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今回は、
ルービン カラー病理学 Q&A(12章 呼吸器)からの出題 写真はオリジナルとは異なります。 問題 55歳の男性が過去3カ月続く胸痛、血痰および 体重減少を訴える。 高分解能CTでは右主気管支を取り巻く腫瘤がみられ、 その気管支腔は腫瘤内腔に通じている。 開胸的肺生検の組織像は上記写真の通り。 電子顕微鏡検査では、 腫瘍細胞内に多数の神経内分泌顆粒が認められた。 適切な診断はどれか? ![]() http://pathology.or.jp/corepictures2010/05/c16/02.html A) adenocaricinoma B) 細気管支肺胞上皮癌 C) カルチノイド D) 大細胞癌 E) 扁平上皮癌 解答は下のMOREをクリック
スポンサーリンク 病理組織像の説明 (コア病理学: http://pathology.or.jp/corepictures2010/05/c16/02.html からの引用) 小型で比較的均一な腫瘍細胞が索状、あるいはリボン状に増殖している。 少ない間質には血管の介在が目立ち、内分泌細胞由来の性質を反映している。 腫瘍細胞は比較的均一で豊富な細胞質を持ち、円形から卵円形の核を有し、 核小体は小型でクロマチンは微細顆粒状である。核分裂像はほとんど認めない。 また、電顕にて神経内分泌顆粒+ から、 NET(カルチノイド)という診断になるのでしょう。 答えは、C) カルチノイド 2012年、流通ジャーナリストの金子哲雄さんが肺カルチノイドで亡くなり、 一時は話題となったことは記憶に新しいと思います。 我々の学生時代は、”癌もどき”という カテゴリー でした。 しかし、近年では神経内分泌腫瘍 (neuroendocrine tumor; NET) と呼ばれることが多いそうです。 以下はWikipediaから転用 カルチノイド腫瘍は 定型的カルチノイド(高分化型=悪性度が低い、良性) と 非定型的カルチノイド(低分化=悪性度が高い) に分けられる。 原発部位は、胃腸管(62から67%)と肺(22から27%)がほとんど。 わずかだが、膵臓(すいぞう)、精巣、卵巣でも発生することがある。 組織学的にはカルチノイドの用語は、 内胚葉起源の消化管(中腸)や肺(喉頭、気管、肺の上皮と腺)で発生する高分化型神経内分泌腫瘍(NET) または消化管と肺の腫瘍にのみ使用すべきで、膵神経内分泌腫瘍(NET)では異なる疾患との有力な説がある。 また、神経内分泌細胞から、過剰なホルモン様物質をつくる場合があり、 発生する物質からカルチノイド患者の20%未満でカルチノイド症候群が起きる場合がある。
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