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【補綴】クラウン・ブリッジの接着~臨床問題での注意点 2016年09月21日 配信
【補綴全般】酸素遮断剤の謎を解く 2015年09月04日配信」 歯科医師国家試験 臨床問題を熱く語るブログ から引用改編 クラウン・ブリッジの接着に関する問題(補綴物装着に関する問題)は 臨床実地問題として出題される可能性が高いとのこと。 今回はクラウン・ブリッジの接着に関する問題について考察。 1 ジルコニアクラウン(ブリッジ)の接着 補綴物がジルコニアの場合には補綴物の被着面は サンドブラスト処理 ↓ リン酸エステル系モノマーによる処理 (MDPのことです) という流れになります。 2 レジンコアの接着 レジンコアの接着という言葉は、暗黙の了解で間接法で作成したレジンコアという意味になりますね。 まずここを確認しましょう。 ちなみにレジンコアには直接法もありますからね。 間接法のレジンコアの場合にはレジンコアの被着面をサンドブラスト処理します。 その後、シランカップリング処理を行い、接着性レジンセメントで接着します。 この話は107回国試で出題されています。 その後108、109回と未出題です。 110回での出題可能性がとても高いです。 ご注意ください。 なお、サンドブラスト処理をする際の注意点は一点に集中させてはいけないということです。 マージンが削れてしまいますので、集中してあててはいけません。 3 接着性レジンセメントについて 接着性レジンセメントには ・MMA系 ・コンポジットレジン系 の2系統があります。 MMA系の接着性レジンセメントといえば、、、、あの有名な、、、、 スーパーボンドですね。 スーパーボンドは大変よい材料ですが、操作性がやや難しいため クラウン・ブリッジの接着にはあまり使用しません。 というわけで、接着性レジンセメントの主流はコンポジットレジン系です。 コンポジットレジン系の場合には光重合と化学重合のハイブリッドタイプになってますね。 (これをデュアルキュア型と言います) あと以前取り上げたことがありますが、酸素遮断剤も関係します。 酸素遮断剤はなぜか108回国試で登場しました。 ++++++++++++++++++++++++++++ 108B44 ![]() ![]() ![]() 正解 bd 108D10 ![]() ![]() 正解 be そもそも酸素遮断剤って、、、何者なんでしょうか?? 実は、酸素遮断剤は接着性レジンセメントを用いて合着(接着)をする際に使用する材料なんです。 合着(接着)後、接着性レジンセメントが酸素に触れてしまうと、重合が阻害されてしまいます・・・ そのため、接着性レジンセメントが酸素に触れないように保護して、 重合を阻害しないようにする材料が酸素遮断剤なのです! では、どの場所に酸素遮断剤を塗布するのかといいますと、 合着後に補綴物のマージンラインに塗布するんですね! マージンラインにはうっすらと接着性レジンセメントのラインが見えるはず (顕微鏡レベルかもしれないけど)なので、 そこに塗布するわけです。 なので、 酸素遮断剤を支台歯に塗布するわけではありません (←よくある誤解)。 というわけで、、、、 B-44では、画像Eの後に酸素遮断剤を塗布することになります。 D-10 選択肢d は大間違いの内容ということになりますね。 ++++++++++++++++++++ (109回国試では未出題) 酸素遮断剤は酸素による重合阻害を防止するために、 酸素から接着性レジンセメントを守る役目があります。 ちなみに・・・・ 酸素遮断剤は支台歯の被着面に塗布する→誤 酸素遮断剤は補綴物の内面に塗布する→誤 酸素遮断剤は余剰セメント撤去後に補綴物のマージンラインに塗布する→正解 このあたり・・・受験生の方は結構間違いやすいです。 この機会にしっかり整理しておくようにしてください。 |
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