今日の重要ポイント
ロムニー配信33号から転用改編
1)分割支台築造
・複根管歯に用いる
・歯質削除量が少ない
・合着時に浮き上がりやすい
・根管の平行性がなくてもよいため「ポスト長を確保しやすい」
2)メタルコアVS レジンコア
メタルコア | レジンコア |
・歯質の補強が十分行える | ・除去が容易 |
・任意の形態が付与できる | ・歯根破折の防止 |
・複根歯では保持が不足する | ・ハプテン生成の防止 |
(➡着脱方向に制限がかかる) | ・歯肉縁下に不適応 |
・来院数が増える、チェアタイムは減る | ・来院数が減る、チェアタイムは増える |
3)ディギャッシング
・ガス抜き
・鋳造ひずみの解放(溶体化処理)
・酸化膜の形成(SnO2,In2O3,Fe2O3)
4)可撤保隙装置の外形線
・床外形線の設定では「頬側は小さく(成長阻害の防止)し、舌側は大きく(維持の発揮)する
5)乳歯が萌出しないとき
・周囲にある乳歯を移動させることはない(根吸収しやすいため)
・その歯(萌出しない歯)を開窓、牽引させる
★臨床問題にしばしば出題される「萌出遅延の歯」への対応。ここで重要なことは2つ。
1つ目:その歯(萌出しない歯)へ対応する
2つ目:歯根未完成歯➡経過観察(自然萌出の可能性)、歯根完成歯➡牽引、固定(萌出の期待ができない)
6)迷走神経性ショックの低血圧への対応
・低血圧だから「アドレナリン」という考えではいけない。
迷走神経反射の低血圧では
「エフェドリン」を用いる。
徐脈に対しては
「アトロピン」を用いる。
また、迷走神経性ショックの
予防として
「ジアゼパムを経口投与」する。