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USMLE step 1 Q&A (2012) microbiology より
発癌ウィルスについての問題 ![]() http://www.worldscientific.com/worldscibooks/10.1142/6959 発ガンウィルスは様々なシステムにより機能する。 感染細胞に直接発ガン性を引き起こす場合もあれば、 増殖を制御できなくなるような細胞サイクルを引き起こす場合もある。 さらには、遺伝子欠損や転座によって染色体構造を変化させて癌を 引き起こすものもある。 以下のウィルスのうち、どのウィルスがp53やRbといった癌抑制遺伝子の 不活化によって腫瘍を引き起こすか? (日本語訳のみ) A) Epstein-Barr virus B) Hepatitis C virus C) HIV D) Human papillomavirus E) Human T-cell lymphotropic virus type 1(HTLV-1) 解説と解答はMOREをクリック スポンサーリンク 正解 D) human papillomavirus パピローマウィルスの発癌性について (Wikipedia から) 欧米の子宮頸癌でよく発見される16型HPVの場合、 初期遺伝子 (E1,E2,E4,E5,E6,E7) と後期遺伝子(L1とL2)というORFを持っている。 その中で特にE6とE7が発癌に関与していると考えられている。 E6はがん抑制遺伝子であるp53と結合し分解することで発癌に寄与している。 E7はp53と同様がん抑制遺伝子であるpRbと結合、分解・不活化することで pRbと結合している転写因子であるE2Fを遊離し活性化することで発がんに寄与している。 ![]() 子宮上皮細胞におけるヒトパピローマウィルス感染と遺伝子複製 http://journals.cambridge.org/fulltext_content/ERM/ERM1_05/S1462399498000210sup008.htm 他の選択肢について (Q&A 解答編を和訳改編) A) Epstein-Barr virus EB virusはバーキットリンパ腫や上咽頭がんと関係がある。 バーキットリンパ腫では、t(8;14)転座と関係があるが、 本転座のみが腫瘍形成を引き起こすわけではない。 EBVの発癌の詳細は不明。 B) Hepatitis C virus Hepatitis B, Cとも肝細胞がんの進行リスクとなる。 肝臓の再生機能が失われて初めて発癌する。 C) HIV HIVの直接的発癌性について研究されてはいるが、 HIV感染による免疫機能低下により、リンパ腫や カポジ肉腫が生じることしか分かっていない。 E) Human T-cell lymphotropic virus type 1(HTLV-1) HTLV-1は如何にしてATLを引き起こすが、発癌システムの詳細は不明であるが、 最近、HTLV-1 bZIP factor(HBZ)遺伝子がATLを引き起こす責任遺伝子である可能性 が明らかになりつつある。 (http://www.kyoto-u.ac.jp/static/ja/news_data/h/h1/news6/2010/110211_1.htm) |
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