されていませんが、できる限り透析翌日の午前中に抜歯をするべきです。 万が一止血が困難になった場合や遷延性の出血がある場合に対応できるようにするためです。 (時間に余裕を持って抜歯を行うということ) c は微妙な選択肢ですねw ブログ管理人(denatlkokushi)の臨床的感覚では, 歯槽骨をほとんど触れなくても可能な抜歯(動揺度2~3のプラプラの歯の抜歯) ではBRONJは生じないと思われます。 このような場合にはBP製剤服用中でも抜歯は可能でしょう。 ですので、ケースバイケースなんですね。 なお、骨削除が必要な抜歯(埋伏している8とか、骨植がよい歯の抜歯)を行う場合には 他科Drに照会状を書き、休薬可能なら休薬の依頼をするということになります。 休薬期間はBP製剤の服用期間にもよりますが、実は明確な基準がありません。 3~6ヶ月とも言われていますが、evidenceが微妙なところです。 国試では休薬期間に関する問題は出題されづらいかと思いますね。 次は104回B-18です! ![]() ワルファリンカリウムのモニタリングの指標としてはPT-INRを用います。 血液凝固因子の外因系を反映する値ですね。 ちなみにINRとは国際標準比という意味です。 歯科医師国家試験的には2.0~3.0の間であれば、 ワルファリンカリウムを服用したまま(休薬せずに)抜歯等の観血的処置を行ってもよい、 と考えてください。 いいですか~~、話をまとめると、 ワルファリンカリウムを休薬するかどうかの判断基準としてPT-INRを使うということですね。 本問では問題文にPT-INRの値が明示してありますね。 2.0ですから、ワルファリンカリウムを休薬(減量)する必要はない のです。 選択肢を見ますと、a~dはダメダメ選択肢で(笑) ウソばっかですねw 最近の国試の選択肢はウソが多いw もっともらしいけど、あり得ないでしょ、これ。。。(´・ω・`)ノ という内容が多いのです。 本番は緊張しますし、異様な空間ですからw 変なことを考えてアンドロメダ銀河方面に行かないようにご注意ください(´・ω・)ノ ここは地球ですからね(゚з゚)ノ というわけで、こたえは e です。 ウソばっかの選択肢を消去すると、こたえはeしかありません。 あ、あとね、 本番で、 「すげー、俺こんなこと考えちゃった、マジすげー!。゚+.(・∀・)゚+.゚イイ!!」 って思って、、、、選んだ選択肢ってたいてい間違いだから。 気をつけるように(笑) 考えたこともないことを考えないでくださいね。 あ、しつこいですけど、「薬がみえる」はおすすめです! 歯科医師国家試験向けの参考書はポイントが載っていなかったりすることもあります。 はっきりいって内容が足りません。 その結果、必修やA領域で1~2点の壁が突破できなくなるおそれがあります。 薬の名称を単純に聞いてくるクイズ的問題は著しく減少しています。 薬理はやっぱりきちんと勉強するべきです。 参考記事: 歯肉出血、抜歯後の出血トラブルNOAC (DOAC)について 実際の臨床の現場においては、 最近はワーファリンの使用頻度は非常に低下しているようです。 ワーファリンのように、PT-INRをモニターしなくても済む 新規経口抗凝固薬(Novel Oral AntiCoagulants; NOAC)が、 脳神経科領域でなどは使われるようです。 NOAC 1.ダビガトラン(商品名:プラザキサ®) 2.リバーロキサバン(商品名:イグザレルト®) 3.アピキサバン(商品名:エリキュース®) 4.エドキサバン(商品名:リクシアナ®) これら、NOACでは、ワーファリンのようにINRでモニターされてないため、 どの程度、血液がサラサラになっているか不明なところがあります。 従って、これからの歯科治療における安全指標が明らかではありません。 しかし、あまり問題にしなくてよいという意見もあります。 http://www.xarelto.jp/ja/home/disease-information-area/af-treatment-spotlight/af-treatment-spotlight-gastrointestinal/ 臨床的には、PT-INRないし、APTTが異常値を示さなければ、 問題なく抜歯できるのでしょう。 このNOAC関係については、歯科国試で細かく聞かれることはないとは思いますが。 |
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